ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

TOMBO

2018-12-29 21:37:47 | 食材
 TOMBOとは麦焼酎の銘柄だ。TOMBOはご存知のようにあの昆虫を指す用語なのだが、その独特な形態や秋を感じさせる風情などから、様々な道具や企業名、曲名、さらには劇画のキャラクターなどに “トンボ” という名称が使われている。ウィキペディアの“トンボ(曖昧さ回避)”の欄を訪ねると、知ってるトンボや聞いたことのないトンボが見られて興味深い。特に“運動場などに使用する、T字型の整地用具”のトンボについては“そういえばそんなもんあったな”と懐かしい気持ちにさせられた。しかしこの焼酎のTOMBOの記事はまだなく、筆者が初の投稿者になろうまいかと気持ちが少し高ぶりかけたが、控えめな30代独身日本式サラリーマンらしく、ここで30代独身日本式サラリーマンのみに紹介することにした。


この焼酎の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。



①SAKE ONE
オレゴン州のポートランドにSAKE ONEという酒造会社があり、TOMBOはそこの商品だ。この会社は以前紹介した日本酒のMOMOKAWAを生産している酒造でもあり、青森県の桃川酒造のベンチャー企業として設立されていたものだ。だがざっと他人のブログを眺めているとこの青森県の桃川酒造は白鶴に吸収合併され、悲しいことに日本に桃川という名の日本酒はもうないという記事を見かけた。筆者が贔屓にしていた原木中山の『ひら乃』でも今は違う酒が出されているのだろうか。SAKE ONEの様子を愚かなグーグルで調べると、米国のSAKEブームに乗っかって、和洋折衷の洗練された雰囲気の酒造兼バーになっていて、ソフィスティケートされた小洒落た白人が日本酒を愉しんでいる画像を見ることができる。



②TOMBO
しかしSAKE ONE はTOMBOを輸入しているだけであり、直接生産はしていないようだ。TOMBOは何とベトナムで生産されている。TOMBOについてこれ以上の情報はしばらくネットでサーフィンしていても情報が得られなかった。白い曇りガラスの瓶に、ひらがなで“とんぼ”と白抜きされたソリッドなラベルは男らしさとシャープさを兼ね備えており、このデザインを見るに生産に日本人が関わっていることが予想される。750ML瓶が18ドル程度だ。



③味
アルコール度数24%の麦焼酎はあっさりとした本格焼酎で、日本人好きする焼酎そのものだ。氷と水で割ってすっきりと美味しい天然水のように飲み干せる。和洋問わず料理にもよく合うので、テイクアウトしたタイ料理やアメリカ中華料理とも相性がいい。


④入手場所
焼酎市場など皆無といっても過言ではないニューイングランド地方でこのTOMBOを見つけたことは、長屋で慎ましい日々を送る30代独身サラリーマンへの神からの贈り物に違いない。敢えてここでは入手場所を記さないので、暇な週末に宝探しをしてほしい。筆者は店員に、『今後毎週これを購入することになるから、心しておくように』と丁寧な英語で伝えた。


 2018年が終わりを迎える。最近の暇な週末の昼下がりにはツイッターを眺めて遊んでいる。ツイッターの世界では、有名無名の人々が世の中の出来事に関して盛んに意見を表明したり、議論をしていて、それをフォローする人もたくさんおり、もう朝まで生テレビのメンバーに議論を任せておく時代が終わったということがよく判る。当然議論とは呼べないような中傷めいた言葉も飛び交うし、理解を深め合うというより議論に勝利することが目的になって揚げ足とりに走る向きも見られるが、人々があるニュースについてどう考えているかを知ることができ、何より孤独な長屋からでも世界との “つながり” を感じることができそうで、筆者もちょっとつぶやきたくなったのだ。だが、控えめな30代独身日本式サラリーマンらしく、30代独身日本式サラリーマン諸氏のみに対してここで執筆を継続します。よいお年を。

ケベック・シティで見つけた肴

2018-12-15 08:49:14 | 食材
 ケベック・シティで見つけた肴とは、筆者がカナダ国ケベック・シティで見つけたお酒のおつまみに合った食材のことだ。2018年のサンクスギビングに筆者はケベックへと旅行した。ケベック州といえば言わずと知れたフランス文化圏であることから、ジビエ系やエスカルゴ系の珍味を堪能できることが期待されたが、その街並みが世界遺産となっている観光都市で、30代独身日本式サラリーマンが一人で楽しめるようなレストランを見つけるのは困難を極める。やっとこさ1件見つけたとしても、短い旅の間に何度も訪れるのは店員らの目が気になり気後れする。そんなときは惣菜をたんまりと買い込んでホテルで部屋呑みに限る。そこで今回は諸氏らに筆者が部屋に持ちこんで楽しんだつまみを紹介する企画です。


これらの食材の概要は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。


①ホロホロチョウのリエット
オールドシティの中をふらふらと徘徊していると、教会脇の小さな広場にたくさんの出店が並んでおり、食料品や装飾品が売られていて、そこで見つけたのが小さな寸胴型の瓶に詰められたホロホロチョウのリエットだ。“ギアナの家禽(Guinea fowl)”と表記されており、最初は何のことか不明だったが、ホロホロチョウのことであることが分って購入した。脂っぽさの中にほんのりと野鳥の香りがするリエットをクラッカーに載せて食べたり、そのままつまんで嘗めたりすると、やや高級感のあるひとり飲み会になる。


②ウズラの卵の酢漬け
これもまた同じ出店で購入したものだ。ウズラのゆで卵の殻が剥かれ、酢と塩の瓶に漬けられている。日本でも珍しくない料理のようであったが、筆者は初めて目にしたのだ。酸っぱすぎずしょっぱずぎず、且つ余計な味付けがなくゆで卵の味がしっかり残り、食感も気持ちがいいなかなか上等なおつまみで、これは自宅で作ってみるのもよいかも知れない。


③ドライ・ソーセージ
冬の寒さが厳しいケベックでは、肉を乾燥させて保存食にしていたことからドライ・ソーセージ作りが盛んなようだ。サラミとの違いが分からないのだが、彼らはドライ・ソーセージと呼んでいる。サン・ジュアン通りの小さなスーパーならどこでも置かれているSi Pousse du Quebecと言う名のドライ・ソーセージを購入した。いかにもオーガニック好きする紙で包装された洒落たソーセージは、複数の味があったが仏語なので分からない。緑色とは胡桃のような香りが香ばしく、青色をチーズのような濃厚な味が際立つ。どちらも珍味の部類で、薄く切ったものを数切れ食べるとムッとして、パクパクと食べるには不向きだ。


 少し前のニュースになるが、30代独身日本式公務員だった近藤顕彦氏がついに初音ミクさんと結婚したのだそうだ。ツイッターからは数段突き抜けた感がある彼の言動を見ることができ、“多様な価値観を受け入れることが正しいとされる社会”の中では彼の生き方を否定したり哀れんだりすることは絶対に許されず、彼の堂々とした正しさに反論の余地がない。長屋で悶々としている30代独身日本式サラリーマンに生きるテーゼを与えてくれる頼もしく面白いヒトとして、今後も彼をウォッチしたいと思うと共に、これまであえて議論しないことで見せかけの秩序を保っていたマイノリティとの共生が、“多様化社会”の御旗の下でどこまで進展(もしくは崩壊)するのかも、長屋から眺めていましょう。