アキラ・ジャパニーズレストランとは、サンフランシスコ市にある日本料理屋のことだ。『30代独身日本式サラリーマンの贅沢!SFダウンタウン探訪と日本食三昧ツアー』 の一日目のランチを “ササ” で済ませた筆者は、散歩がてらジャパン・タウンのニジヤを探訪し、非常用のビールとさつま揚げ、じゃがりこのり味を買っておいた。そしてジャパンタウンの短いメインストリートを歩く。角にある勉強堂の相変わらずの繁盛ぶりは嬉しいものだ。そして以前KAZUKOの梅干しを購入したスーパーミラに立ち寄り、日本茶とスパムおにぎりを購入する。これは宿での夜食や朝食用だ。ササで飲んだ熱燗のおかげでやや酩酊していたので、チェックイン時間前に宿に入れさせてもらい、そのまま昼寝をして夜を待った。夜はアキラ・ジャパニーズレストランへ行こうと決めていた。
このレストランの特長は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。
①アキラ
アキラ・ジャパニーズレストランのホームページには店の紹介がある。それによればアキラとは人の名ではなく、“Britght”を意味するものとして説明されている。そう、この店は日本人シェフの“アキラ氏”によって始められたものではなく、ミンソンという人が2016年に開いた比較的新しいお店なのだという。日本料理屋の皿洗いから始めて修行を積み、“ゴミさん”という師匠から熱い指導を受け、ついにエグゼクティブシェフにまで成り上がったミンソンさんのサクセスストーリーが手短に述べられている。写真にうつるミンソンシェフは小判帽に法被姿で、日本の板前風の気風の良さが表情に出ている。
②アキラ・ジャパニーズレストランへ
目が覚めた筆者はアキラ・ジャパニーズレストランへと向かう。ジャパンタウンからブッシュ通りをダウンタウン方面へ数ブロック歩くと下り坂になり、そうすると黒いオーニングテントに白抜きで店名が書かれたアキラ・ジャパニーズレストランが見えてくる。サンフランシスコ市民にとっての土曜日午後6時はディナータイムに早すぎるのか、あまり客がいないので気軽に入れる。小ぢんまりした店内はシンプルな内装だ。やはり一人でも楽しめるL字型のカウンター席があり、アジア系女性店員にすみっこ席を案内してもらう。すぐ目の前にシェフがいる贅沢な席だ。だが調理場に立つのは写真で見たミンソン氏ではなく、30代前半風の大柄で丸みがあるアジア風の男板前であった。サポートには中年風の東南アジア人板前がついている。
④アキラ・ジャパニーズレストラン オマカセ
アキラは日本の懐石料理をモデルにしているとのことだったので、思い切って“オマカセ”を注文した。3種の前菜、刺身は中トロにヒラメのこぶ締め、(たぶん)鱈の西京焼きに、メインの握りが3種、アジア風板前の手から簡単な説明とともに出される。どれも純日本料理として違和感ないメニューで、ネタも美味である。だいたいこの国でシェフに任せると、サーモンとマグロばかり出されて閉口することがあるのだが、今回の“オマカセ”はサーモンなしなのが好感が持てる。そして前菜のアワビに載った豆が美味。酒は瓶ビール大瓶から熱燗、そして冷酒は東広島の賀茂鶴。デザートは甘さ控えめの柏餅だったので筆者でも平らげることができた。一人客は早めの来店の方がゆっくり過ごせそうだ。食事を終えるころには混雑してきて二人のシェフは忙しい様子だったので、急かされるように次の品を出されてしまうかも知れない。
満たされた気分で支払いを済ませて店を出れば、すでに辺りは暗い。周囲はダウンタウンから外れた住宅エリアだがポツポツと洒落たレストランがあって、光の中でサンフランシスコ市民が週末を楽しんでいる様子が見える。宿に帰ってじゃがりこの海苔味を齧るとこれがまた美味で、それをバリバリと食べながらYOUTUBEを見て過ごす。今日も誰とも会話しなかった。だが、町を歩いて人とすれ違う、目が合う、目をそらす、もしくは笑顔を交わす。そんなことが確かに社会を作っていると筆者は信じている。いつもの通りや店に誰も居なければ、ヒトは不審に思うはずだ。一人ひとりの意味のない行動が社会を構成していることに気づかない人が、孤独に悩んだり、ネット信仰に陥ったりするのだと筆者は思いつつ、じゃがりこ(海苔味)を頬張る。
このレストランの特長は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。
①アキラ
アキラ・ジャパニーズレストランのホームページには店の紹介がある。それによればアキラとは人の名ではなく、“Britght”を意味するものとして説明されている。そう、この店は日本人シェフの“アキラ氏”によって始められたものではなく、ミンソンという人が2016年に開いた比較的新しいお店なのだという。日本料理屋の皿洗いから始めて修行を積み、“ゴミさん”という師匠から熱い指導を受け、ついにエグゼクティブシェフにまで成り上がったミンソンさんのサクセスストーリーが手短に述べられている。写真にうつるミンソンシェフは小判帽に法被姿で、日本の板前風の気風の良さが表情に出ている。
②アキラ・ジャパニーズレストランへ
目が覚めた筆者はアキラ・ジャパニーズレストランへと向かう。ジャパンタウンからブッシュ通りをダウンタウン方面へ数ブロック歩くと下り坂になり、そうすると黒いオーニングテントに白抜きで店名が書かれたアキラ・ジャパニーズレストランが見えてくる。サンフランシスコ市民にとっての土曜日午後6時はディナータイムに早すぎるのか、あまり客がいないので気軽に入れる。小ぢんまりした店内はシンプルな内装だ。やはり一人でも楽しめるL字型のカウンター席があり、アジア系女性店員にすみっこ席を案内してもらう。すぐ目の前にシェフがいる贅沢な席だ。だが調理場に立つのは写真で見たミンソン氏ではなく、30代前半風の大柄で丸みがあるアジア風の男板前であった。サポートには中年風の東南アジア人板前がついている。
④アキラ・ジャパニーズレストラン オマカセ
アキラは日本の懐石料理をモデルにしているとのことだったので、思い切って“オマカセ”を注文した。3種の前菜、刺身は中トロにヒラメのこぶ締め、(たぶん)鱈の西京焼きに、メインの握りが3種、アジア風板前の手から簡単な説明とともに出される。どれも純日本料理として違和感ないメニューで、ネタも美味である。だいたいこの国でシェフに任せると、サーモンとマグロばかり出されて閉口することがあるのだが、今回の“オマカセ”はサーモンなしなのが好感が持てる。そして前菜のアワビに載った豆が美味。酒は瓶ビール大瓶から熱燗、そして冷酒は東広島の賀茂鶴。デザートは甘さ控えめの柏餅だったので筆者でも平らげることができた。一人客は早めの来店の方がゆっくり過ごせそうだ。食事を終えるころには混雑してきて二人のシェフは忙しい様子だったので、急かされるように次の品を出されてしまうかも知れない。
満たされた気分で支払いを済ませて店を出れば、すでに辺りは暗い。周囲はダウンタウンから外れた住宅エリアだがポツポツと洒落たレストランがあって、光の中でサンフランシスコ市民が週末を楽しんでいる様子が見える。宿に帰ってじゃがりこの海苔味を齧るとこれがまた美味で、それをバリバリと食べながらYOUTUBEを見て過ごす。今日も誰とも会話しなかった。だが、町を歩いて人とすれ違う、目が合う、目をそらす、もしくは笑顔を交わす。そんなことが確かに社会を作っていると筆者は信じている。いつもの通りや店に誰も居なければ、ヒトは不審に思うはずだ。一人ひとりの意味のない行動が社会を構成していることに気づかない人が、孤独に悩んだり、ネット信仰に陥ったりするのだと筆者は思いつつ、じゃがりこ(海苔味)を頬張る。