ユタ旅行とは、筆者の2023年メモリアル・デー3連休の旅行記である。メモリアル・デーとは、米連邦政府が五月最終週の月曜に指定した休日で、もともとは南北戦争(シヴィル・ウォー)の戦死者を追悼した日を起源とするが、公式に休日になったのは第一次世界大戦の戦没者追悼を目的としたものという(ウィキペディアより)。夏の始まりを思わせるタイミングでの連休のため、出不精の筆者でさえも毎年長屋を出てどこかへ出かけている。今回はソルト・レイク・シティだ。日本では広末涼子さんと鳥羽シェフのダブル不倫が盛り上がっていて、久しぶりにキャンドル・ジュンさんの顔を見ることもできた。
この一人旅の思い出は以下の通りだ。参考にしたもらいたい。
①サンノゼ空港へ
土曜日の早朝の出発だ。サンノゼのノーマン・ミヤマ空港近くには、一日10ドル未満で駐車できる場所があり、短期旅行の場合は往復ウーバーを使うよりもそれを使った方が安くすむ。今回はジョイ・パーク・フライという駐車場を使ってみた。ジョイ・パーク・フライは廃工場のような雰囲気の場所にあり、カジュアルな恰好をしたエチオピア人達が管理していて、暗闇の早朝に訪れるとやや恐ろしさを感じるが、問題ない。筆者と同様に安駐車場を求めた平民旅行者が集まって、空港までシャトルに乗り込む。
②ソルトレイク空港
サンノゼ空港からユタ州ソルトレイク空港まではたった二時間のフライトなので、人にもらった香水臭い文庫本を読み終える間もなく到着してしまった。州都と言えども町はさほど大きくなく、空港はダウンタウンのすぐ近くだ。空港の開放的なガラス窓からは雪の残る山が近くに見えて気持ちがいい。だが連休初日のレンタカーコーナーは混雑していて、1時間ほど待つ羽目になった。連休に最安のレンタカーショップを選ぶと概してこうなる。隣接する他のレンタカー屋はガラガラ。たった10~20ドル多く払えばこうしたトラブルは避けられるのだが、筆者と同様に安レンタカーを求めた平民旅行者が集まってイライラを募らせていた。だが、筆者は運のよく最安の普通車が売り切れたため、ワンサイズ上のSUV車を同じ値段で借りることができたのだった。
③アンテロープアイランド州立公園へ
セイバーズで日よけキャップを入手したのちに北上する。最初の目的地はアンテロープアイランド州立公園である。ソルト・レイク・シティはその名の通り“グレート・ソルト・レイク”という塩湖に面していて、アンテロープ島が州立公園として整備されている。アンテロープ島はグーグルマップで見れば、ソルトレイク市から北西に伸びる半島のような形状をしているがその陸地との接続エリアは大きな湿地でアクセスがない。島へ行くには半島の先にある橋まで北上しなくてはならないのだ。ラジオ9.09から流れるフォークミュージック、雪の残る山を見ながら気持ちのいいドライブになる。こういった雪が積もる山があるとヒトは山肌から季節を感じたりするものだ。
④クラウン・バーガー
会社の同僚のKOBAYASHIという男がかつてユタで暮らしていた。その男に、『ユタへ寄るならばクラウン・バーガーを食べるとよい』と言われていた。高速を下りてアンテロープアイランド州立公園へ向かって西進している途中にたまたま王冠マークのクラウンバーガーを見つけたので、入ってみた。カウンターには槐色の服を着た店員が沢山いて、店内はファストフードというよりは、ダイナーのような居心地の良さがある。出てきた“クラウンバーガー”は、ベーコンがたんまり入ったボリューミーな肉食バーガーで、チーズの味も濃厚でなかなか美味しかった。
ユタ州は白人が、それも混血が進んでなさそうな白人が多い印象だ。黒人はほとんど見ない。当時モルモン教徒によって入植されたこのエリアが、南北戦争にも深く関わっておらず、奴隷制とも縁のない生活をしていたようだ。ユタ州の車のナンバープレートはアーチーズ国立公園の岩が描かれたものと、星条旗に“In GOD We Trust” の一文が入ったものの二種類がある。モルモン教の人々は主に後者のプレートをつけているのかも知れない。クラウンバーガーで腹いっぱいになった筆者はアンテロープアイランド州立公園へと急いだ。モルモン教はかつて一夫多妻制をとっていたことから“異端”とされ、戦争にまで発展したそうだ。有名人がW不倫しても戦争にはならず、ただただテレビで退屈平民が盛り上がるだけで、有名人もそのうちに復帰するのだから、『世界は良くなった』ってことでいいのかしら。
この一人旅の思い出は以下の通りだ。参考にしたもらいたい。
①サンノゼ空港へ
土曜日の早朝の出発だ。サンノゼのノーマン・ミヤマ空港近くには、一日10ドル未満で駐車できる場所があり、短期旅行の場合は往復ウーバーを使うよりもそれを使った方が安くすむ。今回はジョイ・パーク・フライという駐車場を使ってみた。ジョイ・パーク・フライは廃工場のような雰囲気の場所にあり、カジュアルな恰好をしたエチオピア人達が管理していて、暗闇の早朝に訪れるとやや恐ろしさを感じるが、問題ない。筆者と同様に安駐車場を求めた平民旅行者が集まって、空港までシャトルに乗り込む。
②ソルトレイク空港
サンノゼ空港からユタ州ソルトレイク空港まではたった二時間のフライトなので、人にもらった香水臭い文庫本を読み終える間もなく到着してしまった。州都と言えども町はさほど大きくなく、空港はダウンタウンのすぐ近くだ。空港の開放的なガラス窓からは雪の残る山が近くに見えて気持ちがいい。だが連休初日のレンタカーコーナーは混雑していて、1時間ほど待つ羽目になった。連休に最安のレンタカーショップを選ぶと概してこうなる。隣接する他のレンタカー屋はガラガラ。たった10~20ドル多く払えばこうしたトラブルは避けられるのだが、筆者と同様に安レンタカーを求めた平民旅行者が集まってイライラを募らせていた。だが、筆者は運のよく最安の普通車が売り切れたため、ワンサイズ上のSUV車を同じ値段で借りることができたのだった。
③アンテロープアイランド州立公園へ
セイバーズで日よけキャップを入手したのちに北上する。最初の目的地はアンテロープアイランド州立公園である。ソルト・レイク・シティはその名の通り“グレート・ソルト・レイク”という塩湖に面していて、アンテロープ島が州立公園として整備されている。アンテロープ島はグーグルマップで見れば、ソルトレイク市から北西に伸びる半島のような形状をしているがその陸地との接続エリアは大きな湿地でアクセスがない。島へ行くには半島の先にある橋まで北上しなくてはならないのだ。ラジオ9.09から流れるフォークミュージック、雪の残る山を見ながら気持ちのいいドライブになる。こういった雪が積もる山があるとヒトは山肌から季節を感じたりするものだ。
④クラウン・バーガー
会社の同僚のKOBAYASHIという男がかつてユタで暮らしていた。その男に、『ユタへ寄るならばクラウン・バーガーを食べるとよい』と言われていた。高速を下りてアンテロープアイランド州立公園へ向かって西進している途中にたまたま王冠マークのクラウンバーガーを見つけたので、入ってみた。カウンターには槐色の服を着た店員が沢山いて、店内はファストフードというよりは、ダイナーのような居心地の良さがある。出てきた“クラウンバーガー”は、ベーコンがたんまり入ったボリューミーな肉食バーガーで、チーズの味も濃厚でなかなか美味しかった。
ユタ州は白人が、それも混血が進んでなさそうな白人が多い印象だ。黒人はほとんど見ない。当時モルモン教徒によって入植されたこのエリアが、南北戦争にも深く関わっておらず、奴隷制とも縁のない生活をしていたようだ。ユタ州の車のナンバープレートはアーチーズ国立公園の岩が描かれたものと、星条旗に“In GOD We Trust” の一文が入ったものの二種類がある。モルモン教の人々は主に後者のプレートをつけているのかも知れない。クラウンバーガーで腹いっぱいになった筆者はアンテロープアイランド州立公園へと急いだ。モルモン教はかつて一夫多妻制をとっていたことから“異端”とされ、戦争にまで発展したそうだ。有名人がW不倫しても戦争にはならず、ただただテレビで退屈平民が盛り上がるだけで、有名人もそのうちに復帰するのだから、『世界は良くなった』ってことでいいのかしら。