WE SAKEとは北米で売られている日本酒の商品名である。40代実業家の中田英寿さんの努力の甲斐もあってか、北米は富裕層を中心に日本酒ブームと言ってもいい。どうやら日本の酒造会社も積極的な海外展開を仕掛けているらしく、長期出張中の田舎都市でも富裕層向けの酒屋では、珍しい地酒が置かれていて驚くことがある。輸送費もあるからかなりの割高ではあるものの、置かれているということは買う人がいる(と考えれれている)ということだ。それに日本酒をもっとポップにしようとする試みなのか、日本アニメの絵柄のワンカップ酒なども見かけたりと、酒屋の日本酒コーナーは筆者が酒屋を訪ねる際の大きな楽しみになっている。そこで見つけたのが今回のWE SAKEなのだ。
この酒の特長は以下の通りだ、参考にしてもらいたい。
①缶
まず最初の特長はアルミ缶仕様である点だ。だがそれはワンカップ酒のような30代独身日本式サラリーマン向け容姿とは大きく異なるお洒落仕様だ。250ミリリットルロングコーヒー缶サイズのシンプルな白地のラベルには、赤・青・黄の三色を使った海からの日の出をイメージしたようなロゴがあり、それはカラーフィールド・ペインティングの作品のようなモダンさがある。裏面には、『Made for those who don’t need an excuse to drink sake』とのメッセージ、おそらく『気楽に酒を楽しみたい人のために・・・』といった意味合いだろう。精米歩合は純米吟醸に相当し、“KOSHER グルテンフリー、ヴィーガンフレンドリー”、とのメッセージもあって、いかにも意識高の高い現代富裕層向けなスタイルは、『買うのやめようかな』と思わせるほどであった。ちなみにアルコール度数は13%である。
②KOSHERとは
さて、KOSHERについてである。KOSHERとはユダヤ教徒の人々の、厳しい食事に関する規則を満たす食品であるという意味だ。米国高級スーパーなどでは、“ASIAN”や“HISPANIC”と同様なカテゴリーで“KOSHER”というコーナーがあって、主には加工食材が置かれている。少し調べてみれば、ユダヤ教徒の人々は経典にある規則により、哺乳類は蹄の種類、魚介類は鱗などによって、さらには製造過程やパッケージの種類によっても食べてよいものイカンものがあるそうだ。筆者の肌感覚としては、日本食はコーシャーに見合うようで、寿司類は人気が高い。ちなみに“コーシャジャパン”というコーシャフード会社という日本食をコーシャ社会に広げようとしている会社がある。
③味など
缶にはプロデュースとパックはオレゴン州のWESAKE社によってされているとの記載があるが、ウェブサイトを訪ねてみると神戸の灘にある提携先の酒蔵で醸造されているとある。樽毎輸入してオレゴンで缶に詰めているということだろうか。これがすっきりとした雑味のなく、フルーティーさもしつこくない良いお味で、すっかり気に入ってしまった。
WESAKEはネット販売で入手可能ということだったので、さっそく “でぶのロニー” や“キャシンちゃん”と言った日本酒好きの数少ない知り合いに紹介してみた。だが返信はまだない。日本では回転寿司店で不潔ないたずらをする子供らの動画が次々と拡散され、回転寿司屋や回転寿司を愛する人の怒りを買っている。今回の件はたまたま回転寿司に特化された事象だが、衣食住のほぼ全てを他人に任せているこの社会では、ニンゲンに『これは安全だ』『これは清潔だ』と逐一確認する手法はなく、ただただ毎日そう思い込んで生きているだけだ。と改めて思わされる事件だった。
この酒の特長は以下の通りだ、参考にしてもらいたい。
①缶
まず最初の特長はアルミ缶仕様である点だ。だがそれはワンカップ酒のような30代独身日本式サラリーマン向け容姿とは大きく異なるお洒落仕様だ。250ミリリットルロングコーヒー缶サイズのシンプルな白地のラベルには、赤・青・黄の三色を使った海からの日の出をイメージしたようなロゴがあり、それはカラーフィールド・ペインティングの作品のようなモダンさがある。裏面には、『Made for those who don’t need an excuse to drink sake』とのメッセージ、おそらく『気楽に酒を楽しみたい人のために・・・』といった意味合いだろう。精米歩合は純米吟醸に相当し、“KOSHER グルテンフリー、ヴィーガンフレンドリー”、とのメッセージもあって、いかにも意識高の高い現代富裕層向けなスタイルは、『買うのやめようかな』と思わせるほどであった。ちなみにアルコール度数は13%である。
②KOSHERとは
さて、KOSHERについてである。KOSHERとはユダヤ教徒の人々の、厳しい食事に関する規則を満たす食品であるという意味だ。米国高級スーパーなどでは、“ASIAN”や“HISPANIC”と同様なカテゴリーで“KOSHER”というコーナーがあって、主には加工食材が置かれている。少し調べてみれば、ユダヤ教徒の人々は経典にある規則により、哺乳類は蹄の種類、魚介類は鱗などによって、さらには製造過程やパッケージの種類によっても食べてよいものイカンものがあるそうだ。筆者の肌感覚としては、日本食はコーシャーに見合うようで、寿司類は人気が高い。ちなみに“コーシャジャパン”というコーシャフード会社という日本食をコーシャ社会に広げようとしている会社がある。
③味など
缶にはプロデュースとパックはオレゴン州のWESAKE社によってされているとの記載があるが、ウェブサイトを訪ねてみると神戸の灘にある提携先の酒蔵で醸造されているとある。樽毎輸入してオレゴンで缶に詰めているということだろうか。これがすっきりとした雑味のなく、フルーティーさもしつこくない良いお味で、すっかり気に入ってしまった。
WESAKEはネット販売で入手可能ということだったので、さっそく “でぶのロニー” や“キャシンちゃん”と言った日本酒好きの数少ない知り合いに紹介してみた。だが返信はまだない。日本では回転寿司店で不潔ないたずらをする子供らの動画が次々と拡散され、回転寿司屋や回転寿司を愛する人の怒りを買っている。今回の件はたまたま回転寿司に特化された事象だが、衣食住のほぼ全てを他人に任せているこの社会では、ニンゲンに『これは安全だ』『これは清潔だ』と逐一確認する手法はなく、ただただ毎日そう思い込んで生きているだけだ。と改めて思わされる事件だった。