ポイントレイズ国定海岸はカリフォルニア州の国定公園だ。以前にもこの国定海岸のトレッキング&ヒッチハイキングについて記載したが、今回はアラメラ滝編だ。実は前回もこのアラメラ滝が目的でここへ行ったのだが、ルートを大幅に間違えたために見ることができなかったので、今回満を持してリベンジに向かったのだ。日本において滝は、“さんずいに竜”と書くほど古来から人々の信仰や畏れの対象になっており、修行と称して白装束で滝の水を頭から浴びる人も散見される。30代日本式独身サラリーマンも修行とまではいかずとも、幼少時に“滝君のライン際のドリブル”の真似事をしたりしたのではないだろうか。
この滝の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。
①アクセス
前回は何も考えずにポイントレイズ国定海岸のベア・バレー・ビジターセンターを目指したが、そこに大きな間違いがあった。このビジターセンターとアラメラ滝は随分と距離があり、とても運動不足の日本式独身サラリーマンが挑戦するコースではなかったのだ。アラメラ滝へ行くにはボリナスの町を経由して、国定公園の南端へ行く必要がある。このボナリスという町の住民は、町に旅行客が押し寄せることを毛嫌いしており、国道1号からこの町へ向かう標識を全て撤去してしまっているが、個々人の車が宇宙空間の人工衛星によって導かれるほど情報技術が発達したため、その妨害はもう無意味になってしまっている。トレイル入り口の手前数キロメートルからは、道路の舗装がされていない。前日に車の洗浄をしたりするとショックを受けるので気を付けよう。
②トレイル前半
トレイル入り口にはビジターセンターのような施設はなく、仮設トイレがあるばかりだ。往復で5時間程度のハイキングになるので必ずここで用を足しておこう。前回の行程のように広大な太平洋の迫力を感じるトレイルは前半の数百メートルほどしかなく、それを過ぎるとだらだらと森の中を行くことになる。日本では見られないような造形の木々や、気色悪い巨大なナメクジなどと遭遇してぎょっとする以外は退屈な道のりになる。
②トレイル後半
行く先々で3つ程度の分岐点があるが、表示が非常に不親切で、どちらが滝へ通じる道なのか書かれていない。30代日本式独身サラリーマン諸氏は、予めトレイルの地図をプリントアウトしておく等の対策をしておかないと、逆方向へ向かってしまったり、うっかり滝を通り過ぎたりしてしまう。かくいう筆者も親切なヒスパニック系の若者グループに会わなければ、危うく滝に辿りつけないところであった。3つ目の分岐を滝方向へ折れると草木のトンネル道となり、それを抜けると景色が開け、砂岩でできた崖道を下ることになる。それを慎重に下ると川が見えてくる。そしてその川の流れの先が断崖絶壁になっており、そこで流れがぴたりと消え、崖の先には太平洋が広がっている。滝の真上に辿りつくのだ。この滝の上から浜辺へ下りる道はかなりの断崖絶壁で、しかも脆い砂岩でできているため崩れやすい。慎重に慎重に、前の人と十分な距離を取って崖を下りる。そうしてやっとこさアラメラ滝に辿りつく。
③滝
断崖絶壁から砂浜に向かって水が落ち、直接海へと流れ込む壮大な滝だ。滝から落ちる水と、砂浜に打ち寄せる波がぶつかり合い、不思議な流れが砂浜に生じていることが、砂の粒子の動きから見てとれる。ほんの少し前まで真水だった河川の水が一瞬にして波にのまれ、塩水になってしまう様子は、見ていてとても不思議な気持ちになる。この不思議な流れの中に素足で入ると、疲れた足に、海水と真水の温度の違いと、砂礫の感触とが一気に伝わって、なかなかに味わい深い。
半日かかるハイキングなので、水や食料を持参することをお勧めする。また、とにかく早い時間に出発することだ。すれ違うハイカーたちにいちいち挨拶するのも面倒だし、最後の断崖絶壁の道を大人数グループたちと並んで行き来するのは非常に神経を使う。筆者は6時過ぎにベイエリアを出発し、8時過ぎくらいにはトレイルを出発した。女子供を連れていてはなかなか行けない、でもそれほど過酷ではない、30代独身式日本人サラリーマンにはちょうどよいハイキングなので、是非とも挑戦してみて欲しい。以上、ポイントレイズ国定海岸アラメラ滝編でした。
この滝の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。
①アクセス
前回は何も考えずにポイントレイズ国定海岸のベア・バレー・ビジターセンターを目指したが、そこに大きな間違いがあった。このビジターセンターとアラメラ滝は随分と距離があり、とても運動不足の日本式独身サラリーマンが挑戦するコースではなかったのだ。アラメラ滝へ行くにはボリナスの町を経由して、国定公園の南端へ行く必要がある。このボナリスという町の住民は、町に旅行客が押し寄せることを毛嫌いしており、国道1号からこの町へ向かう標識を全て撤去してしまっているが、個々人の車が宇宙空間の人工衛星によって導かれるほど情報技術が発達したため、その妨害はもう無意味になってしまっている。トレイル入り口の手前数キロメートルからは、道路の舗装がされていない。前日に車の洗浄をしたりするとショックを受けるので気を付けよう。
②トレイル前半
トレイル入り口にはビジターセンターのような施設はなく、仮設トイレがあるばかりだ。往復で5時間程度のハイキングになるので必ずここで用を足しておこう。前回の行程のように広大な太平洋の迫力を感じるトレイルは前半の数百メートルほどしかなく、それを過ぎるとだらだらと森の中を行くことになる。日本では見られないような造形の木々や、気色悪い巨大なナメクジなどと遭遇してぎょっとする以外は退屈な道のりになる。
②トレイル後半
行く先々で3つ程度の分岐点があるが、表示が非常に不親切で、どちらが滝へ通じる道なのか書かれていない。30代日本式独身サラリーマン諸氏は、予めトレイルの地図をプリントアウトしておく等の対策をしておかないと、逆方向へ向かってしまったり、うっかり滝を通り過ぎたりしてしまう。かくいう筆者も親切なヒスパニック系の若者グループに会わなければ、危うく滝に辿りつけないところであった。3つ目の分岐を滝方向へ折れると草木のトンネル道となり、それを抜けると景色が開け、砂岩でできた崖道を下ることになる。それを慎重に下ると川が見えてくる。そしてその川の流れの先が断崖絶壁になっており、そこで流れがぴたりと消え、崖の先には太平洋が広がっている。滝の真上に辿りつくのだ。この滝の上から浜辺へ下りる道はかなりの断崖絶壁で、しかも脆い砂岩でできているため崩れやすい。慎重に慎重に、前の人と十分な距離を取って崖を下りる。そうしてやっとこさアラメラ滝に辿りつく。
③滝
断崖絶壁から砂浜に向かって水が落ち、直接海へと流れ込む壮大な滝だ。滝から落ちる水と、砂浜に打ち寄せる波がぶつかり合い、不思議な流れが砂浜に生じていることが、砂の粒子の動きから見てとれる。ほんの少し前まで真水だった河川の水が一瞬にして波にのまれ、塩水になってしまう様子は、見ていてとても不思議な気持ちになる。この不思議な流れの中に素足で入ると、疲れた足に、海水と真水の温度の違いと、砂礫の感触とが一気に伝わって、なかなかに味わい深い。
半日かかるハイキングなので、水や食料を持参することをお勧めする。また、とにかく早い時間に出発することだ。すれ違うハイカーたちにいちいち挨拶するのも面倒だし、最後の断崖絶壁の道を大人数グループたちと並んで行き来するのは非常に神経を使う。筆者は6時過ぎにベイエリアを出発し、8時過ぎくらいにはトレイルを出発した。女子供を連れていてはなかなか行けない、でもそれほど過酷ではない、30代独身式日本人サラリーマンにはちょうどよいハイキングなので、是非とも挑戦してみて欲しい。以上、ポイントレイズ国定海岸アラメラ滝編でした。