ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

ストップ&ショップで買う肴

2020-03-15 23:27:27 | 生活
 ストップ&ショップで買う肴とは、筆者がストップ&ショップで買っている飲酒用つまみのことだ。冬も終わりに近づき暖かくなってきたのだが、コロナウイルスの波がついにニューイングランドまでやってきて、日本と同様に何故かトイレットペーパーの買い占め騒動が起きている。こんなときの東洋人の一人歩きは近所迷惑であるので筆者は外出を極力控え、大人しく長屋で鍋をつついて飲酒している。その鍋と一緒に小皿に盛って食べる肴も近所のストップ&ショップでそそくさと買って帰るばかりだ。今回はその肴を紹介しよう。


詳細は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。



①マンチェゴチーズ
いろいろなチーズを買って食べてきたが、このマンチェゴチーズが一番よい。マンチェゴチーズとはスペイン産の羊の乳で作られたチーズのことで、ストップ&ショップではその熟成度や製造会社の違いで数種類売られている。どれも4~5センチほどの厚みの円形のものが五分の一ほどにカットされていて、値段はパウンド8ドル~16ドルとまぁ高めではある。これを薄くスライスしていただけば、硬くて歯ざわりが心地よい。しつこくない、でもしっかりとした羊臭さと塩みとチーズの熟成風味には飽きが来ず、ほんの少し口に入れてしばらく放っておき、そしてワインやビールを飲むと、舌が幸せを感じていることが判る。



②サウスバージニア・ハム
ご存知のとおり米国のスーパーマーケットにはデリ・コーナーがあり、そこには色々な種のハムやチーズが陳列され、それを『2パウンドお願い!』などとスライスしてもらうシステムになっているが、ご存知のとおり筆者にはそれをする勇気がない。だがストップ&ショップにはそうしたデリ・コーナーの横に予めカットされた丁度良い分量のハムが紙とビニルに包まれて売られているので、それを漁って好みのハムを探し、ついに見つけたのがサウスバージニア・ハムである。他のハムはハチミツでやたら甘くしていたり、歯ごたえの無いブヨブヨのだらしないものだったりと残念だ。このサウスバージニア・ハムは日本の安いラーメン屋のチャーシューに近く、あっさりした安定の塩味にまずまずの歯ごたえで嬉しい。だがあまり人気がないのか、売られていることが少ないのが難点で、見かけたら買い込むようにしている。



③ニシンのワインソース漬け
ニシンのワインソース漬けは透明で大き目な寸胴の瓶に入って、鮮魚コーナーの横にスモークサーモンなどと一緒に売られている。瓶の中は、細切れにされたニシンが大根やタマネギと一緒に透明なソースに漬かってぎっしりしている。他にもクリームソースやトマトソースに漬けたものも売られているが、きっとこのワインソース漬けがあっさりと食べられるに違いない。一度の食事で2,3切れのニシンをつまむ。脂がよく乗ったニシンは濃厚でワインとよく合うが、梅干しを箸でほんの少しつまんでニシンの上に載せて食べると脂っぽさが薄れて食べやすい。


 その昔釈尊は、“生・老・病・死”という苦しみからニンゲンは逃れることができないと言ったようだ。しかし現代の30代独身日本式サラリーマンにとって果たしてそれは当てはまるだろうか。“生まれる苦しみ”は憶えていないし、“老いる苦しみ”も実感するする時期に差し掛かっているにもかかわらずそんなに感じない。病気は確かに苦しいが、今のところ健康なので実感がない。“死ぬ苦しみ”などは死んでみないと苦しいのかどうか分からない。本当の苦しみはその4つの項目のに“孤独に”が付くのではないだろうか。“孤独に生まれること(正確には孤独に生まれたことが後からわかること)、孤独に老いること(=孤独に生きること)、孤独に病床につくこと、孤独に死ぬこと”これは苦しい。しかし逃れようはありそうだ。ブログを書くこともまた、苦しみから逃れるための小さな手段のひとつです。