アンデス・カフェは、ご存知サンマテオ市の25番通り界隈にあるペルー料理屋だ。数ある25番通りのグルメスポットの中で、当ブログが最初に紹介したお店であり、今の25番通りフィーバーの火付け役ともいえる。日本式独身サラリーマン諸氏も、既に絶品ペルーグルメをペルーワインやペルービールと一緒に楽しんでくれていることだろうが、今回はこのアンデス・カフェで密かに開催されているサルサ・ナイトを紹介する企画だ。記念すべき100回目の記事ということもあり、筆者の文体からは並々ならない緊張感がにじみ出ている。
このナイトの特長は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。
①ペルーの音楽
我々が真っ先に思いつくペルー音楽といえば、アンデスの山岳民族衣装を纏った男たちがしばしばJRの駅前で演奏している『コンドルは飛んでいく』のようなものを想像するが、アンデス・カフェではそれを聴くことは少ない。彼らはサルサが大好きだ。サルサ音楽については、日本式独身サラリーマン諸氏は既に当ブログの影響で自分なりの“サルサ・レジェンズ”を愉しんでいるはずであるから、説明は省く。
②サルサ・ナイト
サルサ・ナイトのスケジュールはお店のフェイスブックや、店に貼られたポスターから情報を入手する。たいていは金曜や土曜に予定され、夜22時頃から深夜1時頃まで続く。お店の半分のテーブルが撤去されてステージとなり、打楽器とギターとボーカルのトリオ・サルサバンドの生演奏が行われる。そして残った半分のテーブル席とバンドとの間のスペースがダンスを楽しむゾーンになる。料金は5ドルと格安だ。
③入場
以前の記事では、裏手の寂れた駐車場の勝手口から入ることを薦めていたが、このサルサ・ナイトの日に限っては堂々と表から入るほうがいい。というのも裏から入るとバンドのステージ側から入るかたちになり、観客たちの注目を集め、あたかもゲスト出演を果たしたような恰好になってしまうからだ。表のドアを開ける前にこっそりと窓から中の様子を窺い、一人で腰掛けられる2人掛けテーブルの空席の有無を確認する。4人掛けしか空いていない場合は、それを一人で占領するには気後れするので出直そう。そしてついにドアを開けると、店員が申し訳なさそうに「一人か?今日はサルサナイトだが、いいのか?」と尋ねてくるので「いいのです」と答える。ここまでできればもうアンデスの山は越えたようなものだ。
④鑑賞・参加
22時を過ぎてから始まるが、食事は普通に注文できるので、諸氏の好みのメニューと赤ワインを頼むといい。 最近の筆者は米が入った緑色のスープにはまっているので、これもお勧めだ。後は酔いに任せて体を揺らしていると、陽気なペルー人たちが「何を座り込んでいるんだ?踊りに来たんだろう?」と煽ってくるので、ダンススペースへ行き、ペルー人たちに不快な思いをさせない程度の情熱で体をくねくねさせるといい。バンドマンたちの演奏技術の良し悪しは不明だが、とにかくペルー人たちは楽しそうだ。あっという間に時計の針は0時を回る。
最低限の腕前さえあれば、ギターと打楽器と歌声だけでこれだけ皆で楽しく盛り上がれる。むしろこの決して特別でない“地域の盆踊り的な雰囲気”が、対価を期待せず、余計なことを考えず楽しめるのかも知れない。『あれだけ金を払ったのに、ジミーペイジは出てきただけで演奏しない』なんておそれもない。そして以前の気まずい出来事以来、何となく距離感があった弟の店員ともサルサのお陰ですっかり打ち解けて、今ではただの客と店員の関係にまで修復した。踊り疲れた帰り道、心は無意味に晴れやかで、まるで百回目の記念ブログを書いたような気分であった。
このナイトの特長は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。
①ペルーの音楽
我々が真っ先に思いつくペルー音楽といえば、アンデスの山岳民族衣装を纏った男たちがしばしばJRの駅前で演奏している『コンドルは飛んでいく』のようなものを想像するが、アンデス・カフェではそれを聴くことは少ない。彼らはサルサが大好きだ。サルサ音楽については、日本式独身サラリーマン諸氏は既に当ブログの影響で自分なりの“サルサ・レジェンズ”を愉しんでいるはずであるから、説明は省く。
②サルサ・ナイト
サルサ・ナイトのスケジュールはお店のフェイスブックや、店に貼られたポスターから情報を入手する。たいていは金曜や土曜に予定され、夜22時頃から深夜1時頃まで続く。お店の半分のテーブルが撤去されてステージとなり、打楽器とギターとボーカルのトリオ・サルサバンドの生演奏が行われる。そして残った半分のテーブル席とバンドとの間のスペースがダンスを楽しむゾーンになる。料金は5ドルと格安だ。
③入場
以前の記事では、裏手の寂れた駐車場の勝手口から入ることを薦めていたが、このサルサ・ナイトの日に限っては堂々と表から入るほうがいい。というのも裏から入るとバンドのステージ側から入るかたちになり、観客たちの注目を集め、あたかもゲスト出演を果たしたような恰好になってしまうからだ。表のドアを開ける前にこっそりと窓から中の様子を窺い、一人で腰掛けられる2人掛けテーブルの空席の有無を確認する。4人掛けしか空いていない場合は、それを一人で占領するには気後れするので出直そう。そしてついにドアを開けると、店員が申し訳なさそうに「一人か?今日はサルサナイトだが、いいのか?」と尋ねてくるので「いいのです」と答える。ここまでできればもうアンデスの山は越えたようなものだ。
④鑑賞・参加
22時を過ぎてから始まるが、食事は普通に注文できるので、諸氏の好みのメニューと赤ワインを頼むといい。 最近の筆者は米が入った緑色のスープにはまっているので、これもお勧めだ。後は酔いに任せて体を揺らしていると、陽気なペルー人たちが「何を座り込んでいるんだ?踊りに来たんだろう?」と煽ってくるので、ダンススペースへ行き、ペルー人たちに不快な思いをさせない程度の情熱で体をくねくねさせるといい。バンドマンたちの演奏技術の良し悪しは不明だが、とにかくペルー人たちは楽しそうだ。あっという間に時計の針は0時を回る。
最低限の腕前さえあれば、ギターと打楽器と歌声だけでこれだけ皆で楽しく盛り上がれる。むしろこの決して特別でない“地域の盆踊り的な雰囲気”が、対価を期待せず、余計なことを考えず楽しめるのかも知れない。『あれだけ金を払ったのに、ジミーペイジは出てきただけで演奏しない』なんておそれもない。そして以前の気まずい出来事以来、何となく距離感があった弟の店員ともサルサのお陰ですっかり打ち解けて、今ではただの客と店員の関係にまで修復した。踊り疲れた帰り道、心は無意味に晴れやかで、まるで百回目の記念ブログを書いたような気分であった。