駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

意識というもの

2024年05月17日 | 小考

           


 意識とは何か。明快な回答説明があるとは思えないが(脳科学者の茂木健一郎氏もそう言っている)考える人もあまり考えない人も自分なりの理解感覚を持ってるだろう。

 臨床医学は実践の実学なので、意識を多角的に具体的に清明から昏睡まで段階に分けて把握できるようにしている。勿論、病気としての扱い対応はこうした方法で可能でも、科学的哲学的には不十分でまだまだ分からないことが多い。

 非専門家としては意識があるのは生きているということで、意識がないのは死んでいるというか死んだも同然な状態の気がする。睡眠中や麻酔を掛けられた時に意識があるだろうか、夢を見ていることも多いので微かに変容した意識があるのかもしれないが、気が付いたら朝と言うことも多いので睡眠は小さな死かもしれない。
 では人以外の動物、彼らは明らかに生きている、にも意識があるのだろうか。人工頭脳に意識が芽生えるのだろうか、HALにはあったように思われるが。
コメント
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