あられの日記

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旧前田侯爵邸洋館一階

2011年01月15日 04時02分53秒 | レトロ建築
建物の由来
旧加賀百万石前田家の第16代当主前田利為の本邸として昭和4(1929)に欧州建築の粋を集めて建築され、当時等洋一の邸宅と称せられました。
当時、東京帝国大学教授であった塚本靖と、宮内省の担当技師であった高橋禎太郎が設計を担当し、駒場の田園の野趣にあわせたイギリスのチューダー様式を取り入れています。

建物デザイン
チューダー様式は、イギリス後期のゴシック様式を簡略化したもので、玄関ポーチの扁平アーチにその特徴を見せています。
外壁には、当時流行したスクラッチタイルを貼り、落ち着いた雰囲気を漂わせています。
また、内部は一変して王朝風に装飾が施され、各部屋はイタリア産大理石によるマントルピースや角柱。 
壁にはフランス産絹織物や壁紙を貼り、
イギリス家具などを配したヨーロッパ調ですが、こうした洋風の室内に日本の伝統的な唐草やひな菊をあしらった文様なども見られます。
文化財指定
戦後一時、この建物はアメリカ極東軍ホワイトヘッド空軍司令官の官邸として摂取され、一部改修されました。その後、昭和39年(1964)には、東京都の所有となり、昭和42年(1967)に東京都近代文学博物館が設置されました。(平成14年3月廃館)
東京都では、この由緒ある建物を末永く都民の財産として保存するために、平成3年には東京都の有形文化財(建造物)として指定されました。
また、平成19年度には、隣接する前田家の迎賓館施設であった和館、渡廊下、茶室待合等を含めた宅地全体を、「旧前田侯爵家駒場本邸」として指定しました。

建物概要
鉄筋コンクリート造り
地上3階、地下1階建て
寄棟造り(マンサード屋根)
尖塔3カ所、屋根銅板葺き、外壁スクラッチタイル貼り
建築面積約1,129平方メートル
延床面積約2、930平方メートル
(内訳)
地下1階506、55平方メイートル
1階997、19平方メートル
2階871、93平方メートル
3階555、29平方メートル

一般公開日:水・木・金・土・日・祝祭日
公開時間:午前9時から午後4時半
/寄木張りの床と漆喰の壁。窓はステンドグラス。階段の造りが不思議な感じがします。なぜここに設置してあるのだろう?
/洋館を和館を繋ぐ渡り廊下
/大食堂。奥に小食堂も。
/応接室。ここ玄関入ってすぐ左手にある応接室なのですが、入口に壁がないのがなんか不思議な造りです。
/玄関ホールから見た応接室。ねっ。壁がないんですよ。
/別の応接室

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