カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

この一首から

2004年10月01日 | ■ 短歌(越し方)

もうかれこれ50年近く前の事である。この町に短歌のサークルがあった。幹事さんが熱心で毎月ガリ版刷りの冊子の発行と、歌会を開いてくださった。
毎月の歌会には、今は歌壇の大御所である、前登志夫先生が、吉野からご指導に来てくださって小さな私たちのこの会を育ててくださった。
いつもは、公民館で行われていた歌会を「涼しい吉野で」
と先生の嬉しいお誘いがあった。

白い百日紅の咲く先生のご自宅で、歌会がもたれた日の帰り、他の人の歌の素晴らしさに、全く自信喪失の状態で、家に帰りつくなり、乱暴な字で、書きなぐったのが、上の作品である。この歌が、私の出発点のように思う。

「きんぽうげ」というグループで発行した歌集にも自分の歌の最初にあげた。間もなく、この歌会は解散してしまい、それ以後、一人ぽつぽつ、何にも捉われず、思ったことを落書きしているが。やはり歌は好きである。                                
コメント (9)
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