中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

蘇州 同里古鎮

2022-10-27 00:10:27 | <蘇州>観光

同里古鎮は蘇州の南、呉江にある有名な水郷古鎮です。

周庄、用直、烏鎮、西塘、南潯と共に中国江南6大水郷と呼ばれています。

 

 

現在の呉江は蘇州市に含まれ、呉江区となっていますが昔は呉江市でした。

同里の村が築かれたのは宋代ごろで、元代、明代にかけて発展してきました。

 

 

2017年に地下鉄4号線が開通するまでは、路線バスの乗り継ぎか、

バスターミナルから同里行きのバスに乗る必要があって、なかなか行き難い場所でした。

 

 

地下鉄4号線の同里駅も同里古鎮からかなり離れていて、

駅から同里古鎮までは専用バスか路線バスを使う必要がありましたが、

2021年末に智軌電車T1線が開通し更に便利になりました。

地下鉄駅を出てすぐの場所に智軌電車の駅があります。

 

 

今回、同里古鎮に行く目的のひとつはこの智軌電車に乗ってみること。

この電車は線路(レール)がありません。

工場などで使われるAGV(無人搬送車)と同じように地面に書かれた線に沿って動きます。

 

 

無人運転も可能だと聞いた覚えがありますが、実際には運転手さんが乗っています。

いつもはどうか分かりませんが国慶節期間は無料で運行していました。

また、途中駅はなく同里駅と同里古鎮の間を直通運転しています。

 

 

智軌電車の同里古鎮駅は、同里古鎮の北側にあります。

今まではバスを使っていたので南側からしか入ったことがなく、北側から出入りするのは初めてです。

 

 

古鎮の中には1000年ほど前に架けられた石橋や明代、清代の建築物が多く残っています。

宋代から栄えた水郷は富土と呼ばれていましたが、その富を隠すかのように唐代の始めには銅里と名を変え、

その後に宋代と同じ呼び方で字を変えた、現在の同里の名変わったと言われています。

 

 

水路には観光用の小舟が行き交います。

混んでいる時にはもっと多くの船が連なっているのですが、この日は休日の割に船の数は少なかったです。

 

 

観光客で最も賑わっているのが、2つの水路が交わる所に、

太平橋、吉利橋、長慶橋の3つの石橋が集まっている三橋と呼ばれる場所です。

 

 

この辺りが古鎮の中心部で、水路沿いにはお茶の店やレストランがずらっと並んでいます。

夜遅くまで多くの人で賑わっていて、店の数は昔よりずっと増えた気がします。

 

 

古鎮の西の端にある通り、陸家埭まで来ると人通りは少なくなります。

ここも食事の店がずらっと並んでいますが、昼間はいつもあまり人がいません。

きっと夜になると人が増えるのかと思います。

 

 

同里古鎮には明、清代に建てられた富豪の邸宅が残っており一般公開されています。

その中で比較的新しい嘉蔭堂には家主が収集したものでしょうか、

木彫りや木の根を加工した工芸品の数々が展示されています。

今、このようなものを作るといったいいくらぐらいお金がかかるのでしょう。

 

 

また少し変わった経歴を持つ建物が太湖水利同知署旧址です。

清代に太湖の水利や治水を目的とした役所がこの場所にありました。

現在は、太湖の水利の歴史などを展示する博物館になっています。

 

 

元々は、清代初期に建てられた陳家が暮らす豪邸でしたが、

陳家が没落した後、この邸宅を改修し太湖水利同知署が設けられました。

同里の太湖水利同知署はわずか6年ほどで太湖東山へ移され、

王家によって買い取られた役所跡はその後再び個人の邸宅として使われていました。

 

 

同里には他にも多くの邸宅や庭園がありますが、まだ全ては周りきれていません。

太湖水利同知署旧址には初めて入りましたし、行ったことのない細い路地もたくさんあります。

 

 

今回は久しぶりに少し遅い時間まで散策しました。

耕楽堂や世界遺産に登録されている退思園も覗いてきましたので後ほどご紹介します。

今年の退思園は7月から10月末までの間、夜の部(17時15分~21時)があり、

ライトアップされた庭園を楽しむことができました。

 

 

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江蘇省 常州 南山竹海風景区

2022-10-20 00:10:20 | <江蘇省>観光

常州の南山竹海風景区は江蘇、浙江、安徽の三省の境に位置します。

その名の通り、風景区内の山々には竹林が広がっています。

 

 

事前にチェックしていなかった自分が悪いのですが、

今は48時間以内のPCR陰性証明がないと入園できません。。

 

 

陰性証明がなく入園したい人は駐車場に設けられた検査小屋でPCR検査を受けます。

行ってみるとものすごい行列になっていました。

ここのシステム(常州のシステム?)は、蘇州と違ってPCR検査用のQRコードが必要で、

これを表示するために苦労している人が多いのか列は全く進みません。

 

 

30分ぐらい並んだ時に、常州在住の人はPCR検査不要と係員が伝えにきました。

このアナウンスの後に行列は1/3に。

やはりまだコロナの影響は続いていて、地元以外から来る人は少なかったようです。

それでもPCR検査を済ませてから入園するまでに1時間以上かかりました。

 

 

南山竹海風景区は2つ山と麓にある竹林の遊歩道や温泉に分かれています。

山のひとつは子供向きなのかと思われるパンダのいる山、南山竹海歴史文化区、

もうひとつは呉越弟一峰のある呉越景観区です。

 

 

最も安い入園料は乗り物を使わない90元で、パンダのいる山を往復するケーブルカーか、

呉越弟一峰を往復するゴンドラのどちらかを選ぶのが200元。

行きの麓の遊歩道の部分(片道だけ)電動カートに乗れます。

ゴンドラとケーブルカーの往復を使って2つの山に行くのと、麓のカート往復分を付けると270元です。

 

 

パンダの山、南山竹海歴史文化区に行くのはやめて、

呉越弟一峰を往復するゴンドラとカート片道のチケットを選びました。

 

 

でも、最初から行先を決めずに90元のチケットで入って、

後からゴンドラやケーブルカーのチケットを買うこともできます。

私のような初めてきた観光客は乗り物付きのチケット買うようですが、

地元の人達は乗り物には乗らずに歩いているのだと思います。

 

 

呉越弟一峰からの見晴らしはなかなかのものです。

蘇州だとこのように多くの山が連なっている景色はありません。

 

 

南の方向が浙江省、西の方向が安徽省になります。

南山竹海風景区も天目湖と同じ常州市管轄の溧陽市にあります。

 

 

山の途中には見所もいくつかあるようで、ゴンドラを使わずに歩いて登ってくる人が多いです。

山頂には大きな鐘があってお金を払うと鐘が突けるようになっています。

 

 

ゴンドラ駅のすぐ上には売店やレストランがありました。

こんな場所に日本料理屋さんもあるようでした。(看板を見ただけですが)

 

 

山の麓には竹林に囲まれた遊歩道が整備されています。

遊歩道は風景区の入り口からゴンドラやケーブルカーの乗り場まで続いています。

 

 

遊歩道の途中にはミニ動物園や遊具などがあって子供も楽しめるようになっています。

天目湖よりも南山竹海風景区の方が観光客が多いです。

 

 

また御水温泉という宿泊施設も備えた天然温泉もあります。

足湯は無料で開放されているのですが、中国の方々に足湯は人気がないようで誰も入っていません。

 

 

日本人の私は無料と聞いて迷わず入りました。

源泉の温度は43度と低めですが、疲れた足を癒すのにちょうど良い感じです。

 

 

江蘇省には山や自然を楽しめる観光地が少ないこともあって、

竹林や山からの景色が楽しめる南山竹海風景区は省内で割と有名です。

遠路はるばるやってくる観光客は蘇州の世界遺産などが目的地なので、

おそらく多くは江蘇省内の人なのだろうと思います。

 

 

パンダの山の方には行きませんでしたが、おそらく乗り物を一切使わずに歩くなら、

丸1日ここで過ごせるぐらいの広さと高低差はあります。

もし疲れて動きたくなくなったら、温泉で休むか一泊してみるのもよいかもしれません。

 

余談ですが。。

外国人は蘇州でPCR検査を受けても健康コード(蘇康码)のQRコード画面には、

結果が表示されない(私だけじゃないですよね、きっと)のですが、

常州で受けたPCR検査結果はさくっと表示されました。

おかげでいつまでたっても古い検査結果が表示され続けて、これはこれでちょっと面倒です。

 

 

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江蘇省 常州 天目湖の翠竹園賓館

2022-10-13 00:10:13 | <江蘇省>観光

天目湖は蘇州から車で遊びに行くなら余裕で日帰りできる場所なのですが、

時間を気にせずのんびりしたいという思いもあって一泊することにしました。

 

 

選んだホテルは天目湖山水園風景区の入り口から徒歩で5分ほどの場所にある、

翠竹園賓館(溧陽熊猫翠竹園賓館)です。

 

 

観光シーズンや連休になると、天目湖山水園風景区に近い湖畔のホテルは、

だいたい800元~(湖が見える部屋だと1000元以上)になりますが、

翠竹園賓館だと朝食付きで450元~ぐらいの値段で、駐車場が広くて車を停めやすいのもポイントです。

風景区入り口前にあるホテルは車が停めにくく混雑していますし、遅く着くと路駐になります。

 

 

このホテルが値段の割にいい感じだったのでご紹介します。

湖は見えませんが庭付きで550元(割引ありの値段)ぐらいの部屋を選びました。

もちろん外国人宿泊可で4つ星クラスになるかと思います。

部屋にはサービスでリンゴとお菓子が置いてありましたが、冷蔵庫がないのはちょっと残念。

 

 

庭には屋根付きテーブルと椅子が置かれています。

木陰ができるようにも工夫されているので外でまったり過ごせます。

部屋への出入りはホテル内の廊下側と庭側のどちらからでもできます。

 

 

柵の向こう側もホテルの中庭で、さらにその先は天目湖と静かな環境です。

が、皆さん(私も含めて)夜遅くまでテラスにいるようで、時折賑やかな声が聞こえてきました。

 

 

天目湖山水園風景区で夜まで遊んだので夕食は出かけるのはやめて、

ホテル内のレストランで済ませることにしました。

名物料理は天目湖砂鍋魚頭です。

地元の食材を使った他の料理も付いてくる218元のセットを頼んでみました。

魚頭となっていますが、頭だけではなく身もあります。

 

 

砂鍋魚頭は、最初に油で揚げてから土鍋で調味料や香辛料を加えて数時間煮込むようです。

基本的に淡水魚は食べないのですが、柔らかく臭みがなく、スープもとても美味しかったです。

お好みで香菜(パクチー)を入れることもできます。

ネットで検索すると台湾料理の名前でたくさん出てきましたが、同じ料理かは分かりません。

 

 

細切りジャガイモの炒め物。

同じ料理でも東北や湖南だと唐辛子を多く入れて辛くしますが、江南料理では辛くはありません。

 

 

干し筍と豚バラ肉の煮込み。

天目湖周辺は竹林が多く筍の産地です。

干した筍はどのお土産物屋さんでも必ず売っています。

 

 

筍には冷たいビールが合います。

このレストランに置いてあるビールは天目湖のご当地ビールでした。

色は濃いめでしたが、味は特に普通と変わりなくといった感じです。

 

 

キノコと豆腐の煮物。

見た目よりさっぱりしていました。

ご飯は必要ですかと聞きに来たので、たぶん白ご飯は無料で頼めると思います。

デザートには定番?のスイカが出てきました。

 

 

しっかり食べて休んで翌日は少し離れた観光地、南山竹海へ行ってみることに。

まずは朝ごはん、ホテルの朝食場所はそこそこ広くて天井が高く開放感があります。

豪華な雰囲気はありませんが清潔な感じです。

 

 

料理は中華がメインでそれなりに品数があって地元の料理と書かれたものも見かけました。

種類は少ないですが、パンとコーヒーもあります。

コーヒーがあるだけでもありがたいです。

 

 

最近、蘇州から西へ向かう際、無錫を経由せずに太湖の北側を

トンネルで抜けることができる高速道路が開通しました。

(無錫経由の方が距離が遠く時間がかかりますが高速料金は安いです)

 

 

無錫の高速道路はよく渋滞するのですが、この道ができたので宜興や常州方面へ行きやすくなりました。

元々の予定はまだもう少し天目湖をウロウロするつもりでしたが予定変更です。

帰りの渋滞を気にしなくてもよいとなると気も楽です。

 

 

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江蘇省 常州 夜の天目湖

2022-10-06 00:10:06 | <江蘇省>観光

天目湖山水園風景区の龍興島から観光船で中国茶島へ渡ったのはもう17時半ごろ。

もうすぐ日が暮れそうなので、ここで夕日を眺めてから移動することにしました。

 

 

お茶の島らしく、大きな急須のオブジェやお茶文化を紹介する博物館などがあります。

 

 

龍興島から中国茶島へ渡る船は満席でしたが、

ほとんどの人はすぐに出口の方へ向かったようで、しばらくすると人は少なくなりました。

 

 

中国茶が楽しめる茶館も何軒か湖畔にありますが、17時にはもう閉店するようです。

 

 

確かに茶館や売店が閉まると、ここでは何もすることがありません。

日が沈む前にはもう誰もいなくなりました。

 

 

おそらく昼間は食事の店や売店、お土産物屋さんなど、多くの店が開いていると思います。

街灯もまだ点かない18時ごろが最も寂しい時間帯です。

 

 

中国茶島と対岸ををつなぐ彩虹橋に着いた頃にはすっかり日が落ちて湖面も赤く染まりました。

昼間の天目湖山水園風景区の様子はこちら

江蘇省 常州 天目湖山水園風景区

 

 

暗くなると街灯が灯り、ライトアップも始まります。

 

 

一番高いチケットは彩虹橋から風景区の出入口付近まで電動カートに乗れるので、

営業終了前にライトアップも見ずに通り過ぎた人も多いのでしょう。

 

 

おかげで自由気ままに夜の天目湖を楽しむことができます。

対岸やその山の上にも灯りが点いたり消えたり。

 

 

色とりどりの灯りで暗かった道も明るく賑やかになりました。

 

 

ウサギが月にもたれかかっている中秋節の飾りも点灯しています。

 

 

最初に船に乗った天目山游船埠頭もライトアップ。

船の灯りが点いているので、もしかすると夜の遊覧船があるのかもしれません。

 

 

こんなにたくさん電気を点けて誰もいないというのも寂しい感じですが、

きっとみなさん湖岸にあるホテルの部屋から夜景を楽しんでいるのでしょう。

(湖の見える部屋は1.5倍から2倍ぐらい高いです)

 

 

19時半頃まで天目湖山水園風景区の中にいましたが、

夜になると出入り自由なのか、入口にはもう係員はいませんでした。

灯りやライトアップが消えたのは21時過ぎだったので、遅い時間まで風景区内で遊べるのかと思います。

お店は全部閉まっていますけどね。

 

 

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