中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

江蘇省 張家港 沙洲公園

2022-11-24 00:11:24 | <江蘇省>観光

久しぶりに張家港市へ遊びに行ってきました。

今は高架道路が増え、張家港へ行く蘇虞張公路は無料となり時間もお金も以前よりかからなくなりました。

 

 

張家港市は蘇州市に属する県級市です。

沙洲公園は、2001年に現在の姿に改修された、園林のような建物や庭園がある無料の公園です。

 

 

入り口の広場ではお年寄り達が踊っていたりしますが、中に入っていくと、とても静かです。

 

 

木も多く森の中に小川もあって、きっと夏でも涼し気な感じの場所です。

 

 

今だと菊の花などが飾られているのかもしれません。

大きな銀杏の木もあったので、こちらもそろそろ色付いている頃だと思います。

 

 

もともと張家港市は、この公園と同じ名前の沙洲県でした。

1986年に蘇州市に属する張家港市に改名されました。

 

 

張家港は蘇州市内と比べるとまだまだ田舎町の雰囲気が残っています。

沙洲公園のある辺りは、たぶん張家港の中心地になると思うのですが、人も車もあまり多くありません。

 

 

住宅街や商店街も近い場所にあるのに公園の中も人が少ないです。

蘇州だと平日はお年寄りと孫たちで、休日だと親子連れで賑わっているような感じの場所なのですが。。

 

 

天気があまり良くなかったせいもあるかもしれませんが、

休日なのにたまに人を見かけてもお年寄たちがほとんど。

 

 

公園の中には園林を模した建物や庭園、池などがあちらこちらにあります。

なかなかいい公園だと思うのですがどうしてこんなに人が少ないのでしょう。

 

 

蘇州にある園林をここに凝縮したような感じ、

今までどこかで見たことがあるような風景が集まっています。

 

 

看板を見ると売店もあるようですが、営業はしていないようでした。

公園の近く(公園路側)にも簡単な食事ができるような店は少ないです。

 

 

もともとこの辺りは烈士陵園と呼ばれる、殉職者の墓地だったようです。

そのせいもあるのか、古い戦闘機(ミグでしょうか)も片隅に置いてあります。

 

 

終わりの見えないコロナ政策のおかげで遠くには行き難いので、

最近は時々少しだけ足を延ばした近場でプチ旅行を楽しむようにしています。

高架道路などが整備されて、蘇州から常熟や張家港などは以前よりずっと近くになりました。

ただし、どちらの場所も観光地は少ないので楽しむネタがすぐに尽きてしまいそうです。

 

 

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蘇州 残念な牧谷農場(モクモクファーム)

2022-11-17 00:11:17 | <蘇州>観光

三重県にあるモクモクファームと同じようにソーセージ作りが楽しめた、

蘇州の牧谷農場がとても残念な姿に変わっていました。

 

 

蘇州市街地からは結構離れていて、車がないと行き難いこともあって、

以前、いつ行ったのかもう思い出せないほどだったのですが、

先月、抖音(Tiktok)に宣伝動画が出ているのを見て、久しぶりに行ってみることにしました。

 

 

昔は公共バスを乗り継いで行きましたが今回は車で。

車で行ってもやっぱり遠い。。入り口も以前とはかなり雰囲気が変わっていて、

本当にここだったのかと思うほどでした。

 

 

でも、以前と違って多くの人達で賑わっています。

みなさんも同様に抖音(Tiktok)の動画を見て来たのかもしれません。

駐車場にまで露店が出ているし、客層も昔とはずいぶん違う気が。

 

 

昔は無料で入れたのに入場料(20元)が必要になっていました。

中に入ってみて、何となく以前の景色を思い出しましたが、

子供向けの遊具などが並んでいて、別の場所に来た感じ。

 

 

案内図は昔のまま何も変わっていないようで、

ここは間違いなくモクモクファームだということを確認。

 

 

昔はソーセージなどの加工食品やお菓子などが扱っていた土産物屋さんは閉まっていました。

また、焼肉を食べたレストランと思われる建物は中華食堂になっています。

 

 

中に入っていくと、何となく見覚えのある景色なのですが、

以前のような清潔な感じは全くなく、ゴミも散らかっていて田舎の公園のようです。

 

 

ソーセージ工房やレストラン、ファストフード店など、建物だけが残っています。

モクモクファームらしいものは何もないようです。

 

 

以前はコテージや研修宿泊施設だった場所も来園者用に使われている気配はありません。

ミニ遊園地といかにも中国らしい屋台が並んでいるただの広場になっていました。

 

 

手作りパン工房の建物は扉が開いていたのでもしかしてと思ったら、

こちらもがらくた置き場と化していました。

 

 

抖音の動画の中で、イベントの目玉のように紹介されていた傘のオブジェとその周辺は、

あまり人気がないようで露店の人達も暇そうです。

 

 

確かに外から見るとなんじゃこりゃ。。なのですが、

中で写真を撮るとなかなか綺麗になるのが不思議。

 

 

馬やラマはまだいました。昔もこんな感じだったと思います。

が。。もうここは農場ではなくなりました。。

たぶんここに来ている人達の中で、

牧谷農場が日本のモクモクファームと同じような体験ができたことを知っている人は、

少ないのか、もういないのでしょうね。

 

 

在りし日の牧谷農場(モクモクファーム)の記事はこちら。

蘇州 牧谷農場(モクモクファーム)

蘇州 牧谷農場(モクモクファーム)で焼肉

 

いつからこんな場所になったのでしょう、全く知りませんでした。

確認していないので、あくまでも想像ですが、牧谷農場を始めた時の経営者はもう撤退して、

おそらく名前だけが今でも使われていているのかもしれません。

昔は指導や応援に来ている日本人の姿も見たのですが、

中国で事業継続するのはなかなか難しいことを実感します。

 

 

しかし、こんな所にこれだけ集客できる抖音(Tiktok)の力には感心します。

もし、もっと以前から抖音があって、それをうまく活用できていたとしたら。。

昔のままの牧谷農場(モクモクファーム)が今でも楽しめていたかも。

残念ながら今はもう時間と金を使って行くような場所ではなくなりました。

しかし、抖音には何度も騙されていますが、今回もなかなかの騙しっぷりでした。

 

 

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蘇州 中国花弁植物園の向日葵

2022-11-10 00:11:10 | <蘇州>生活

先月下旬の話なのですが、蘇州の中国花弁植物園に向日葵の花がたくさんある、

と言う話を聞いて、半信半疑で見に行ってきました。

 

 

なぜ、半信半疑だったかと言うと。。

過去に何度も行っていますが、花弁植物園なのに花がたくさん咲いているのを見たことがないから。

 

 

ナビを使うとずっと北側の入り口に案内されていたのに、今回は初めて南側の門に案内されました。

今まで北側からしか入ったことがなく南側から来る人を見かけることもなかったので、

ずっと南からは入れないものだと思い込んでいました。

 

 

いつの間にか南側の入り口にはきれいな建物ができていました。

休憩できるスペースや売店などもあります。

 

 

駐車場はあるにはあるのですが、舗装されたものではなく、

空き地に適当に停める感じで、入り口に近い所が埋まると、奥にある林の中に誘導されます。

(2時間ほど停めましたが料金は無料でした)

 

 

余談ですが、下の写真はちょうど10年前にこの近くで撮ったものです。

今ではこの道が8車線の道になり、道の上には6車線の高架道路が通っています。

中国花弁植物園ができたのが2008年なので、この写真の頃にはもうあったはずなのですが、

その存在にすら気付いていませんでした。

 

 

園内のあちこちに花がたくさん植えられているわけではなく、広場に大きな花畑が作られています。

向日葵、菊の種類のような感じの花、ミューレンベルギアと、中国の方々に人気のある花がいっぱい。

 

 

みなさん思い思いの場所で写真撮影を楽しんでいます。

広場にはいくつか売店なども出ているようでした。

 

 

今まで中国花弁植物園に行って、こんなに大勢の人も見たことがありません。

出会うのは数人、もしくは誰にも会わなかったです。

 

 

北側の入り口もまだ健在のようで、北側から来る人も見かけました。

南から初めて入ったせいもありますが、以前とはずいぶん雰囲気が変わってます。

 

 

元々あった施設は立ち入りができないように柵がしてあったり、

木道は朽ち果てて通行禁止になっていたりと、別の公園になった感じです。

 

 

ここは確か、開いているのを見たことがなかった喫茶店のある場所。

行ってみると3軒ほど営業していました。

 

 

ちゃんとすればそれなりに人は来る。。

今までは全くやる気が感じられない場所だったのに何がきっかけで変わったのでしょう。

 

 

このまま、花があって綺麗な公園を維持できるのなら、

来年はここに蓮の花を見に行こうかと思います。

 

 

蓮の花は中国花弁植物園の対面にある荷塘月色湿地公園が有名ですが、

日影がとても少ないので真夏に行くとちょっときついのです。

こちらだと木陰もたくさんありますし、入園せずに車を池の畔に車を停めて蓮の花を眺めることもできます。

来年はどうなっているのか楽しみです。

 

 

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蘇州 同里古鎮の耕楽堂と退思園

2022-11-03 00:11:03 | <蘇州>観光

退思園では7月から10月末までの間、ライトアップされた夜の庭園を楽しむことができました。

退思園のライトアップが始まる前に耕楽堂にも行ってみました。

 

 

日が傾きかける頃、同里古鎮にはほんの少しの間だけ人が減る時間帯があります。

 

 

夕日に照らされた路地、水路や橋は昼間とはちょっと違った雰囲気が楽しめます。

 

 

耕楽堂のある陸家埭は古鎮のメインの出入り口から見ると最も奥にあるので、

もともと人は多くないのですが、夕方は少し寂しい感じになります。

 

 

耕楽堂は明代に建てられた個人の邸宅(豪邸)です。

造りは明清代の邸宅に多く見られる伝統的な建築様式で、

前側に住居などの建物があり、後ろ側に庭園が配置されています。

 

 

建築当初は五進五十二間(5つ中庭と52の部屋)で、

現在でも三進四十一間が残っているそうです。

 

 

五進、三進の進について辞典や論文を調べてみると、四合院住居での解説がありました。

「中国では中庭を中心に周囲を建物或いは壁で囲まれた「院子」が住居の基本単位であり、

それらが単独または複数で四合院住居の 1院をを構成する。

奥行き方向に複数の院子を連続で配置する場合、中庭の数を「進」で数える。」

とのことでした。

 

 

夜になると同里古鎮の入場料が不要になるせいか、

辺りが暗くなり始めるころになるとまた一気に人が増えます。

古鎮はライトアップされ、食事の店も賑やかになります。

地下鉄がなかったころはバスの本数も多くなく、夜まで遊ぶと公共交通では蘇州市内に戻れませんでした。

 

 

退思園は同里古鎮の中で唯一世界遺産に登録されています。

蘇州古典庭園の一つとして2000年に世界文化遺産に登録されました。

ここで映画の撮影が行われたこともあります。

 

 

清代末期に官職から追放された任蘭生という人物が、

故郷の同里に造った個人の邸宅と庭園で、古典園林としては面積はあまり大きくありません。

(大きくないと言っても敷地面積は6500平米ありますが)

 

 

耕楽堂とは違って夜になっても観光客は結構多いです。

8月から10月までの間は、ライトアップと共に昆曲や踊りを楽しむことができました。

 

 

退思園は建物が池の水面に貼り付いているように見えることから貼水園とも呼ばれています。

畹薌楼の中庭では踊りを、庭園の池にある閙紅一舸と名付けられた石舫や回廊では昆曲が披露されます。

 

 

写真にはうまく撮れませんでしたが、煌びやかなライトアップではなく、

壁や地面に少し風情のある感で文字や模様を映し出していました。

 

 

春秋時代の歴史を解説した書物に書かれていた、「進思尽忠、退思補過」という言葉、

官として仕えるなら誠心誠意尽くし退くときは過ちを補うというのが退思園の名前の由来なのだそうです。

 

 

今年の国慶節連休は遠くへ旅行に出かけるのが禁止された訳ではありませんが、

遠出して運が悪いと隔離される可能性や、子供が省外に出るとしばらく登校禁止になったりなど、

出かけたいというモチベーションを下げるための様々な施策が取られていて、

多くの方々は近場でのプチ旅行をされていたようでした。

 

 

中国各地どこでも同じような状況だったのだろうと思いますが、

蘇州では、旅行に出かけなくても休日を楽しめるように、消費を促進するようにと、

夜のイベントも多く行われていました。

 

 

日本のネットニュースでも取り上げられていましたが、

中国屈指の観光地、九塞溝では国慶節連休の初日、10月1日の観光客が1人だけだったそうです。

現地で3日間連続PCR検査を受けて陰性だったら初めてチケットが購入できるとか、

素直に閉園すればいいじゃないかと思われるようなバカバカしいことをやっていたみたいで、

コロナ患者が増えて責任を取らされたくないという、とても分かりやすい思いが伝わってくる政策。。

蘇州でも10月からずっと2日に1回の全員PCR検査が続いています。

 

 

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