中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

2022年の日本一時帰国(日本入国編)

2022-02-24 00:02:24 | 小ネタ

少々焦ったことはありましたが、大きな問題もなく中国を出国し無事に機上の人となりました。

上海から大阪(関空)までのフライト時間はわずか2時間ほど、今は近くて遠い国状態です。

 

 

機内で入国に必要な誓約書などが配布されます。

言わずもがなですが機内でできることを先に進めた方が入国手続きをスムーズに進められるので、

ボールペンは必ず機内に持ち込んでおく方がよいです。

 

 

今はオミクロン蔓延国などから帰国者への保健所からの電話連絡の代わりにLINEが使えるのですね。

保健所からの電話連絡がある対象者ではないし、LINEアカウントも持っていませんが。。

 

 

関空着陸後、今までと特に変わらずごく普通に降機します。

シャトルは運行していないので長い廊下を歩きます。

全ての手続きと検査が終了するまで入国はできません。

 

 

まず最初に入国質問票とPCR検査の陰性証明のチェックが行われます。

そもそも陰性証明がない人は飛行機に乗れないので簡単な確認だけです。

 

過去記事

2022年の日本一時帰国(中国出国編)

 

 

入国質問票入力画面のQRコードが掲示されている場所に多くの人が並んでいますが、

事前に入力済みならここで止まらず先の受付まで進んで大丈夫です。

 

 

受付が終わると次は抗原検査、エスカレータを降りて下へ。

今まではエスカレーターを降りるとすぐに体温チェック通って入国審査でしたが、

今はそちらへは進めません。

 

 

抗原検査では検体番号と唾液の採取容器を渡されます。

唾液を使う抗原検査なので結果は30分から1時間程度で出ます。

唾が出やすいように梅干しやレモンの写真が貼ってありましたが、

梅干しを見て唾液が出せるのは日本人だけですね。

 

 

抗原検査の検体を提出すると次は誓約書など必要書類の確認、これはすぐに終わります。

おそらくここまではどなたでもスムーズに進むのだろうと思います。

 

 

最後の難関がアプリ確認。

MySOSという位置確認や健康報告用のアプリ、接触確認アプリのCOCOAを

インストールするように指示されていますが、既にインストール済みだったからなのか、

COCOAについては何のチェックもありませんでした。

 

 

ネットは空港のフリーWiFiが使えます。

もし繋がりにくければ、係の人が持っているモバイルWiFiも使えますので、

ネットに関しての心配はありません。

 

 

係の人と一緒にひとつひとつ設定と確認を行います。

MySOSのアカウント設定でパスポート番号や氏名などを登録して、

Googleロケーション履歴をON、タイムラインを有効にします。

嫌だけど当然この先待機期間が終わるまで位置情報は常にONです。

緊急連絡用のメールアドレスも登録しました。

(スマホで受信できるようになっているアドレスの方が係員の確認がスムーズです)

 

 

Android系スマホの場合は、Googleアカウントがないとどうしようもありません。。

中国国内で購入したスマホを持っていてもおそらく必要なアプリの対応は厳しいかと思います。

これらの設定ができなければ。。空港でスマホのレンタルが必要になります。

もし3月から自宅待機がなくなればMySOSも不要になるのでしょうか?

 

 

アプリ確認が終わると抗原検査の結果待ちです。

ディスプレイに検体番号が表示され、陰性が確認できれば入国手続きに進むことができます。

全てスムーズにことが進んだ場合の所用時間は1時間~1時間半ぐらいでしょうか。

中国からの到着便だったからなのか日本語が流暢な中国人スタッフさんも数多く配置されていました。

預け荷物は全てターンテーブルから降ろされて並べられています。

この日は、かわいい麻薬取締犬たちも荷物と一緒に並んでお座りしていました。

 

 

公共交通や一般のタクシーは使えないので、関空から自宅まで海外帰国者専用ハイヤーを利用しました。

中国から予約するのでメールで問い合わせが可能な複数の会社さんに見積依頼を出して決めたのですが、

どの会社さんからも丁寧で分かりやすく、注意点や待ち合わせ場所などの情報をいただきました。

ハイヤーを利用する場合、料金、時間指定の自由度、遅延時の追加料金やキャンセル料金の有無などで、

ご自身に合う会社さんを選べばよいかと思います。

 

 

2月時点ではまだ、国際便の発着は成田と関空のみです。

当然のことながら成田便が圧倒的に多く、上海~関空は週1便しかありません。

私は目的地が大阪なのでハイヤー料金もまだ安く済みましたが、

中国、四国、九州地方へお戻りの方は空港を出てからも本当に大変だと思います。

ハイヤーの運転手さんは私を下ろした後に関空へ戻り、お客さんを乗せて四国へ向かうと言っていました。

また、目的地が大阪府内のお客さんはつい最近までとても少なかったそうです。

ということは、結構な人が公共交通を利用していた可能性もあるということですよね。。

 

 

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2022年の日本一時帰国(中国出国編)

2022-02-17 00:02:17 | 小ネタ

新型コロナに関わる日中両国の入国規制や隔離措置でずっと一時国していませんでしたが、

どうしても日本に帰って処理したいことがあり、とうとう諦めて?一時帰国しました。

 

 

日本に入国する(日本へ行く飛行機に乗る)ためには、事前準備が必要です。

まずはPCR検査で日本政府が指定するフォーマットの陰性証明を取得。

 

 

蘇州で日本政府指定フォーマットの陰性証明を出せる病院は、

・蘇州高新区人民病院(蘇州高新区中日友好クリニックが窓口)

・蘇州明基(BenQ)医院(国際医療中心が窓口)

の2ヶ所にになります。

私は蘇州明基医院で検査をお願いしました。費用は195元でした。

 

 

今まで中国国内用のPCR検査も受けたことがなく、要領もよく分からないので、

とりあえず直接明基の国際医療中心(エスカレーターで2階に上がって左)に行ってみました。

入り口で問い合わせると国際医療中心のWechatを登録してくれました。

検査の予約はすべてWechat上で完結、日本語ができる方もいるようです。

 

 

日本入国時に提出する陰性証明は72時間以内もの。

明基医院では検査の翌日の10時に証明書が発行されるので、フライトの48時間前に検査しました。

 

 

PCR検査方法は鼻の奥をぐりぐりされるタイプでした。

無事に日本政府指定フォーマットの陰性証明を取得。

 

 

中国国内で有効な陰性証明も同時に発行してもらえます。

 

 

紙の陰性証明を受け取る前(検査の8時間後ぐらい)に、

蘇州の健康コード、蘇康码には陰性の結果が表示されていました。

まずはこれで一安心です。

 

 

余談ですが、明基医院では中国国内用のPCR検査も行っています。

24時間後の結果受け取りだと40元、8時間後だと195元です。

蘇州高新区人民病院よりこちらの方が空いていると思います。

 

 

可能であれば日本入国時に必要なアプリのインストールと入国質問票は事前に済ませておきます。

やっておいた方が日本入国後の手続きがスムーズです。

入国質問票の入力はローカル保存しておくとネットがなくても更新可能です。

 

 

入国質問票の入力が終わると表示されるQRコードはスクリーンショットなどで保存しておきます。

また後ほど日本入国編で書きますが、今や日中の往来にはスマホが必須です。

日本で使えるスマホを持っていないと、入国後15000円でレンタルする必要があります。

 

 

今回は上海浦東から最も運賃の安い春秋航空を利用しました。

それでも片道5600元(現在のレートで約10万円)、通常時だと往復(2往復?)できる値段です。

中国へ戻る便は吉祥航空で8800元(現在のレートで約16万円)。

往復の航空運賃だけで26万円と泣きたくなるお値段。。

もし吉祥航空で往復したら40万円ぐらいかかるかと。

 

 

出発2時間半前ぐらいにチェックインカウンターへ行くと、すでに長い行列ができていました。

マカオ便も同時にチェックインしているのと、行先ごと違う必要書類も確認するので結構時間がかかります。

並んでいる間に中国の出入国用の健康申告コードを取得しておきます。

 

 

このコードを提示しないと出国できません。

どのような色が表示されるかで出入国に影響が出ます。

 

 

で。。私、何かを入力ミスして最初に赤色を出してしまいました。。

時間も無くて少々焦っていたのもありますが、その時は色を気にせずに係員に見せると、

あなたのは赤だから飛行機に乗れないと言われて、慌てて修正しました。

 

 

あたふたと出国して出発ロビーへ。もう搭乗開始時刻の30分前でした。

やっぱり人は少ないです。

免税店は営業していますが、飲食店は閉まっているようでした。

春秋を利用される方で、ゆっくり免税店で買い物したいなら3時間前のチェックインをお勧めします。

 

 

遅れることも多いというように聞いていましたが、この日の便は定刻に搭乗、出発でした。

真ん中の席を空けた状態でのほぼ満席になっていました。

まだ海外からの新規入国者受け入れ停止中でしたので乗客は日本人の方が多かったです。

 

 

2022年2月時点で上海と日本の関西空港を結ぶ便は、春秋と吉祥のそれぞれ週1便しかありません。

南京や常州、無錫など江蘇省から関空への便は運休したまま復活していません。

以前、南京空港で職員のクラスターが発生し幹部が責任をとらされて以降、

おそらく問題が発生するのを恐れて江蘇省の国際便は止まったままなのかと思います。

 

 

もう少ししたらコロナも落ち着いて日中両国の隔離措置も緩和されたり、

国際線の運航本数も増えて運賃も安くなるかもとずるずる帰国を先延ばししてきましたが、

クレジットカードが1年以上受け取れていないとか、免許も更新延長政策がなくなったり、

マイナンバー電子証明の有効期限がきれたとか、その他諸々タイミングも悪かったのですが、

2年以上経つとどうしても日本で処理しないとダメな案件が出てきて。。

 

この判断が吉と出るか凶と出るかまだ分かりませんが、

蘇州では今週に入って複数のオミクロン感染者が見つかり、いくつかの地域で封鎖管理が行われています。

(大阪の1日の感染者数より3桁少ない数なんですけどね)

蘇州市全域での全員PCR検査も始まっており、私が住んでいるマンションにも通達が届きました。

高速道路の入り口は封鎖され、長距離バスの運行も停止されたようです。

感染拡大を防ぐために蘇州市から外へ出る人は、健康コードやPCR検査の陰性証明の提示が必須です。

もしかするとこのタイミングでの一時帰国は運が良かったのかもしれません。

 

 

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蘇州 蘭風寺

2022-02-10 00:02:10 | <蘇州>生活

蘭風寺は蘇州高新区、鹿山の山麓にあるお寺です。

建立されたのは元代で、もともとは景福庵と呼ばれていました。

 

 

清代に蘭風という高僧がここで修行し、悟りを開いたことから蘭風寺という名になったそうです。

 

 

中華民国時代に戦乱などで寺は破壊されてしまいましたが、2001年に再建されました。

今でも何か増築しているようで、工事中の場所もあります。

 

 

観光地ではないのでそんなに綺麗に手入れされているという感じでもなく、

お寺自体は素朴なごく一般的な仏教禅寺です。

 

 

観光客が来るようなお寺でもないのにどうしてこんなに人がいるのかと思ったら。。

お寺の裏から鹿山を越えて天平山や天池山、白象湾方面への登山道が繋がっているようです。

 

 

こんな所から山登りができるなんて行ってみるまで知りませんでした。

山の中腹に庵があるのでそこまで登ってみました。

 

 

鹿山は2つの峰があり高い方が大鹿山で標高172m、低い方が小鹿山で標高85mです。

 

 

小鹿山の別名は廟山で百度地図を見ると庙山(廟山)と表記されています。

1950年から2000年ごろまでこの辺りは花崗岩の採石場でした。

 

 

お寺の麺屋さんは食事時を過ぎているのに大勢の人達で賑わっています。

どうやらここにいるのは蘭風寺を終点にして山歩きを楽しんできた方々のようです。

 

 

ここの麺は、お寺の麺の基本という感じの細麺とあっさり醤油味スープ。

私の好きな素朴な味、美味しくいただける麺だと思います。

 

 

麺のお店以外にも喫茶店や売店などもあるようです。

お寺のトイレは古いのでちょっと難あり。。きっとそのうち新しくなるかと思いますが。

 

 

蘇州新区から蘭風寺に行くなら332路か355路のバスで、終点の蘭風寺首末下車です。

路線バスの終点まで行って何かある所はないかと地図を眺めていて発見しました。

 

 

週末に何もすることがなければ、ぶらっとバス旅に出かけて麺を食べて帰ってくるとか、

山登り(トレッキング)を楽しみたいと思う方にはこのルートもありかと思います。

 

 

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蘇州 太湖東山 啓園

2022-02-03 00:02:03 | <蘇州>観光

太湖東山(東洞庭山)のある啓園は太湖の湖岸、楊家湾近くにある園林です。

啓園が造られたのは1933年、中華民国時代です。

 

 

東山出身の席啓菘という豪商が、清朝の第4代皇帝、康熙帝を祖先がここに迎えたことを記念して、

個人の庭園として3年がかりで完成させました。

 

 

このため啓園は席家花園とも呼ばれます。

太湖に面した庭園というのは蘇州ではここにしかありません。

 

 

中華民国の時期と言えばもう近年のこととはいえ、

こんな大きな庭園を造るとは昔の大金持ちはやることが違います。

近くには、別の豪商が建てた江南一とも言われる彫花楼があります。

 

 

過去記事

蘇州 太湖東山 彫花楼

 

彫花楼は啓園よりも10年ほど前に同じく東山の豪商が建てたものです。

席啓菘さんも負けないように何かしら張り合ったのかもです。

 

 

啓園は1984年に太湖の主要景勝地として登録され、

その後幾度か改修や増築を行い、現在の姿となっています。

 

 

中庭は1995年に新しく造られたもののようです。

園内の建物はほとんど新しく建てたか、作り直したものかと思います。

 

 

それでも長廊や曲橋、堂や亭など、江南の庭園らしい雰囲気は十分楽しめます。

 

 

庭園には冬でも緑の木々が多いのでそんなに寂しい感じにはなりません。

雪が積もるタイミングで来るともっと美しい庭園が楽しめるかもしれません。

 

 

柳毅井と康熙帝が植えたとされる楊梅の木、康熙帝を迎えた御埠頭は啓園三宝と呼ばれます。

太湖に突き出た御埠頭が啓園で最も人気のある場所です。

 

 

池や水路は太湖と繋がっています。挹波橋の向こう側は太湖です。

遊覧船に乗れば湖上から御埠頭や庭園を眺めることもできます。

 

 

啓園はドラマの撮影にも使われたことがあります。

今は民族衣装を着てスマホの美白修正を使った動画撮影で誰でも女優さんになれます。

 

 

そんなに多くはないですが、園内のあちらこちらに梅の木があります。

もうすぐ梅の花が咲き始める頃でしょうか。(写真は去年の2月中旬頃のものです)

 

 

鏡湖楼の売店にはかわいい看板猫?もいました。

写真を撮りに近づいても逃げないというか、相手にもしてくれませんが。。

 

 

今年の春節(北京オリンピックが終わるまで?)も遠出をするのは難しそうなので、

この辺りのホテルに一泊して小旅行気分を味わうのもよいかもしれません。

啓園の向かい側には東山賓館という大きなリゾートホテルもあります。

 

 

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