中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

蘇州 太湖東山 彫花楼

2022-01-27 00:01:27 | <蘇州>観光

江南一の建物とも称される、太湖の東山鎮にある彫花楼は、

レンガ、木材、金、石などなどほぼ全ての建材に彫刻が施されています。

 

 

東山の大富豪だった金錫之が1922年から3年間かけて完成させた個人の邸宅と庭園で、

建築様式は四合院になっており、彫刻は建物内部だけでなく外壁や門など様々な場所に見ることができます。

 

 

彫刻の数は、木彫りが2708、レンガ彫刻が289、金の彫刻が611、

石刻が86、粘土で作られた像などに施された彫刻が160あり、

江沢民、李鵬、温家宝など、日本でも聞き覚えのあるような政府要人も訪れたことがあるそうです。

 

 

彫花楼は元々春在楼と呼ばれていました。

建物は門が西側にある東西向きになっており、一日中日が当たるように造られています。

このことから、いつでも春のような邸宅という意味で春在楼と名付けられました。

 

 

2階部分は住居になっており、当時の家具や寝具などが現在も残されています。

西洋建築も取り入れたステンドグラスのようなガラス窓などが美しい邸宅です。

 

 

中庭から見る建物は2階建てに見えますが内部では3階建てになっており、

後ろ側の建物の方が2mほど高くなっています。

3階の隠し部屋には貴重品などを保管していたようです。

 

 

2006年には国の重要文化財に指定されています。

木読にある古松園の彫花楼もここと同じ職人が造ったものだそうです。

 

 

そんなに大きくはありませんが庭園も綺麗に手入れされています。

同じ敷地内には、1980年代に開業した蘇州東山彫花楼賓館(旧東山賓館)があります。

開業当初は東山では唯一の星級ホテルだったそうです。

 

 

東山は碧螺春という有名な緑茶の産地で東洞庭山とも呼ばれています。

今はちょっと寂れた感がある田舎町の雰囲気ですが、古くから農業、漁業や商業で栄えた場所です。

 

 

近年、太湖の湖岸には環太湖大道や環山公路という道幅も広く走りやすい道が整備され、

彫花楼の近くでは湖岸沿いに立ち並ぶ民家や畑を避けるように、水上に道が造られました。

 

 

この風景が抖音(TikTok)などに投稿されて以来、上海や蘇州近郊からも車やバイクが集まり、

休日には大渋滞が発生するほどの人気スポットになっています。

 

 

他にも近くの湖岸には啓園という園林もあります。

彫花楼、啓園、水上の道路はそれぞれ微妙に距離が離れていますが、歩いて周れないことはないです。

歩くのが嫌な方は629路のバスでそれぞれの場所の近くまで行けますし、

もっと足を延ばせば陸巷古村という古い街があります。

 

 

過去記事

蘇州 太湖東山の陸巷古村

※2017年の記事です。今はもっと観光地化されて雰囲気も変わっています。

 

蘇州市内からは車で行くのが最も便利ですが公共交通なら地下鉄1号線の木読駅で、

快線10号のバス(中華園大酒店バス停乗車)に乗り換えて東山首末で下車です。

公共交通利用でも以前よりはずっと便利になりましたし、

蘇州市内から自転車で東山まで来られる方もいらっしゃるようです。

 

 

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蘇州 新区イオンのはま寿司

2022-01-20 00:01:20 | <蘇州>食事・喫茶

蘇州ではなかなか手軽にお寿司は食べられなかったのですが、

はま寿司ができたおかげで、今日はちょっとお寿司みたいな感じで行けるようになりました。

 

 

注文は日本と同様にタッチパネルで、注文したもの以外はレーンには流れていません。

 

 

はま寿司が中国に初めて出店したのは2014年、上海に1号店がオープンしました。

蘇州新区イオンのはま寿司が開店したのは確か2020年だったと思います。

 

 

基本は1皿(2個)10元で、1個で15元~20元ほどのちょっと高めのネタもあります。

10元を日本円換算すると、今は円安が進んでいるので現在のレートで180円ほどと、

日本と比べると少々割高にはなりますが。

 

 

それでも開店当初はお世辞にも繁盛している感じではなく、食事時に行っても必ず席は空いていました。

今ではすっかり認知されて順番待ちの行列ができるほどになっています。

 

 

はま寿司は、牛丼チェーンのすき家などを手掛けるゼンショーホールディングスの傘下です。

中国店舗はひらがなを使わずに”濱寿司”の店名になっています。

 

 

中国でもすき家はゼンショーさんらしく低価格路線で順調に店舗数を増やしているだけあって、

マーケティングもしっかりされているようで中国の方が好みそうなサイドメニューや、

生魚が食べられない人でも楽しめるように工夫されています。

 

 

私自身は肉系やフォアグラ寿司のような変わりネタはほとんど注文しないですが、

中国の方と一緒に行く時には生もの以外のネタを選んであげます。

 

 

最近はサイドメニューが更に充実してきた感があります。

店内で周りを見渡すと、お寿司を頼まずにサイドメニューのみで食事をしている人達も結構います。

お寿司が食べられる人も食べられない人も一緒に来て食事できるというのは、

お年寄りも含めて家族で食事が多い中国での集客には大事だと思います。

 

 

逆に一人でも食べやすいようにカウンター席も用意されています。

実際に一人で食べに来ている若い方も結構見かけますし、この席があることで店の回転もかなり速いです。

ちなみにこの写真は開店当初のもの、人は少なくカウンター席を使う必要もなかったです。

 

 

値段は店内飲食と同じでお持ち帰りもできます。

まだコロナが落ち着いていなかった頃やお酒のつまみにしたい時にはよくお持ち帰りしていました。

写真の持ち帰り容器はプラスチックですが、

今は中国でもプラごみの削減に取り組んでいますので、紙容器に変わっています。

 

 

上海の超高級お寿司屋さんにでも行けば、当然日本の高級店と同じ美味しいものが頂けるのでしょうが、

庶民の私にとっては夢のようなお話。

中国にいて旬のサンマ握りが1皿10元で食べられるようになるなんて、本当にありがたいことです。

 

 

中国ローカル系(ホテルや日本料理店も含めて)では、輸送や保存も含めて、

おそらくマグロの扱い方のノウハウがないので、

高い金を払っても水っぽいまずいマグロしか食べられませんが、

ここでは安いマグロの部位でもローカル系で食べるトロより美味しいと思います。

(あくまでも個人的な感想です)

 

 

栄養のバランスはさておき、私のお昼の定番組み合わせは、

鉄火巻、うなきゅう巻、肉うどんで合計30元、肉うどんは安心のお味で美味しいです。

 

 

もう少し食べたいと思ったら、一皿追加かサイドメニュー一品で40元と、

日本料理屋さんの定食より安くてもうおなかいっぱいです。

本物の生ビールも中ジョッキ1杯で15元、ちょい飲み宴会だってお安くできます。

 

 

ずっと以前からがってん(合点)寿司さんは蘇州にもありましたが、

お値段は少々お高めの割に当たり外れも。。で頻繁に足を運ぶことはありませんでした。

最近はスシローさんも広州に出店したようですし、ローカル系の回転ずしも増えてきました。

所詮回転ずしなので美味しいとか美味しくないとか言うな、と叱られそうですが。。

日系回転ずしチェーンの中国進出はうれしいかぎりです。

 

 

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蘇州 新型コロナワクチン3回目接種と老娘舅のお米

2022-01-13 00:01:13 | <蘇州>生活

中国では新型コロナワクチンの3回目接種が進んでいます。

現在は医療従事者など重点対象の接種は完了した感じで、一般向けの接種が始まっています。

 

 

私の場合、蘇州の会社に勤めている訳でもなく、情報収集能力の問題が大きいのですが、

中国の検索サイトや情報サイトなどで接種時期や状況を調べても情報が古すぎたり。。

接種場所などまで辿り着けても予約の要否や外国人が接種可能かなどは、

直接問い合わせて確認する必要があったりするので少々ハードルが高いです。

 

 

こういった情報は地元の方から直接聞くか、

地域コミュニティから発信されるSNSなどを受けるのが確実ですが、情報発信も地域格差があります。

蘇州市内で多くの日本人が暮らす園区と新区を比較すると、園区の方が情報が多い気がします。

 

 

12月に知人から教えてもらった園区の接種場所での予約登録をしてみたら、

1月に入って接種の案内が届きました。

 

 

ここでの接種は少し遠いのと、経験上、予約があっても混雑してそれなりの時間並ぶ必要があるはずなので、

予約不要の接種場所をネット検索で探してみると、

園区の独墅湖体育館と蘇州駅(北広場)はいつでも接種できるというのを見つけました。

 

 

蘇州駅の臨時接種場は姑蘇区の臨時接種場のようです。

並ぶ人もほとんどなくいつも空いているのでサクッと打てるかもと期待したのですが、

残念ながら”外国人はダメ”と言われてあえなく撃沈。

やはり新区か園区で探さないと外国人の少ない姑蘇区では難しそうです。

 

 

新区濱河路にある体育館、文体中心はずっとワクチン接種会場になったままで、

連日多くの人が出入りしていることを思い出してそちらに行ってみることにしました。

ただし、ここの管轄は獅山横塘街道で私の住んでいる地区とは管轄が違うしダメもとで。。

 

 

門の所で保安のおじさんに、ここでの接種に予約は必要ですか?外国人も接種できますか?

と聞いたところ、

予約なしで誰でも打てるよ、外国人もたくさん来ているよ~とのうれしい回答が。

保安員に行程コードを見せて敷地内に入ります。

 

 

真っ直ぐ進んだ先に入り口がありますので中に入って健康コードを提示。

健康コードとワクチン接種記録が紐づいている方はスマホで接種記録も見せます。

紐づいていない方は紙の接種済み記録を提示します。

今までどの会社のワクチンを打ったかで、3回目にどのワクチンを使うかが決まります。

(ワクチンの種類で後の受付に並ぶ列が変わります)

 

 

受付でパスポートなどの身分証明とスマホor紙の接種記録を提示し、

熱はありませんかというような簡単な問診と、接種同意書(外国人のみ)の記入を済ませれば、

後は今までと同様に接種してから30分の経過観察待機で終了です。

 

 

新区濱河路の文体中心の前はしょっちゅう通りますが、

時々、路上駐車で渋滞が発生するぐらいに人が多い時もあります。

逆に全く誰もいない日もありますので、毎日必ず接種できるようではなさそうです。

昨年末は学生さんだったり、子供連れの方々が児童病院や地域の接種会場で並ぶ姿もよく見かけましたが、

おそらく3歳~11歳の子供向け接種も一段落したのではないでしょうか。

今回は3回目でしたが、きっと4回目もあるんじゃないかと思っています。

 

話題は全く変わってお米のお話を。

中国のお米、食べられないことはないですが、美味しいお米を見つけるのはなかなか難しいです。

当然好みもありますが高ければ必ず美味しいという訳でもありません。

そんな中で見つけたのが中華ファストフードチェーン老娘舅のお米。

 

 

老娘舅はメニュー数も多くないので日本人にはちょっと行き辛い店かもしれませんが、

お米にはこだわっていて、店内飲食ならご飯のおかわりも自由です。

初めて老娘舅の店舗で新米の販売をしていることを知って試しに買ってみました。

 

 

産地は江蘇省のようです。

新米の季節の11月限定ですが、500gのお試しパックが7.9元、

定食と一緒に注文するなら3.9元(数量無制限)で購入できます。

 

 

たぶん5kgの袋はいつでもネットで購入可能だと思います。

価格はスーパーで売っているちょっと高めのお米レベルで美味しいお米が手に入ります。

中国で美味しいお米をお探しの方、どうぞお試しあれ。

(あくまでも、いつも安いお米を食べているレベルの個人的感想ですが)

 

 

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蘇州 2022年の年末年始

2022-01-06 00:01:06 | <蘇州>生活

あけましておめでとうございます。

年末年始は特に何をする訳でもなくのんびりと年明けを迎えました。

 

 

12月は蘇州にコストコの中国2号店がオープンしました。

開店当初は平日、休日ともに大混雑。

最近は平日の込み具合が落ち着いたので、平日を選んでたまに買い物に行っています。

 

 

コストコで、日本で見るような太ったサンマを見つけて思わず買ってしまいましたが、

中国でも当然ながらコストコは大量に物を買うことになるので食べきれません。

という訳で、日本でも作ったことのないサンマの開き干しに挑戦してみました。

 

 

特に好き嫌いもなく、日本料理以外は食べられないという訳でもないので、

普段はそんな思わないのにやっぱり?師走になると日本的な食べ物が恋しくなります。

天街北里の哲平鰻満でほんの少し奮発してひつまぶしを。(大衆点評などで割引があります)

お味の評価はきっと人それぞれかと。

ご飯が硬めなのはちょっと、ですがタレは自分でかけられるので味は好みで調整できます。

 

 

上海では以前からひつまぶしの店がありましたが、蘇州では最近増えて来ました。

食べ方を教えましょうかと言われたので、つい悪戯心でお願いしたら、

写真を撮る前にごそっとお櫃の真ん中をえぐられてしまいました。自業自得です。

 

 

サンマの開き干しが成功したことに味を占め、おせちに入っている料理の一部を自作してみました。

簡単なもの以外はできないので、とりあえずごまめ(田作り)。

実家のごまめはもっと醤油と砂糖を入れて全部がくっついてしまうようなタイプなのですが、

おつまみ風のパリパリにしたいのでしっかり炒って砂糖は少なめに。

小魚を干したものはスーパーで普通に買えますがちょっと塩気がきついのが残念。

 

 

一応年越しそばも。

蘇州も便利になったので、簡単便利なうどんスープや醤油、みりん、料理酒など日本の調味料は、

日系や台湾系のスーパーに行けば大抵のものは手に入ります。

値段は日本の数倍するのでなかなか手が出ませんけど。

 

 

日本のおもち、以前いつ食べたかもう覚えていません。

清水の舞台から飛び降りる気分でパックの切り餅を買いました。

550gで68元(現在のレートで日本円に換算すると1230円。。)

 

 

雑煮にしてみたり、磯辺巻きを作ってみたり。

中国のお餅は米粉を蒸して作るのがほとんどで日本のように伸びる餅は滅多に見かけません。

確実に2年以上食べていなかった久しぶりのお餅は美味しかったです。

 

 

蘇州では12月31日から1月1日は一部の路線を除いて終夜運転していました。

終夜運転するぐらいならきっとあちこちで年越しイベントがあるのではと夜遊びに出かけてみました。

 

 

全く下調べもせずにとりあえず観前街へ。

もう日付も変わって新年を迎えましたが特に何もないようです。

人はそれなりにいて、小吃の店や服屋さんなどは営業していました。

 

 

人の流れを見ると平江路方面からが多かったので平江路にも行ってみました。

が。。真夜中の平江路はひとつの店も営業することなく、とても静かでした。

 

 

蘇州中心は終夜営業するとの情報は得ていたので、気を取り直して東方之門へ。

ここではきっと新年のイベントがあったのでしょう、駅は大混雑でした。

でも寄り道してから来たので、すでにもう東方之門の電気も消えて寂しい状態。

 

 

時刻は午前1時半、写真で見るとそんなに人がいるようには見えませんが、

蘇州中心は夜遅くまで結構な人の数でした。

地下鉄も15分に1本になるので東方之門駅や星海広場駅はかなり混雑していました。

 

 

去年は西山の大如意聖境へ車で出かけましたが、

今年の初詣は地下鉄5号線が開通したおかげで気楽に行けるようになった霊巌山寺にしました。

大如意聖境の過去記事はこちら

蘇州 2021年のお正月 太湖西山 大如意聖境へ初詣

 

 

霊巌山の年末年始ってこんなに人が多かったの。。と思うぐらいの人出。

午後のやや遅めの時間にも関わらず、これから登る人のほうが多いぐらい。

年末年始はいつもこうなのでしたっけ?今年は3連休だったからでしょうか。

日本の初詣に出かけた気分です。

 

 

初詣を済ませた後は、定番の麺を頂きに。

このちょっと太めのラーメンっぽい麺に蘇州麺のスープの組み合わせはここしか知りません。

さすがに席が全て埋まってしまうほどではありませんが、

こんな中途半端な時間帯で麺の受け取りに行列ができるのは初めての経験でした。

 

 

12月は日本と同様に寒波でかなり冷え込みましたが年末年始は暖かかったです。

蘇州では一部の地域で一般人向けブースター接種予約案内がすでに届いているようです。

私はすでに中国ワクチンを2回接種済みなので、3回目も中国で接種するつもりです。

(中国ワクチン+ファイザーのブースターは効果なしというネット記事も見ましたし)

サンマの開き干しはネットのレシピを参考にしてやってみましたが、我ながらなかなかうまくできました。

中国の方にも試食してもらったところ、お世辞かもしれませんが大好評?に近い評価を頂きました。

 

 

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