中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

広西チワン族自治区 桂林 漓江山水(漓江観光船)

2021-10-28 00:10:28 | <広西チワン族自治区>

桂林の観光と言えば漓江の山水風景です。

漓江から見る水墨画のような岩山の景色は様々な方法で楽しむことができます。

 

 

今回は最も一般的な方法、観光船に乗って漓江山水を堪能してきました。

桂林から陽朔まで約80km、4時間半ほどの船旅になります。

 

 

桂林とその周辺は石灰岩が雨水・地下水などの溶食によって生じたカルスト地形です。

特に桂林から陽朔の間は峰林と呼ばれるぐらい数多くの岩山が存在します。

 

 

漓江は桂林の猫児山から始まり桂林市街地や陽朔などを通って、

珠江に合流する全長426kmの川です。

 

 

水はとても綺麗で川底が見えるほど澄んでいます。

雨の多い春から初夏までは水位が上がりますが、秋から冬は渇水期となるようで、

冬場は運が悪いと観光船の運行に支障が出ることもあるそうです。

 

 

観光船の出発地は、桂林郊外の竹江か磨盘山です。

外国からのツアー客の場合は、基本的に竹江からの乗船になります。

竹江の船の実物は見ていませんが、四つ星船と呼ばれる豪華客船で、

食事やお酒も楽しめるビュッフェも備えた船だそうです。

 

 

今回は値段の安い、磨盘山から出発する三つ星船と呼ばれる観光船を利用しました。

桂林麗江景区入園料+運賃+船内のお弁当で245元、四つ星だと三つ星の倍近くなると思います。

四つ星、三つ星ともに繁忙期と閑散期で値段が大きく変わるようです。

 

 

三つ星の船室は2階建てになっていて、3列×2のボックス席に大きなテーブルが置かれています。

また、個室になっている特別室もあって、特別室には船の前方に専用デッキも付いています。

 

 

座席は全て指定されているので窓際の奪い合いなんてことはありません。

お茶は無料で係の人がお湯を足してくれたりテーブルの片づけをこまめにしてくれます。

船内はエアコンも効いていて快適です。

 

 

お昼ご飯のお弁当は30元、チケットを買う時に予約(弁当付きチケット)が必要です。

中国国内線エコノミークラス、もしくは高速鉄道の車内販売弁当レベルといった感じです。

 

 

この日の天気は晴天で空に浮かぶ雲も綺麗でした。

雨降りはさすがに嫌ですが、曇天でもきっと水墨画のような風景が楽しめると思います。

 

 

有名な見どころに差し掛かると船内のアナウンスで説明が入ります。

みなさん、アナウンスを聞いて展望デッキへ上がってきます。

 

 

こちらの写真の左側は楊堤風光、元々は羊の蹄のように見えることから羊蹄山と呼ばれていました。

羊蹄という名前を観光用?に見栄えの良い楊堤に置き換えたとか。

間違っていたらごめんなさい。

 

 

九馬画山は断崖の模様や木々によって9頭の馬が見える場所です。

これもちょっと自信がないのですが、6頭までは見えるけど、

残りの3頭は自分自身で想像してみて下さいというような感じの解説があった気がします。

 

 

観光船の中で最も人気の見所が黄布倒影、人民元の20元札に描かれている風景がこの場所になります。

天候や太陽の位置にも左右されてしまうのですが、

水面に映りこむ山々も綺麗に写すことができたら20元札を再現できます。

残念ながらうまく全景を撮るのは失敗しましたが、20元札の中にこの写真の風景が含まれています。

 

 

長時間観光船に乗るのではなく、九馬画山、黄布倒影付近だけの風景を見たいなら、

興坪古鎮で小舟や筏に乗って景色を楽しむこともできます。

この辺りではエンジン付きの観光筏を何艘も見かけます。

 

 

観光船の終点、陽朔に到着。

結局4時間半のうち、席にいたのは昼食と合間合間の休憩ぐらいで、

3時間以上はデッキに出て写真を撮ったり景色を眺めていたと思います。

 

 

好天にも恵まれて漓江山水をたっぷり楽しむことができました。

中秋節連休と国慶節連休の谷間を狙って行ったのが良かったのか船内も静かでした。

三つ星か四つ星船どちらを選ぶべきか。。ガラス越しだとうまく写真も撮れない!と、

私のようにずっと展望デッキに出ているなら三つ星船で十分かと思います。

でも快適な船内でゆっくりくつろぎながら食事と風景を楽しみたいのなら四つ星ですかね。

 

 

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広西チワン族自治区 桂林 龍勝棚田(龍脊梯田)

2021-10-21 00:10:21 | <広西チワン族自治区>

桂林市街地から北東へ80kmほど離れた龍勝各族自治県には、

世界でも最も美しいと言われる棚田のひとつ、龍勝棚田(龍脊梯田)があります。

 

 

田植えの始まる4月から6月頃は水田の景色、7月から9月上旬は稲の緑、

9月末から10月末頃は実った稲の黄金色の景色が楽しめます。

 

 

龍勝棚田には、主にチワン族(壮族)とヤオ族(瑤族)が暮らしています。

観光景区になっている棚田もチワン族とヤオ族それぞれ別の場所にあります。

 

 

景区の入り口から専用バスに乗り換えて棚田へ向かいます。

目的地ごとに乗るバスは分かれているようです。

棚田周辺の少数民族の村などで途中下車もできます。

 

 

棚田がある場所の標高は600mから800mぐらい、山の最大傾斜は50度ほどあるそうです。

龍勝に棚田が作られ始めたのは600年以上前の元代だと言われています。

 

 

今回訪れたのはチワン族の平安棚田、チワン族は中国における最大の少数民族です。

平安棚田は清代からのもので、七星伴月や九龍五虎と呼ばれる高台からは、

山の下へ広がる棚田の景色を堪能できます。

 

 

景区専用バスを降りてすぐの場所に七星伴月まで往復できる乗り合いカート(有料)があります。

 

 

また、七星伴月には貸衣装屋さんもあります。

借りて自分たちで写真を撮るなら値段は高くありませんので、民族衣装を楽しんでみるのもよいかと。

 

 

七星伴月から棚田を眺めて戻ってくるならカートで往復すると楽ですが、

山の上から見下ろす風景と棚田を見上げる風景をどちらも楽しみたいなら、

片道だけ乗るか、乗らずに歩いて往復する方法でも大丈夫です。

 

 

個人的には上りの片道だけカートで歩いて降りるのがお薦めです。

いろいろな場所から棚田の風景を楽しむこともできますし、チワン族の村の中を通ることもできます。

 

 

村の中の細い道は迷子になりそうですが、分岐点には案内標識が出ています。

村人に道を訪ねたら親切に教えてくれました。

 

 

お昼ご飯に龍勝名物料理?の竹筒ごはんを試してみました。

棚田で収穫したお米でしょうか、竹筒で蒸したもち米と鶏肉などが入っています。

クセのないあっさり味で、値段は10~20元ほどです。

 

 

龍勝棚田に暮らす、もう一つの少数民族がヤオ族(瑤族)です。

この地域ヤオ族は紅ヤオ族と呼ばれる人々で女性の長髪で有名です。

天下第一長髪村とも呼ばれる紅ヤオ族の集落には景区バスの途中下車で立ち寄ることができます。

 

 

過去のニュースを見ると、女性180人の平均で1.7m、最長では2.1mの髪を持つ人がおり、

”集団的に髪の毛が最も長い村”としてギネスにも登録されているそうです。

18歳で成人してからは1度も髪を切ることはなく、髪型で未婚や既婚などを表します。

 

 

観光客相手のお土産物屋さんなどには長い黒髪を巻いたおばあさんたちいっぱい。

不思議なことにみなさん白髪がありません、染めている訳でもカツラでもないそうです。

 

 

桂林もそう簡単に行ける場所ではないので、

水田の水が輝く風景か、黄金色の風景を見るか悩んだのですが、

黄金色の棚田を見ることに決めて9月末に行ってきました。

運よくこの日は快晴、眼下一面に広がる美しい景色を堪能できました。

 

 

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蘇州 不夜蘇綸場

2021-10-14 00:10:14 | <蘇州>生活

蘇綸場は人民路の南、人民橋を渡った先にある商業施設です。

夜になるとライトアップや様々なイベントが行われています。

 

 

夜の消費活性化政策である姑蘇八点半にあわせて不夜蘇綸場とも呼ばれます。

国慶節の連休期間中も大勢の人で賑わっていました。

 

 

もともとこの場所には清代末期の1895年に創業した大きな紡績工場でした。

最盛期には1万人以上の従業員がいたそうです。

 

 

近年になって工場が閉鎖された後、長らく放置されたままでしたが、

地域の再開発に合わせて商業施設として生まれ変わりました。

 

 

工場の建物をリノベーションした飲食店などの商店が並んでいます。

蘇綸場には地下もありますが、こちらにはまだお店などはほとんどありません。

若い人からお年寄り、家族連れで賑わっています。

 

 

地下鉄が開通したり都市部が再開発されたりなど、

日本で暮らしているとなかなか目にすることができない光景が中国では日常の出来事です。

 

 

地下鉄の最寄駅は、4号線の人民橋南駅です。

駅を出て人民路を人民橋方向(北方向)へ、橋の手前の盤門路と人民路の交差点付近にあります。

 

 

9月中旬頃から、夜は気温が下がり外へ出かけるのにいい季節になりました。

国慶節の連休には屋外ライブなども行われていました。

 

 

不夜蘇綸場のテーマは民国(中華民国)風情、街頭映画もあります。

30~40年ほど前まで中国ではこのような街頭映画が各地で見られたそうです。

 

 

蘇州で生産されていた昔の工業製品などを紹介するコーナーもあり、

年配の方々が懐かしそうに見入っていました。

 

 

今年の国慶節は10月1日~7日までの7連休、観光地は結構な人出だったようです。

私はコロナがあってもなくてもいつも通り連休中はできるだけ人混みを避けて、

おとなしく市内の商業施設や近郊の公園などへ出かけてきました。

 

 

以前はほとんど誰も見かけることことのなかった蘇州新区の彩石湖公園、

科音(TikTok)で蘇州の小九塞溝などと紹介されたせいもあって、

連休中はそれなりに賑わっていました。

 

 

人混み覚悟で金鶏湖の噴水ショーを見に行ってみましたが、

やっぱりこちらは身動きできないほど人人人。。人の写真だけ撮って即退散。

 

 

中国のおばさまたちに大人気のミューレンベルギア(中国語で粉黛乱子草)は、

秋になると蘇州近郊のいくつかの公園で見ることができます。

植えられている面積は小さいですが、人がそう多くない呉江の勝地生態公園に行ってみました。

 

 

コロナが始まった頃には、最悪でも今年の国慶節ぐらいには一時帰国できる状況になるのでは、

と、甘い期待を抱いていましたが、北京の冬季オリンピックが終わるまでは無理なのでしょうか。

ワクチン接種で渡航後の隔離がなくなれば帰国できるのですが、

中国では感染者を0にする政策、日本や欧米諸国では共存する政策。

その他の政治的な思惑を含めて日本と中国の往来で隔離がなくなる日はまだまだ遠そうです。。

 

 

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福建省 厦門 厦門園林植物園(万石植物園)

2021-10-07 00:10:07 | <福建省>

厦門(アモイ)の中心市街に近い万石山にはとても大きな植物園があります。

熱帯や亜熱帯に生息する多くの植物が植えられています。

 

 

開園は1960年とのことで長年厦門の人達に親しまれている植物園です。

広い園内は20以上のエリアに分かれています。

 

 

出入口は東西南北+αで6カ所、今回は西門から入りました。

おそらく西門がメインゲートなのではと思います。

案内図を見ると、駐車場があるのは西門と東門の2つだけのようです。

 

 

植物園を含めた山の一帯は万石山景区になっています。

厦門と言えば海、海岸というイメージで、実は植物園の存在は教えてもらうまで知りませんでした。

 

 

雨林世界では熱帯雨林のジャングルのような森が広がっています。

 

 

森の中には水蒸気のスモークがたかれている場所があります。

ほんの少しだけ涼しい気分に。ここへ結婚写真を撮りに来る人達も多いようです。

 

 

植物園の中で人気のエリアは野外サボテン園。

アジア地域では最大級の規模だそうです。

 

 

蘇州でも太陽山植物園にドーム型の大きなサボテン温室がありますが、

種類や数ではこちらの方が圧倒的に多いです。

 

 

厦門は年間を通して温暖で日差しのきつい場所だからでしょうか、

温室が不要な品種も多く外のサボテンも元気です。

 

 

山の中には国防園という朽ち果てた?軍用車両や戦闘機などが置かれている場所や軍事施設っぽいものもあります。

南山門(厦門大学方面)や東門方向へ行こうとして道を誤ると、

門番もいないので、油断すると軍事施設のある所へ迷い込みます。

 

 

広い園内を歩くのに疲れたら巡回バスもあります。

バスは乗車後に運賃を払えば大丈夫なので事前に切符を買う必要はありません。

 

 

木々の緑を堪能した後、植物園を出て海岸の方にも行ってみました。

厦門島の南側の海岸には砂浜や白石砲台などがあり、遊歩道も整備されています。

 

 

東側の海岸には広い砂浜があります。

4輪バギーのレンタルもありますのでバギーで砂浜を疾走なんていう遊びもできます。

 

 

ほんの数km先、海の向こうに見える島は台湾が実効支配している金門島です。

 

 

金門島へは厦門からフェリーに乗って行くことができます。

当然のことながら入出国手続きが必要ですが、

もしかすると中国人よりもビザが不要な日本人の方が手続きが簡単かもしれません。

福建省には世界遺産にも登録されている有名な福建土楼群があるので、

機会があれば金門島や福建省の本土側の方へも足を延ばしてみたいと思っています。

 

 

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