淹城は中国最古の城だそうです。
2500年以上前、春秋時代に造られたと言われています。
さすがに昔の建物は残っていませんが、
最も保存状態が良い、春秋時代の遺跡のひとつです。
淹城春秋楽園から遺跡に行くには、一旦、ゲートを出ます。
ゲートで再入場できるタグを腕に付けてもらいます。
橋を渡ると、遺跡公園です。
城は、内側から外に向かって子城、子城河、内城、内城河、外城、外城河、
という具合に、3つの城と3つの川で構成されています。
これは、三城三河(三つの城と三つの堀)と呼ばれる建築方法です。
淹城の大きさは、東西約850m、南北約750mで、
孟子の書にある、“三里之城,七里之廓”の記述と一致するそうです。
中国の歴史ドラマ、春秋淹城の舞台にもなっています。
発掘調査で、丸木舟、青銅器や陶器が多数出土しており、
丸木舟は、世界最古の船と言われ、現在は北京で保存されています。
出土した場所には、レプリカがおかれていますが。。
よく見ないと気付かない。。
城の周囲には、人が暮らしていた跡も見つかっています。
子城河を渡った先が、城の中心部。
この先に、奄君殿(子城)の遺跡があります。
当時、城壁は高い所で20mほど、幅は20~30mほどあったようで、
すべて泥で造られていたそうです。
今は、何もありません。空き地だけです。
でも、静かで散歩するにもいい場所です。
内城河、外城河には、遊覧船があるようです。
桜の木も植えてあったので、春にはお花見できるかもしれません。
案内図を見ると、西門の出入り口があったので、
淹城遺跡だけ見たいなら、こちらから入れば、
おそらく入園料も、数十元程度で済むと思います。