赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

TikTok

2024-03-29 00:00:00 | 政治見解



TikTok:240329情報

TikTokは、15秒から1分ほどの短い動画を作成/投稿できる、短尺動画プラットフォームです。好きな時間にサクッと視聴でき、ついつい時間も忘れて見る若者が多いようです。しかし、TikTokは、中国の開発したスマホアプリであり、中国の法律により、要請があればユーザーデータを中国当局と共有することが義務付けられているため、TikTok内のユーザーデータが中国当局に渡る可能性はゼロではないと指摘されている代物です。

2023年5月には、アメリカ西部モンタナ州でTikTokの運営会社が州内で事業を行うことを全面的に禁止する法律が成立。本年3月には米議会下院がTikTokについて、半年以内にアメリカ事業を売却しなければ、国内でアプリの利用を禁止する法案を、賛成352票、反対65票で可決しました。

この問題をめぐって、反中のトランプ氏が異論を唱えています。それはなぜか、国際政治学者の解説です。



TikTokは元々アメリカの会社だったのですが、中国の会社に売って「これを使っていると中国の情報が駄々漏れするから使うべきではない」ということをアメリカの下院が決議しました。

ムニューシンというトランプ政権の財務長官を務めた人がいます。この方は元ゴールドマンサックスですけど、その中では良心派の人だったと思いますが、彼が金を集めてTikTokを買収してアメリカの会社にしてしまおうという話をしていたのです。

これは面白い話ですが、この前段階としてトランプが「Facebook(Meta)は情報操作をしているからけしからん、国民の敵だ」と言っていました。

そしたら株価が1日で4%も下がったと言うので、トランプの影響力もすごいです。Facebookを使わないためにはTikTokも良いだろうということになっていますが、対中国関係でTikTokの具合が悪いことはトランプも知っています。TikTokを潰してしまうとFacebookが得をすることになるから、TikTokにお目こぼしをしても良いだろうと言ったのです。それを受けてTikTokをアメリカの会社にしてしまおうということで、ムニューシン元財務長官が動き始めました。これがうまくいくかどうかわかりませんけど、そういう形になってくれるといいです。


「TikTok買収」トランプはFacebookの代わりにTikTokを推薦!?

アメリカの下院が「TikTok使用禁止」という法案を通したのですが「TikTokを潰すとFacebook-Metaが得をするので潰さない方がいいだろう」とトランプが前言を翻して言い始めました。TikTok=中国の危険性については十分にトランプも知っているのですが、ムニューシンというゴールドマンサックス出身でトランプ政権時代の財務長官をやっていた人がTikTokを買収しようという話を出してきたのです。これがそのままうまくいくかどうかはわかりません。

関連記事を詳しく見てみますと、トランプがCNBCの番組に出てFacebookは国民の敵だと言ったと書いてあります。そしたらMetaの株価が3月11日に約4%も下落したのですが、Facebookが敵だというならTikTokに関するこれまでの立場をひるがえして、共和党議員多数を含む連邦議会の多くが推進するTikTok禁止法案に反対する姿勢を打ち出しました。3月13日にTikTok禁止法案がアメリカの下院で可決されたのです。

その翌日の14日にムニューシンがCNBCとのインタビューで、TikTokの買収についてビジスパートナーと相談しているという話をしました。TikTokは中国のバイトダンスという会社が所有しているのですが、そこが手放してアメリカの会社になってしまえば別に問題はないと伝えたのです。この辺りはトランプの意向と言いますか、そういう流れを踏まえた上でムニューシンが動きました。彼がそれに成功するかどうかはわかりませんが、そうなってくれるとアメリカの人たちもTikTokを気軽に使えるようになるのではないでしょうか。

やはりメディアの動きがアメリカでも政治の動きとともに激しいです。アメリカで10年前、あるいはトランプ政権の第1期目のときはFOXテレビを見ていればアメリカの本当の政治の動きがわかりました。または保守派の動きも意見もよくわかったとか、トランプ派の人たちが何を考えているかも理解することができていたのです。

しかし、タッカー・カールソンがFOXをクビになってしまいました。そのきっかけとして、2020年11月の大統領選挙で不正があったことについての報道をFOXはしなかったことにあります。報じなかったと言うよりも不正はなかったという立場でいろんな番組を放送したのです。

そこにおいて、タッカー・カールソンも腹の中では大規模な不正行為があったと思っているのですが、そのことについては言及できませんでした。彼は会社の契約で縛られている人間ですが、それについて喋れないということになったのです。そして、契約更新ということになって、いろんな問題があって彼はFOXをやめざるを得なくなりました。それで普通ならこういう大きなところから切り離されたら終わるのですが、彼はXに移って国家レベルの情報配信をやっています。

トランプにインタビューしたり、プーチン大統領にインタビューしたりして再生回数が億回以上です。このような形でメディアのありどころが変わってきています。今のFOXを見ていても何もわかりません。さらにCNN見ていたら、もっとわからないです。TikTokもアメリカのメディアになってくれると保守派の人も安心して使えるようになるでしょう。

ちなみにタッカー・カールソンは、2020年11月の時点で大統領選挙に不正があったと言えませんでした。そして、彼が自由の身になってから2020年11月に大統領選挙で不正があったという立場をとっています。先日、そのことについて日本人の方で疑問があるという話を聞きました。

その人は「タッカー・カールソンは2020年11月のときに不正選挙について報道しなかったから、けしからん人間だろう」と言っていましたが、そういうわけではありません。やはり契約によって縛られていましたから、辞めた後もそのときにどういう理由で、どのような圧力がかかって不正選挙について話せなかったのかというのもカールソンは、細かい話をしていません。これも、辞めるときの交渉・契約があって、そのときに具体的などういう話があったかについては公表しないという約束が両者の間で結ばれていたのでしょう。

つまり、リタイアメントするときには、お金の問題が絡んできます。そのときの契約内容に関わっていると思うのです。だから、具体的なことについては言えないのですが、今はFOXを離れて2020年の大統領選挙で大規模な不正があったという明確な立場を彼はとっています。これで彼はトランプチームと言えますから、タッカー・カールソンの政治的立ち位置は全く問題ありません。

これはMAGA運動に参加している一般のアメリカのトランプ支持者からしても、タッカー・カールソンはその点に関して問題ないです。そのときはFOXの縛りがあったから言えなかったことを理解しています。今もその契約関係の複雑なことがあって、当時の内情を暴露するなと言われているのでしょう。そういった背景でトランプ支持者は納得しています。



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