星空の舞踏会、アランの続きです
以下ネタバレ↓
目の前の背中を見上げると、アランがゆっくりと振り返る。
アラン「・・・お前さ」
「う、うん」
アランを見上げ、言葉の続きを待った。
アラン「・・・・・・」
(アラン・・・どうしたんだろう?)
眉を寄せ考えるアランが、やがて口を開く。
アラン「・・・悩みってなんだよ」
「え・・・・・・」
思いがけない言葉に、私は声をあげた。
同時に、さっきまでレオに相談していた話を思い出す。
(ダンスの話かな・・・?
でもアランに、ダンスが心配だなんて言っても、たぶん・・・
「んなもん、適当に踊っておけよ」
「俺が、ダンスのレッスンに付き合うわけねーだろ」
・・・って、いわれるだけだろうし、余計な心配かけたくない・・・)
顔をあげ、笑みを浮かべながら私は言った。
「大したことじゃないよ」
アラン「・・・・・・・・・」
ますます眉を寄せ、アランが私を見下ろす。
(あれ、アラン・・・何か怒ってる・・・?)
「・・・・・・あ」
声をかけようとした時、廊下の先からユーリが顔を出した。
ユーリ「いたいたカレン様!ジル様が呼んでるよ!」
「でも、これから馬術の・・・」
アラン「・・・・・・」
ちらりと見上げると、アランはやはり黙ったままだった。
ユーリ「うん、今日は中止にして。だって」
「え・・・・・・」
ユーリの言葉を聞くと、アランはそのまま歩いて行ってしまう。
(アラン・・・)
すると、近づいてきたユーリが軽く首を傾げた。
ユーリ「あれ?アラン様、何か怒ってなかった?」
「うん・・・」
私はアランの後ろ姿を振り返りながら、小さく息をついた。
・・・・・・
そして、その夜・・・、
私はこっそり部屋を抜け出し、アランの部屋に向かっていた。
「・・・・・・」
(アラン、やっぱり何か怒ってたみたいだから・・・
ちゃんと話を聞きに行きたい)
そうして物陰に隠れながらゆっくり進んでいると・・・
???「おい」
「わっ!」
突然声をかけられ、思わず声をあげてしまう。
すると、後ろから大きな手で軽く口を覆われた。
???「何大声だしてんだよ」
「・・・??」
耳元で囁かれ、驚きにまつ毛を揺らす。
(この声は・・・アラン・・・?)
アランの手に口を塞がれながら、私は微かに振り返る。
(アラン・・・)
そこには、眉を寄せ厳しい表情をしたアランの姿があった。
無事に見つからず部屋にたどり着くと、アランが息をつく。
アラン「用があんなら、明日にしろよ。なんでこんな夜に・・・」
「だってアランが、何か怒ってるみたいだったから・・・」
アラン「・・・・・・」
アランの顔を見上げ、改めて口を開いた。
「ごめんね、アラン。馬術の稽古を中止にしちゃって・・・」
アラン「・・・・・・・は?」
私の言葉に、アランが眉を動かす。
「だから、レッスン・・・」
言いかけると、アランがゆっくりと迫ってきた。
アラン「お前、俺がそんな事で怒ってると思ってたわけ?」
「え・・・」
ドアを背にしたまま迫られ、私は少したじろいだ。
「違うの?せっかく呼びに来てくれたのに・・・」
アラン「・・・・・」
私がいう間も、アランはずっと視線を送り続けている。
「あ、アラン・・・?」
すると深くため息をつき、アランが言った。
アラン「・・・お前、何もわかってねーよな」
さぁこの先どうなるのでしょう
以下ネタバレ↓
目の前の背中を見上げると、アランがゆっくりと振り返る。
アラン「・・・お前さ」
「う、うん」
アランを見上げ、言葉の続きを待った。
アラン「・・・・・・」
(アラン・・・どうしたんだろう?)
眉を寄せ考えるアランが、やがて口を開く。
アラン「・・・悩みってなんだよ」
「え・・・・・・」
思いがけない言葉に、私は声をあげた。
同時に、さっきまでレオに相談していた話を思い出す。
(ダンスの話かな・・・?
でもアランに、ダンスが心配だなんて言っても、たぶん・・・
「んなもん、適当に踊っておけよ」
「俺が、ダンスのレッスンに付き合うわけねーだろ」
・・・って、いわれるだけだろうし、余計な心配かけたくない・・・)
顔をあげ、笑みを浮かべながら私は言った。
「大したことじゃないよ」
アラン「・・・・・・・・・」
ますます眉を寄せ、アランが私を見下ろす。
(あれ、アラン・・・何か怒ってる・・・?)
「・・・・・・あ」
声をかけようとした時、廊下の先からユーリが顔を出した。
ユーリ「いたいたカレン様!ジル様が呼んでるよ!」
「でも、これから馬術の・・・」
アラン「・・・・・・」
ちらりと見上げると、アランはやはり黙ったままだった。
ユーリ「うん、今日は中止にして。だって」
「え・・・・・・」
ユーリの言葉を聞くと、アランはそのまま歩いて行ってしまう。
(アラン・・・)
すると、近づいてきたユーリが軽く首を傾げた。
ユーリ「あれ?アラン様、何か怒ってなかった?」
「うん・・・」
私はアランの後ろ姿を振り返りながら、小さく息をついた。
・・・・・・
そして、その夜・・・、
私はこっそり部屋を抜け出し、アランの部屋に向かっていた。
「・・・・・・」
(アラン、やっぱり何か怒ってたみたいだから・・・
ちゃんと話を聞きに行きたい)
そうして物陰に隠れながらゆっくり進んでいると・・・
???「おい」
「わっ!」
突然声をかけられ、思わず声をあげてしまう。
すると、後ろから大きな手で軽く口を覆われた。
???「何大声だしてんだよ」
「・・・??」
耳元で囁かれ、驚きにまつ毛を揺らす。
(この声は・・・アラン・・・?)
アランの手に口を塞がれながら、私は微かに振り返る。
(アラン・・・)
そこには、眉を寄せ厳しい表情をしたアランの姿があった。
無事に見つからず部屋にたどり着くと、アランが息をつく。
アラン「用があんなら、明日にしろよ。なんでこんな夜に・・・」
「だってアランが、何か怒ってるみたいだったから・・・」
アラン「・・・・・・」
アランの顔を見上げ、改めて口を開いた。
「ごめんね、アラン。馬術の稽古を中止にしちゃって・・・」
アラン「・・・・・・・は?」
私の言葉に、アランが眉を動かす。
「だから、レッスン・・・」
言いかけると、アランがゆっくりと迫ってきた。
アラン「お前、俺がそんな事で怒ってると思ってたわけ?」
「え・・・」
ドアを背にしたまま迫られ、私は少したじろいだ。
「違うの?せっかく呼びに来てくれたのに・・・」
アラン「・・・・・」
私がいう間も、アランはずっと視線を送り続けている。
「あ、アラン・・・?」
すると深くため息をつき、アランが言った。
アラン「・・・お前、何もわかってねーよな」
さぁこの先どうなるのでしょう