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*イケメン王宮 星空の舞踏会 アラン②*

2012-12-27 21:33:52 | イケメン王宮☆星空の舞踏会
星空の舞踏会、アランの続きです




以下ネタバレ↓
























目の前の背中を見上げると、アランがゆっくりと振り返る。

アラン「・・・お前さ」

「う、うん」


アランを見上げ、言葉の続きを待った。

アラン「・・・・・・」

(アラン・・・どうしたんだろう?)


眉を寄せ考えるアランが、やがて口を開く。

アラン「・・・悩みってなんだよ」

「え・・・・・・」

思いがけない言葉に、私は声をあげた。

同時に、さっきまでレオに相談していた話を思い出す。


(ダンスの話かな・・・?

でもアランに、ダンスが心配だなんて言っても、たぶん・・・



「んなもん、適当に踊っておけよ」
「俺が、ダンスのレッスンに付き合うわけねーだろ」



・・・って、いわれるだけだろうし、余計な心配かけたくない・・・)


顔をあげ、笑みを浮かべながら私は言った。

「大したことじゃないよ」

アラン「・・・・・・・・・」

ますます眉を寄せ、アランが私を見下ろす。

(あれ、アラン・・・何か怒ってる・・・?)


「・・・・・・あ」

声をかけようとした時、廊下の先からユーリが顔を出した。

ユーリ「いたいたカレン様!ジル様が呼んでるよ!」

「でも、これから馬術の・・・」

アラン「・・・・・・」


ちらりと見上げると、アランはやはり黙ったままだった。

ユーリ「うん、今日は中止にして。だって」

「え・・・・・・」

ユーリの言葉を聞くと、アランはそのまま歩いて行ってしまう。

(アラン・・・)


すると、近づいてきたユーリが軽く首を傾げた。

ユーリ「あれ?アラン様、何か怒ってなかった?」

「うん・・・」


私はアランの後ろ姿を振り返りながら、小さく息をついた。



・・・・・・



そして、その夜・・・、



私はこっそり部屋を抜け出し、アランの部屋に向かっていた。

「・・・・・・」

(アラン、やっぱり何か怒ってたみたいだから・・・

ちゃんと話を聞きに行きたい)


そうして物陰に隠れながらゆっくり進んでいると・・・

???「おい」


「わっ!」


突然声をかけられ、思わず声をあげてしまう。


すると、後ろから大きな手で軽く口を覆われた。

???「何大声だしてんだよ」

「・・・??」

耳元で囁かれ、驚きにまつ毛を揺らす。


(この声は・・・アラン・・・?)

アランの手に口を塞がれながら、私は微かに振り返る。

(アラン・・・)


そこには、眉を寄せ厳しい表情をしたアランの姿があった。



無事に見つからず部屋にたどり着くと、アランが息をつく。

アラン「用があんなら、明日にしろよ。なんでこんな夜に・・・」

「だってアランが、何か怒ってるみたいだったから・・・」

アラン「・・・・・・」

アランの顔を見上げ、改めて口を開いた。

「ごめんね、アラン。馬術の稽古を中止にしちゃって・・・」

アラン「・・・・・・・は?」


私の言葉に、アランが眉を動かす。

「だから、レッスン・・・」

言いかけると、アランがゆっくりと迫ってきた。


アラン「お前、俺がそんな事で怒ってると思ってたわけ?」

「え・・・」

ドアを背にしたまま迫られ、私は少したじろいだ。

「違うの?せっかく呼びに来てくれたのに・・・」

アラン「・・・・・」


私がいう間も、アランはずっと視線を送り続けている。

「あ、アラン・・・?」


すると深くため息をつき、アランが言った。

アラン「・・・お前、何もわかってねーよな」






さぁこの先どうなるのでしょう

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