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●忖度・改竄・隠蔽から得られた教訓…経産省の《政治家発言の記録は残すな》という、その発想の大胆な転換

2018年09月05日 00時00分36秒 | Weblog

[※ 《#ケチって火炎瓶 》「#選挙妨害を暴力団に発注した方は、素直に挙手願います!東京新聞2018年8月27日)↑]



東京新聞の社説【経産省の公文書 国民に目隠しの発想だ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018090302000177.html)。

 《「政治家発言の記録は残すな」-経済産業省が公文書管理でこう指示していた。驚くべき事態だ政策の意思決定過程を不透明にするやり方は、法の理念を骨抜きにし国民に目隠しするのと同義だ。「三月に上司から『今後は発言を一切記録に残すな』と指示された」「今後は他省庁との会合や政治家など偉い人の前では一切メモを取らないように」とも》。

 あの行政府の長の下、超テキトー主義ですな。誰も、「歴史」を検証しようがないのね。
 東京新聞の望月衣塑子藤川大樹中沢誠記者による記事【「政治家発言 記録残すな」 経産省、公文書管理で指示】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201808/CK2018083102000148.html)によると、《政治家や首相官邸、各省庁とのやりとりについて、経済産業省の複数の職員が「三月に上司から『今後は発言を一切記録に残すな』と指示された」と本紙に証言した。本紙が入手した経産省の内部文書にも、省内外の打ち合わせの記録について「議事録のように、個別の発言まで記録する必要はないと明記されていた。職員によると、四月以降、省内では公文書となる打ち合わせ記録には詳しい発言内容を残さなくなったという。 (望月衣塑子藤川大樹中沢誠)》。

   『●「個人攻撃」の何が問題? 「#選挙妨害を暴力団に発注するアベ様」が
                       国会議員、自民党総裁でいいのか?
    「リテラの記事【石破茂「正直、公正」が安倍首相の個人攻撃という噴飯!
     安倍独裁化で首相批判が完全タブーのディストピア】…《わざわざ
     解説するのも野暮だろうが、つまり「石破氏の新キャッチフレーズ」の体裁を
     とりながら、安倍首相に総理大臣としての、いや、そもそも政治家としての
     資質が皆無であるということを、人々が思い思いに皮肉ったわけである。
     振り返るまでもなく、安倍首相はこの間…という、おおよそ先進国政府の
     トップとは思えない無茶苦茶なことをやってきた》」

 歴史修正主義政治屋やその取り巻き忖度官僚が、モリカケ問題等々…《安倍首相はこの間、森友加計問題だけでなく、財務省の公文書改ざん問題や防衛省の自衛隊日報問題などの不祥事や、安保法制をはじめとする政府法案などでの国会答弁で、さんざんウソやごまかしを重ね、果ては国民の疑問に答えずに逆ギレを繰り返しながら遁走を続けるという、おおよそ先進国政府のトップとは思えない無茶苦茶なこと》…を続けてきた、その教訓が《政治家発言の記録は残すな》!
 行政府の長殿、これで大丈夫なの?

 記録を残さなければ、忖度しなくていいし、改竄・隠蔽しなくて済むし、《怪文書扱い》しなくて済む、という大胆な発想ね。
 東京FMのクロノスの電話インタビューなどでご活躍の、元経産省出身の慶大教授・岸博幸氏によると「どうやら経産省では文書書き換え・改ざんは日常茶飯事」らしいですものね。《政治家発言の記録は残すな》という、その発想の大胆な転換。
 「ミスター通産省」は草葉の陰で泣いていないか?

   『●「ミスター通産省」と「ミスター文科省」:
     「総理のご意向」に沿う形で、「行政が歪められた」

    《高度経済成長を支えた官僚らの姿を活写した城山三郎さんの小説
     『官僚たちの夏』の主人公・風越信吾は、巧みに天下り先まで
     見つけて人心を握り、「ミスター通産省」と呼ばれた男だ。
     …「ミスター文科省」…総理のご意向」に沿う形で、「行政が
     (ゆが)められた」と衝撃の告白…ぜひ、国会で真相を
     語っていただきたいが、自民党は国会への参考人招致を
     拒んでいるという。それが「まっとうな政治なのか》。

   『●『官僚たちの夏』読了
    「「ミスター通産省」こと、風越信吾佐橋滋さんがモデル)。
     …《…風越は自分からは決して主計局に出向かなかったし、
     もちろん頭を下げることもしない。「予算は国の金だ。
     主計局の連中の金じゃない。…」》」

   『●元経産省出身の慶大教授・岸博幸によると
      「どうやら経産省では文書書き換え・改ざんは日常茶飯事」らしい
    《すると産経新聞が出版する「正論」の元経産省出身の慶大教授・岸博幸
     社会保障経済研究代表・石川和男の対談企画「官僚OB対談
     書き換えは霞が関の常識?」にはすさまじいことが書かれていた。
     ★岸「情報がもれず、完全犯罪が可能という自信があれば組織防衛や
     自己保身のためならば公文書をいじるくらいのことはやるはず」
     「バレないと思えば、書き換えぐらいのことは平気でやるということですよ。
     はっきり言って、書き換えなら僕と石川さんがいた経済産業省でも
     よくあったでしょう」。石川「ありましたね。誰がやったとか詳しくは
     絶対言えないけど」。どうやら経産省では文書書き換え・改ざんは
     日常茶飯事だったようだ
     ★ある幹部官僚は「経産省ではそれが常識だったのだろうが
     他の役所はそんなことは絶対なかった。今の官邸が経産省を重用する
     ことで、霞が関の常識が経産省の常識に変わってしまったのだろう。
     従来、経産省は霞が関の異端児だった」と振り返る》

   『●霞が関: 「佐川になるな前川になれ」…
      《佐川のような官僚ばかりだったら絶望するしかないだろう》

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018090302000177.html

【社説】
経産省の公文書 国民に目隠しの発想だ
2018年9月3日

 「政治家発言の記録は残すな」-経済産業省が公文書管理でこう指示していた。驚くべき事態だ政策の意思決定過程を不透明にするやり方は、法の理念を骨抜きにし国民に目隠しするのと同義だ。

 「三月に上司から『今後は発言を一切記録に残すな』と指示された」「今後は他省庁との会合や政治家など偉い人の前では一切メモを取らないように」とも。経産省の複数の職員がこう証言した。

 実際に本紙は経産省の内部文書も入手した。そこには省内外の打ち合わせの記録について、「議事録のように、個別の発言まで記録する必要はないと明記されている。

 このため省内では公文書となる打ち合わせ記録には詳しい発言内容を残さなくなったという。

 現在や将来の国民に説明する責務を全うする-それが公文書管理法の意義であり、公文書は「国民共有の知的資源」でもある。政治家の発言は記録に残さないという同省の運用は、この法の理念に真っ向から背いている。「記録は残すな」という発想には主権者たる国民を置き去りにし、重要な情報を隠蔽(いんぺい)する意図さえうかがえる。論外である

 しかも、森友学園加計学園などの問題を受けて昨年十二月に改正された政府の公文書管理のガイドラインからも逸脱しているといえよう。ガイドラインでは各省内外の打ち合わせ記録は行政文書として作成するよう指示している。行政がどう意思決定したのか、その道筋をたどることができるようにするためである

 このガイドラインに基づき、各省庁が規則を見直し、四月から運用を始めていた。ただ、保存期間などは各省庁の運用に任される部分もあり、都合の悪い文書は、作成しない、隠す、廃棄する-という悪弊が残る懸念はあった。今回はそれが明るみに出た。

 森友学園の問題ではおびただしい改ざん文書加計学園の問題では、関係機関の協議が記録に残っておらず真相究明が阻まれた総理のご意向の文書などは怪文書扱いされた。

 こんなでたらめを直す改正が骨抜きになれば、また同じことが繰り返されよう

 経産省は四月以降の文書について、どの政策について、どの政治家が何と言ったのか、正確に文書を作り直すべきである。発言まで記録しなければ事実の検証が十分にできない行政のブラックボックス化はただちにやめよ
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●元経産省出身の慶大教授・岸博幸によると「どうやら経産省では文書書き換え・改ざんは日常茶飯事」らしい

2018年04月24日 00時00分03秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/「改ざん」常識 経産省が霞が関牛耳る】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201804140000267.html)。
ニッカンスポーツの記事【前川喜平、裁判なら文書ある愛媛の勝ち】(https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201804160000715.html)。

 《元経産省出身の慶大教授・岸博幸…「情報がもれず、完全犯罪が可能という自信があれば組織防衛や自己保身のためならば公文書をいじるくらいのことはやるはず」「バレないと思えば、書き換えぐらいのことは平気でやるということですよ。はっきり言って、書き換えなら僕と石川さんがいた経済産業省でもよくあったでしょう」…どうやら経産省では文書書き換え・改ざんは日常茶飯事だったようだ》。
 《前川喜平前文科事務次官(63)が16日、文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」…に生出演…。…「愛媛文書は極めて強い証拠事実認定はそれに沿ってされるべき」と指摘した。…また官僚と政治家との関係について「…私だってそうだったんだけども…役人ができるのは面従腹背』》。

 バカ丸出し…こんな放言。《どうやら経産省では文書書き換え・改ざんは日常茶飯事》らしいですよ。コノ《…ようなことは安倍政権になって経産省が霞が関を牛耳り始めてからのこと》。
 これを聞いて「ミスター通産省」は何を思うでしょう? (前川喜平さん)《おかしいと思ったことはストレートにやらない》という感覚は、岸博幸らにはなかったようだ。

   『●「ミスター通産省」と「ミスター文科省」:
     「総理のご意向」に沿う形で、「行政が歪められた」

    《高度経済成長を支えた官僚らの姿を活写した城山三郎さんの小説
     『官僚たちの夏』の主人公・風越信吾は、巧みに天下り先まで
     見つけて人心を握り、「ミスター通産省」と呼ばれた男だ。
     …「ミスター文科省」…総理のご意向」に沿う形で、「行政が
     (ゆが)められた」と衝撃の告白…ぜひ、国会で真相を
     語っていただきたいが、自民党は国会への参考人招致を
     拒んでいるという。それが「まっとうな政治なのか》。

   『●『官僚たちの夏』読了
    「「ミスター通産省」こと、風越信吾佐橋滋さんがモデル)。
     …《…風越は自分からは決して主計局に出向かなかったし、
     もちろん頭を下げることもしない。「予算は国の金だ。
     主計局の連中の金じゃない。…」》」

 東京FMの【クロノス】は大好きなのですが、岸博幸氏のコメントはどうも…。
 一方。《前川喜平前文科事務次官…役人ができるのは面従腹背』》。

   『●それぞれの「面従腹背」…《官僚は…政治家は
      尊重しなければならないが、魂までは明け渡してはならない》
    「それは、《「面従腹背」という言葉を使い、職業的良心に基づいた行動
     だった。市民のためにその言葉を実行できる方は少ないのでは? 
     官僚たちのそれぞれの「面従腹背」…《官僚は国民から選挙で
     選ばれた政治家は尊重しなければならないが、
     魂までは明け渡してはならない》。なかなかできることではない」

 この「大竹まこと ゴールデンラジオ」は必聴もの。前川喜平さんの前半は、中学・高校の道徳教育の問題点についての御話。


【大竹まこと ゴールデンラジオ 2018年04月16日
  (https://www.youtube.com/watch?v=J9VrdzhCr3w)】

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201804140000267.html

政界地獄耳
2018年4月14日9時45分
「改ざん」常識 経産省が霞が関牛耳る


 ★国会での答弁で国家公務員の劣化が著しいことに驚く。担当課長が決裁文書に判を押すものの中身を読んでいないといってみたり、決裁文書を書き換えることもあることが分かってきた。すると産経新聞が出版する「正論」の元経産省出身の慶大教授・岸博幸と社会保障経済研究代表・石川和男の対談企画「官僚OB対談 書き換えは霞が関の常識?」にはすさまじいことが書かれていた。

 ★岸「情報がもれず、完全犯罪が可能という自信があれば組織防衛や自己保身のためならば文書をいじるくらいのことはやるはず」「バレないと思えば、書き換えぐらいのことは平気でやるということですよ。はっきり言って、書き換えなら僕と石川さんがいた経済産業省でもよくあったでしょう」。石川「ありましたね。誰がやったとか詳しくは絶対言えないけど」。どうやら経産省では文書書き換え・改ざんは日常茶飯事だったようだ

 ★ある幹部官僚は「経産省ではそれが常識だったのだろうが他の役所はそんなことは絶対なかった。今の官邸が経産省を重用することで、霞が関の常識が経産省の常識に変わってしまったのだろう。従来、経産省は霞が関の異端児だった」と振り返る。旧内務省系幹部官僚は「僕らは入省してまず、公文書の重大さ、なぜ『こより』でとじるのか、なぜボールペンで書いてはいけないのかをきっちり教え込まれる。いずれも公文書の改ざんをさせないための霞が関の知恵が詰まったルールだ。自分が担当した案件が決裁されて幹部のハンコや大臣の花押をもらって感激したことを思い出す。雑誌の記事のようなことは安倍政権になって経産省が霞が関を牛耳り始めてからのこと。財務省は完全に経産省にやられたな」。自民党ベテラン秘書が言う。「通常の陳情や有権者からの相談事を役所に伝えると、どの省も一様に口が重く、相談事のメモも取りたがらない」という。霞が関全体が揺れている。(K)※敬称略
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https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201804160000715.html

前川喜平、裁判なら文書ある愛媛の勝ち
[2018年4月16日20時56分]

     (文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」に
            生出演した前川喜平氏(C)文化放送)

 前川喜平前文科事務次官(63)が16日、文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」(月~金曜午後1時)に生出演し、学校法人「加計学園」獣医学部新設計画をめぐり、学部が設置された愛媛県の職員が作った文書に、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が「本件は首相案件」と述べたとする記述が書かれた「愛媛文書」が表面化したことについて「愛媛文書は極めて強い証拠。事実認定はそれに沿ってされるべき」と指摘した。

 その上で、柳瀬氏が「記憶の限り会っていません」と否定したことを踏まえ「動かぬ証拠を持っている人たちと、何も持っていない人の間の争いであって、これは、もう決定的なんですよ。もし総理が事実じゃないと言うなら、それを示すもっと強力な証拠を持ってこなければならないんだけど、そんなのないじゃないですか?」と安倍晋三首相はじめ政権側をチクリと批判した。

 そして「裁判なら、一方がかなり明確に、誰が作って、何に使ったか分かっている文書があって、関係者が全部本物だと言っていて、書いていることが全部、本当にあったと言っている文書…動かぬ証拠がある。一方が何も覚えていませんと言っていたら動かぬ証拠を持っている方が圧倒的に勝ちますから。裁判なら愛媛県の勝ちになるんですよ」と強調した。

 また前川氏は、17年7月の参考人招致の際に、柳瀬氏の隣に座っていた時も今回と同様の発言を聞いたと明かした。「正確に日本語を解釈すると、柳瀬さんは会ったとも会ってないとも言ってないんですよね。去年の7月の参考人招致の時に私も隣に座ってましたけど、彼が言っていたのは『記憶にございませんので、会ったとも会ってないとも言えません』と言ってましたから。だからその『記憶の限りでは会っていません』って言い方は、実は『会ったとも会ってないとも言えない』と言うのと同じ意味だと思うんですけど」と指摘した。そして「記憶がないというのが本当かウソかっていう問題はあると思いますね。私は記憶、あるんじゃないかな、と思いますけど」と語った。

 また官僚と政治家との関係について「官僚は確かに組織の中にいる限り、なかなか表だって『私はこの政策に反対です』とは言えないんですよ。私だってそうだったんだけども…役人ができるのは『面従腹背』。表向きは組織の中で強い権力に従うんだけど、腹の中では『違う』と考えていると。折あらば違う方向に進もうと機を狙っている。私なんかもよくやってたけど、右へ行けって言われて右に行くんだけど、それが言われなくなったら今度左に方向転換するとかね。かなりそういうことをしながら仕事をしていたんですよね」と内情を説明。その上で「おかしいと思ったことはストレートにやらない。そういう知恵ってのは、役人は長年培ってきてるわけで、政治家の言われるがまま危ないという感覚はあるんですね」とも語った。
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●レトリックを吹聴する…「政治判断」乱発な最「低」裁を頂点とする裁判所の劣化がニッポンをメルトダウン

2017年07月18日 00時00分35秒 | Weblog


東京新聞の記事【玄海原発3、4号機の再稼働容認 佐賀地裁「安全性欠けず】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017061301001312.html)と、
社説【玄海原発 安心安全はどこにある】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017061402000141.html)。

 《九州電力玄海原発3、4号機…再稼働の差し止めを求めた仮処分申し立てで、佐賀地裁(立川毅裁判長)は…「原発の安全性に欠けるとは認められない」と判断し、差し止めを認めない決定をした》
 《国会の福島事故調査委員長を務めた黒川清氏は「原子力規制委がOKすれば再稼働というレトリック(修辞)はない」と言う。だがそのレトリックに従って再稼働は司法にも次々容認されていく》。


 佐賀地裁の立川毅裁判長の判決文の無責任さ…、裁判官までが核発電「麻薬」中毒患者とはね…。
 原子力「ムラ寄生」委員会の詐称する世界最高水準」の新規制基準を満たしたからと言って何だというのでしょうか? 「「地元」市民「命」より「経済性、経済神話」」を優先、「安全より効率、命より経済」を優先、裁判所までが、そう云った「社会通念」で良いのでしょうか? 3.11東京電力核発電所人災の原因も解明されず、問題は何も解決していないのに、再稼働や核発電輸出しようという神経が分からない。かつて、《国会事故調の黒川清元委員長は「あれだけの事故が起きても日本の社会が変わる気配がない誰も責任を取らない」と指摘》しました。裁判所は、どう責任をとるつもりか? 「政治判断」乱発な最「低」裁を頂点とする裁判所の劣化がニッポンをメルトダウンさせている。三権分立権力分立無き、デンデン王国「裸の王様」アベ様による人治主義国家、独裁国家。

   『●再稼働ありきの「世界最高水準の規制基準」という「世界一の無責任」さ
   『●原発再稼働という恥ずべき選択 ~「新基準は世界一」
           「世界最高レベル」ではなく、「世界一の無責任」~

   『●関西電力の「原発再稼働」への言い訳にさせてはいけない
    「原発の稼働が発電コストの低減になるという関電側の主張も退ける
     極めて多数の人々の生存そのものにかかわる権利と、電気代が
     高い低いの問題とを並べて論じること自体、許されない
と、怒りさえ
     にじませているようだ。経済神話の否定である」
    「大飯再稼働、差し止め命じる 生存と電気代、同列許さず
    「また、生存権と電気代のコストを並べて論じること自体が法的には
     許されない
」ことで、原発事故で豊かな国土と国民生活が取り戻せなく
     なることが「国富の喪失」だと指摘。福島事故は「わが国が始まって
     以来、最大の環境汚染」であり、環境問題を原発推進の根拠とする
     主張を「甚だしい筋違い」と断じた」
    「「極めて多数の人の生存そのものに関わる権利と電気代の高い低いの
     問題とを並べた議論の当否を判断すること自体、法的には許されない

     として、経済活動よりも生存に関わる人格権を優先した」

   『●関電による執行停止の申し立てを却下:  
     相変わらず「「安全より効率、命より経済」を優先」を関電は主張
   『●普通の社会通念: 「安全性の立証責任は電力会社側にあり…
                   原発の安全性の欠如が直ちに人格権侵害」
   『●予想されたこととはいえ、大津地裁山本善彦裁判長の
       「国民の命を守る司法からの重いメッセージ」を破棄…


 第2の森友問題でも、オトモダチ大優遇。オトモダチのオトモダチを最「低」裁判官に…。

   『●アベ様のオトモダチのオトモダチを最高裁判事に任命?  
               「政治判断」乱発の最「低」裁からも忖度?
   『●「ミスター通産省」と「ミスター文科省」: 
       「総理のご意向」に沿う形で、「行政が歪められた」
   『●「自分を窮地に追い込む言論機関への批判投稿を
       見つけだし、「いいね!」と賛同するのは異常…不気味」
   『●アベ様の秋と『官僚たちの夏』: 「「総理のご意向」を
         理由に行政が歪められたことは紛れもない事実」
   『●「有権者はすぐに忘れてしまうとたかをくくって」いるアベ様ら…
                     第三の森友問題を前に御優しい有権者

 何を言っても、核発電「麻薬」中毒患者に聞く耳無し。

   『●衆院原子力問題調査特別委員会設置「助言機関」の助言…
                 核発電「麻薬」中毒患者に聞く耳はあるか?

    《衆院原子力問題調査特別委員会が新設した「助言機関」…質疑では、
     安倍政権が進める再稼働について、事故時の住民避難対策が
     不十分な点を挙げ「原子力規制委員会がOKすれば再稼働していい
     と言うが、そんなレトリックはない」と指摘。規制委の新規制基準
     「世界最高水準」とする政府の説明を批判

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017061301001312.html

玄海原発3、4号機の再稼働容認 佐賀地裁「安全性欠けず」
2017年6月13日 10時59分

 九州電力玄海原発3、4号機(佐賀県玄海町)を巡り、住民ら約230人が再稼働の差し止めを求めた仮処分申し立てで、佐賀地裁(立川毅裁判長)は13日、原発の安全性に欠けるとは認められないと判断し、差し止めを認めない決定をした。

 3、4号機は今年1月、原子力規制委員会の審査に合格した。4月には山口祥義知事が同意を表明し、夏以降、再稼働する見込みになっている。

 決定は、東京電力福島第1原発事故後に定められた原発の新規制基準の合理性を認めた上で、3、4号機の耐震性や配管劣化による重大事故対策にも問題はないとした。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017061402000141.html

【社説】
玄海原発 安心安全はどこにある
2017年6月14日

 国会の福島事故調査委員長を務めた黒川清氏は「原子力規制委がOKすれば再稼働というレトリック(修辞)はない」と言う。だがそのレトリックに従って、再稼働は司法にも次々容認されていく

 黒川氏の批判は十二日、衆院原子力問題調査特別委員会で飛び出した。

 九州電力玄海原発再稼働差し止めの仮処分。争点は大きく二つ。

 一つは基準地震動。設計上、それだけの強さの地震に耐え得れば、大丈夫という目安である。

 仮処分を求めた周辺住民側は「その目安は過小評価。それより強い揺れも起こりうる」と主張した。

 もう一つは故障の恐れ、地震の揺れで配管などが破損して、重大事故につながる恐れがあるのでは、という疑問を提起した。

 これらに対し、佐賀地裁は「最新の科学的知見に基づき、合理性がある」と判断。住民側の求めを退けた。

 基準地震動は、数学的に算出される。式の立て方次第で得られる“答え”も変わる。

 例えば、関西電力大飯原発の基準地震動について、島崎邦彦・前原子力規制委員長代理は「過小評価」と訴えている。関電が採用した関係式を用いると、実際より、小さな揺れが算出されるというのである。地震の専門家である前委員長代理の問題提起が、専門家不在の規制委に十分検証されないままで、再稼働は進んでいる

 一方、福島第一原発事故では、津波による被災の前に、揺れによる破損が生じていたとの指摘が根強くある。事故原因は未解明設備を揺れから守るため、どのような対策が必要か、それさえ分かっていないということだ。

 いずれも「科学的合理性」からは、ほど遠い電力事業者側のデータと主張を踏襲した規制委の「基準適合」判断を司法が追認しているだけではないか。「安全」の保証はどこにもない

 原発事故はもう二度と許されない。にもかかわらずそれを動かす根拠としては、合理性そのものを欠く判断と言うしかない。

 ましてや、大洗で起きた日本原子力研究開発機構の被ばく事故の直後である。あの程度の安全認識の下で核物質が扱われ、人が働かされていることに国全体が驚き、あきれ、恐怖さえ感じている

 原発再稼働の可否は、「合理性」はもとより、国民全体の不信や不安も考慮に入れて、総合的に判断されるべきである。
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●「有権者はすぐに忘れてしまうとたかをくくって」いるアベ様ら…第三の森友問題を前に御優しい有権者

2017年06月18日 00時00分18秒 | Weblog

[※ 日刊ゲンダイ(2017年3月4日)↑]



沖縄タイムスの稲嶺幸弘記者によるコラム【[大弦小弦]「この惑星の住人は…」とのフレーズで始まる缶コーヒーの…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/101197)。

 《▼最近の事象をCM風につぶやくならば、「この惑星の政府は不思議だ。疑惑を厳しく追及されても涼しい顔で知らぬ存ぜぬを通す」だろうか。獣医学部新設をめぐる決定過程に疑惑が深まる「加計(かけ)学園」問題の政府対応である》。


 ズブズブなアベ様のオトモダチ大優遇。
 《それでも「再調査はしない」と突っぱねるなら、宇宙人ならずとも理解不能》だった訳ですが、ようやく、アベ様のご指導の下、文科省で再調査をするそうです。既に後手に、後手に回っている訳で、「「総理のご意向」を理由に行政が歪められたことは紛れもない事実」であることを示す、次々にソノ文章の存在が各報道機関によ報じられています。

   『●アベ様のオトモダチのオトモダチを最高裁判事に任命?  
      「政治判断」乱発の最「低」裁からも忖度?
   『●「ミスター通産省」と「ミスター文科省」:
       「総理のご意向」に沿う形で、「行政が歪められた」
   『●「自分を窮地に追い込む言論機関への批判投稿を
       見つけだし、「いいね!」と賛同するのは異常…不気味」
   『●アベ様の秋と『官僚たちの夏』: 「「総理のご意向」を
         理由に行政が歪められたことは紛れもない事実」

 底なしなズブズブ、巨額血税がジャブジャブ。で、《有権者はすぐに忘れてしまうとたかをくくって》いるアベ様ら、そして、第三の森友問題を前に、御優しい有権者です。
 山岡俊介さんの『アクセスジャーナル』の記事【「ポスト加計疑惑」――同じ構造の「国際医療福祉大学」医学部新設認可】(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=8085)によると、《そんななか、さらに出て来そうな「ポスト加計疑惑」がある。ズバリいえば、それは今年4月、「国際医療福祉大学」(高木邦格理事長…)の医学部が千葉県成田市に開設された件だ…こちらも加計同様、官邸(総理)の意向がもろに反映できる「国家戦略特区」として認可されたもの…23億円…80億円…20億円…30億円…10億円…》。

 《「この惑星の有権者は不思議だ。政府の不誠実な対応にも極めて寛容である」…「ろくでもない世界」である》。ホント、同感。

   『●「そういう政権を選んだ国民にも危険な兆候」の
        行きついた先…「平成の治安維持法」が衆院を突破
   『●「本当の権力の恣意的運用という
      ルビコン川を渡った」自公お維…「平成の治安維持法」参議院突破

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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/101197

[大弦小弦]「この惑星の住人は…」とのフレーズで始まる缶コーヒーの・・・
2017年6月8日 08:09 稲嶺幸弘

 「この惑星の住人は…」とのフレーズで始まる缶コーヒーの人気CMがある。日本にやってきた米国人俳優扮(ふん)する宇宙人が日常の光景を皮肉を込めてつぶやく

▼事象の本質を鋭く突くセリフには、毎回苦笑いする。一方的に切り捨てるのではなく、「このろくでもない素晴らしき世界」とお決まりの言葉でやんわりと締めてほっとさせる

▼最近の事象をCM風につぶやくならば、「この惑星の政府は不思議だ。疑惑を厳しく追及されても涼しい顔で知らぬ存ぜぬを通す」だろうか。獣医学部新設をめぐる決定過程に疑惑が深まる「加計(かけ)学園」問題の政府対応である

▼安倍晋三首相の「意向」があったとする文部科学省の文書の存在を前事務次官に続いて複数の現役職員が証言した。それでも「再調査はしない」と突っぱねるなら、宇宙人ならずとも理解不能である

▼疑惑が事実誤認なら、速やかに調査をして自ら「潔白」を証明する方が近道である。まさか、真偽をうやむやにして、国会会期末まで逃げ切れば、有権者はすぐに忘れてしまうとたかをくくっていまいか

▼ここまでくると宇宙人のつぶやきは嘆きに変わる。「この惑星の有権者は不思議だ。政府の不誠実な対応にも極めて寛容である」と。前例を許してしまえば待ち受けているのは、「ろくでもない世界」である

稲嶺幸弘
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●アベ様の秋と『官僚たちの夏』: 「「総理のご意向」を理由に行政が歪められたことは紛れもない事実」

2017年06月11日 00時00分12秒 | Weblog

[※ 日刊ゲンダイ(2017年3月4日)↑]



videonews.comの記事【マル激トーク・オン・ディマンド 第842回(2017年5月27日) ゲスト 前川喜平氏(前文部科学事務次官)/官僚は政治に一方的に押し切られてはダメだ】(http://www.videonews.com/marugeki-talk/842/)。

 《一人の元官僚が、権力の頂点に君臨する首相官邸に公然と歯向かっている。そして問題は、なぜ彼がそのようなことをしなければならないかにある…前川氏は自分が強大な権力に歯向かうヒーローのように描かれることには抵抗を感じるという》。

 デンデン王国「裸の王様」アベ様、大見得・啖呵の実行の秋。でも、「裸の王様」の耳はロバ耳東風…。寝首を掻く家来は無し。自民党に自浄能力など無し。最低の官房長官や読売新聞は、前川氏を必死で潰そうとしているようだ。「怪文書だ」デンデンと言うのなら、ビンセン供与など無かったと「レンメン」と言うのなら、前川氏を証人喚問して、それらを立証すればいい。何を怖れているのか?

   『●アベ様、「総理大臣も国会議員も辞める」という
       大見得・たんかを実行すべき秋、その責任を果たすべき秋
   『●アベ様のオトモダチのオトモダチを最高裁判事に任命?  
               「政治判断」乱発の最「低」裁からも忖度?
    「どこまでオトモダチに便宜図ってんだか…。第2の森友事件
     =加計学園事件に絡んで、アベ様のオトモダチのオトモダチ
     最高裁判事にゴリ押ししたのではないかとの疑惑。あるいは、
     内閣がアベ様のお気持ちを「忖度」した最高裁判事の人事を
     ごり押し? となると、三権分立権力分立は完全に崩壊し、
     「政治判断」乱発の最「低」裁からもアベ様の「政」忖度して
     もらっているのではないか、と疑いたくもなる。
      壊され行くニッポン。「人治主義国家」「独裁国家」である
     デンデン王国「裸の王様」のアベ様には、大見得たんか
     実行してもらい、《間違いなく総理大臣も国会議員も辞め
     て頂くしかありません」

 アベ様の大見得・啖呵の秋、そして、『官僚たちの夏』。《首相自身が直接これを命じたかどうかはわからないが少なくとも「総理のご意向」を理由に行政が歪められたことは紛れもない事実》…。

   『●「ミスター通産省」と「ミスター文科省」:
     「総理のご意向」に沿う形で、「行政が歪められた」

    《高度経済成長を支えた官僚らの姿を活写した城山三郎さんの小説
     『官僚たちの夏』の主人公・風越信吾は、巧みに天下り先まで
     見つけて人心を握り、「ミスター通産省」と呼ばれた男だ。
     …「ミスター文科省」…「総理のご意向」に沿う形で、「行政が
     (ゆが)められた」と衝撃の告白ぜひ、国会で真相を
     語っていただきたいが、自民党は国会への参考人招致を
     拒んでいるという。それが「まっとうな政治なのか》。

   『●『官僚たちの夏』読了
    「「ミスター通産省」こと、風越信吾佐橋滋さんがモデル)。
     …《…風越は自分からは決して主計局に出向かなかったし、
     もちろん頭を下げることもしない。「予算は国の金だ。
     主計局の連中の金じゃない。…」》」

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http://www.videonews.com/marugeki-talk/842/

2017年5月27日
官僚は政治に一方的に押し切られてはダメだ
ゲスト 前川喜平氏(前文部科学事務次官)
番 組 マル激トーク・オン・ディマンド 第842回(2017年5月27日)


 一人の元官僚が、権力の頂点に君臨する首相官邸に公然と歯向かっている。そして問題は、なぜ彼がそのようなことをしなければならないかにある。

 先週、ビデオニュース・ドットコムでは、一橋大学大学院の中北浩爾教授と、なぜ安倍政権にこれだけの権力が一極集中するようになったのかについて議論した。小選挙区制政党助成金の導入など一連の「政治改革」が個々の議員の権限を党に移行させ、内閣人事局制度を始めとする「政治主導改革が各省庁の権限を首相官邸に集中させた結果、官邸の権力が極度に強大化している現状が指摘された。

 今、まさにそれを象徴するような出来事が、現在進行形で起きている。

 ある大学の獣医学部新設を巡り、首相官邸が各省庁に対して、首相の権限を盾に取りごり押しを行っていた疑惑が表面化している。

 安倍首相の「腹心の友」が代表を務める加計学園が愛媛県今治市で計画している新たな獣医学部の許認可を巡っては、学校の認可権限を持つ文科省のみならず、獣医を管轄する農水省や厚労省までもが、問題が多く許認可基準を満たしていないことを懸念していながら、計画だけは着々と進むという異常な状態が続いていた。

 しかし、そうした中、内閣府が「官邸の最高レベルが言っていること」、「これは総理のご意向」などの文言を使い、許認可権を持つ文科省に認可を急ぐよう催促する働きかけを行っていたことを裏付ける内部文書が流出し、獣医学部の許認可への首相官邸の関与の有無が政局の焦点となる事態にまで発展していた。

 もしこの文書が本物でその中身が事実であれば、「総理のご意向」によって、本来であれば認可されるべきではない獣医学部の新設が、政治の力を背景にごり押しされたことになる。しかも、許認可を申請している運営者側のトップは首相自らが「腹心の友」と呼んで憚らない大親友だ首相自身が直接これを命じたかどうかはわからないが少なくとも「総理のご意向」を理由に行政が歪められたことは紛れもない事実となる。特に今回は、土地の取得や助成金などで愛媛県や今治市から133億円の公金が拠出されることが決まっている。しかも、大学は一度認可されれば毎年、私学助成金の名目で多額の税金が投入されることになる。不要の獣医学部が作られたために将来的に獣医の数がだぶつくだけの話では済まされない。詳細な事実関係の解明は必至だ。

 そして、何よりもこれは、一旦「総理のご意向」なるものが示されれば、各省庁が長い歴史の中で蓄積してきた知識や公共的な判断基準が簡単に歪められてしまうほどまでに首相官邸の権限が肥大化ていることの反映に他ならない。

 今年1月に天下り問題の責任を取る形で文科次官を辞任している前川氏は、古巣の文科省が文書の存在を調査した結果、「存在は確認できなかった」と回答したことが、今回、資料の真正を証言しようと決心した直接のきっかけだったと語る。省内の関係者は誰もが件の文書の存在を知っていながら官邸の意を汲んで虚偽の報告をしていることが明らかだからだ。「あるものをないことにはできない」と言う前川氏は、露骨に行政が歪められているのを黙視することができなかったと言う。

 しかし、前川氏は自分が強大な権力に歯向かうヒーローのように描かれることには抵抗を感じるという。行政官僚というものは表では政治を立てつつ、自分たちに与えられた権限の範囲内で、できる限り国民のためになる政策を実行する「面従腹背」の精神が必要だというのが前川氏の持論だ。後輩官僚たちには、官僚は国民から選挙で選ばれた政治家は尊重しなければならないが魂までは明け渡してはならないと言いたいと語る。

 元々日本は規制が多く、それが経済や社会の停滞を招いているとして、規制緩和や政治主導が叫ばれてきた。確かに、とかく官僚は過去の事例に捉われやすく、現状を維持しようとする傾向が強い。また、国民よりも業界の方を向いていることが多いとも言われる。国民から選ばれた政治家の権限を強化して、国民のためになる政策をより実行しやすくすることが、政治主導の主眼だったはずだ。しかし、果たして先の森友学園や今回の加計学園に見られるような形の政治の関与が、国民が望んできた真の「政治主導」だったのだろうか。ここは一度立ち止まって考える必要がありそうだ。

 なぜ、官僚のトップに登りつめた前川氏は、ここであえて出る杭となる決心をしたのか。既に始まっている、そしてこれからも予想される官邸からの報復をどう受け止めているのか。後輩の官僚たちに何を残し、何を伝えたいのか。渦中の前川氏と、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。


PROFILE
前川喜平 (まえかわ きへい)
前文部科学事務次官
1955年奈良県生まれ。79年東京大学法学部卒業。同年文部省入省。文部大臣秘書官、大臣官房長、初等中等教育局長、文部科学審議官などを経て、2016年文部科学事務次官。17年1月退官。
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●「ミスター通産省」と「ミスター文科省」: 「総理のご意向」に沿う形で、「行政が歪められた」

2017年06月03日 00時00分13秒 | Weblog


東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017052602000142.html)。

 《高度経済成長を支えた官僚らの姿を活写した城山三郎さんの小説『官僚たちの夏』の主人公・風越信吾は、巧みに天下り先まで見つけて人心を握り、「ミスター通産省」と呼ばれた男だ。…「ミスター文科省」…「総理のご意向」に沿う形で、「行政が歪(ゆが)められた」と衝撃の告白…ぜひ、国会で真相を語っていただきたいが、自民党は国会への参考人招致を拒んでいるという。それがまっとうな政治なのか》。

   『●『官僚たちの夏』読了
    「「ミスター通産省」こと、風越信吾佐橋滋さんがモデル)。
     …《…風越は自分からは決して主計局に出向かなかったし、
     もちろん頭を下げることもしない。「予算は国の金だ。
     主計局の連中の金じゃない。…」》」

 小説の中の「ミスター通産省風越信吾は「予算は国の金だ。主計局の連中の金じゃない」と言っています。そう、アベ様やそのオトモダチ、オトモダチのオトモダチの《連中の金じゃない》。
 《「ミスター文科省」…「総理のご意向」に沿う形で、「行政が歪(ゆが)められた」と衝撃の告白》しました。もう十分でしょう。大見得・啖呵を有言実行すべき秋…アベ様曰く、《私や妻が関係…総理大臣も国会議員も辞める》。

   『●戦争で唯一得た平和憲法を壊憲…
     「日本は自由と民主主義を失うだけで、代わりに得るものは何もない」
    「高橋乗宣さんのコラム【日本経済一歩先の真相/失われる戦後遺産…
     9条改変でこの国は世界から孤立する】…。
     …城山三郎さん曰く、《日本は先の戦争で、ほとんどすべてを
     失ってしまった。唯一、得られたのは、憲法九条だけだ》」

 余談ですが、「ミスター通産省」佐橋滋さんは「最後まで非武装中立を主張しつづけた」「武装をしていれば安全かという反問」「非武装平和」を語っていたそうです。99条を無視し、市民への、アベ様らの壊憲の押し付けを、佐橋滋さんや城山三郎さんが生きておられれば呆れ果てられたことでしょう。狂った世。

   『●『城山三郎の昭和』読了(2/3)
    「「城山は佐橋の徹底した平和主義にも惹かれていた…」。
     『官僚たちの夏』の”風越信吾”こと佐橋滋武装をしていれば安全か
     という反問。軍隊経験のある佐橋さんや城山さんの徹底した平和主義
     それに対して”青年将校”中曽根のタカ派志向」

   『●『創(2009年8月号)』読了(1/2)
    「佐橋滋は「パブリックマインドに溢れ」、最後まで非武装中立
     主張しつづけた。城山三郎の『官僚たちの夏』(新潮文庫)の
     主人公のモデルである佐橋は、そのため、多くの財界人から
     敬遠されたのである。それでもその旗を降ろさなかった」

   『●『ニセ札はなぜ通用しないのか?』読了
    《〝ミスター通産省〟と呼ばれた人物です。…一方で、
     通産省職員の労働組合の委員長をつとめ、官僚制の民主化を
     試みました。…官僚のトップであるにもかかわらず、佐橋は
     「非武装平和」を主張したが、対談の席で、佐橋はその思想を
     久野の平和論に学んだと言っていた》

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017052602000142.html

【コラム】
筆洗
2017年5月26日

 高度経済成長を支えた官僚らの姿を活写した城山三郎さんの小説『官僚たちの夏』の主人公・風越(かざごし)信吾は、巧みに天下り先まで見つけて人心を握り、「ミスター通産省」と呼ばれた男だ▼「おれたちは、国家に雇われている。大臣に雇われているわけじゃないんだ」と公言し、官邸の意向に歯向かい左遷されたこともある▼国会運営に行き詰まり解散総選挙に打って出ようとした首相に、紙の供給を担当する課長として「総選挙をやられるとしても、そのため必要な紙の割当は、一切いたしません」と直言した。総選挙には膨大な紙が必要だが、一内閣の延命のために学用品などに回す紙を犠牲にしてはスジが通らぬと信念を貫いたからだ▼文部科学省前次官の前川喜平氏も、今は禁じ手の天下り問題で処分されたくらい部下の面倒見がよく、「ミスター文科省」と評されたという。ただ、小説の主人公とは違い、役人としてのスジを通せなかったと悔いておられる▼安倍首相の友人が理事長を務める学校法人の獣医学部新設をめぐり、「総理のご意向」に沿う形で、「行政が歪(ゆが)められた」と衝撃の告白をしたのだ▼自身の力不足のために「まっとうな行政に戻すことができなかった」とも言っている。ぜひ、国会で真相を語っていただきたいが、自民党は国会への参考人招致を拒んでいるという。それがまっとうな政治なのか
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●『ニセ札はなぜ通用しないのか?』読了

2010年06月27日 00時01分40秒 | Weblog

『ニセ札はなぜ通用しないのか?』、2010年5月読了。佐高信著。角川文庫。2006年8月初版。

 母校での先輩としての授業。「第一章 佐高信流経済学入門 ――課外授業」。疑うことの重要さ(p.20)。土門拳記念館(p.26)。

 城山三郎さんによる日銀の酷評(p.50)。「特攻は志願にあらず。時代や社会や国が強制」、「・・・個人情報保護法案に、・・・鬼気迫る勢いで反対・・・。小泉のバカは、・・・城山さんが電話を書けても返事もよこさない。無礼千万な話です」(p.114)。大岡昇平さんとともに、『噂の真相』の珍しい読者。

 「Ⅱ 民営化とは何だったのか?」(pp.66-84)。中曾根による国鉄分割・民営化を煽り、絶賛し、国労潰しに加担。「「民営化」とはすなわち「会社化」である。会社は当然、利益を上位にし、安全や公平はその下に来る。国鉄の民営化は事故を生み、郵政の民営化は過疎を生む・・・」(p.66)。「「民営化」がJR西日本や東日本の大事故を招いた・・・」(p.266)。

 ニューヨーク市立大学教授霍見芳浩さん(p.88)。辺見庸さん(p.100)。福島瑞穂さん(p.108)。中山千夏さんと矢崎泰久さん(p.200)。

 「自民党の中に反田中・反中国のすさまじい先鋭的なグループができあがる。これが青嵐会。中心人物は石原慎太郎・浜田幸一・中川一郎・渡辺美智雄らであった。・・・小泉という人はタカ派の中のタカで育ってきた」(p.100)。
 「・・・組長の渡辺」が遠藤誠さんに左翼と右翼を分けるポイントを尋ねたところ、遠藤さんは「太平洋戦争を侵略と認めるかどうかでしょう」と。「そうしたら組長の渡辺はさすが、「それは侵略ですよ。他人の縄張りに踏み込んだ、それは侵略ですよ。それで左と言われるなら、左と言われてもいい」と言ったというんですね」(p.112)。

 企業が社員に押しつける「水行(みそぎ」」のあほらしさ(p.170)。
 息子を入社させなかった本田宗一郎(p.190)、松下幸之助との違い。

 久野収さんと大学盗聴(p.194)。本多勝一さんと筑紫哲也さん、編集委員就任の経緯(p.204)。エラスムス(ルネサンス期の思想家、p.210)。城山三郎さんの『官僚たちの夏』のモデルとしての佐橋滋さんは「・・・〝ミスター通産省〟と呼ばれた人物です。・・・一方で、通産省職員の労働組合の委員長をつとめ、官僚制の民主化を試みました」(p.213)。「官僚のトップであるにもかかわらず、佐橋は「非武装平和」を主張したが、対談の席で、佐橋はその思想を久野の平和論に学んだと言っていた」(p.222)。

 佐高さんの卒業論文。

 あとがき。「・・・「哲学」なき「経済学」は単に数字の操作術にしかならないだろう。/竹中平蔵の・・・ベストセラーになったが、これこそ、「哲学」なき「経済学」の見本であり、こんな本が読まれているかぎり、日本経済、いや、日本に「あす」はない。/竹中のような〝内閣の側用人〟は、ミクロの問題についてはマクロを語り、マクロについてはミクロの例を引いて、はぐらかすのである。/・・・何の理念もなき拡大は、必ず腐敗を生む」(pp.266-267)。
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●『官僚たちの夏』読了

2009年09月26日 11時51分38秒 | Weblog


官僚たちの夏』、9月に読了。城山三郎著。新潮文庫。1980年11月刊(1988年十八刷)。テレビドラマに刺激され、久しぶりに本箱の奥から。

 「ミスター通産省」こと、風越信吾佐橋滋さんがモデル)。「・・・代議士たちが資料を必要とするときなども、電話一本で、こちらで整え、お届けにあがる。・・・風越は、・・・どんな場合でも、絶対、自分の方から届けることはないし、部下にも届けさせない。/「三権分立だ。なにも、おれたちは代議士の召使じゃない。欲しけりゃ取りにくるようにいっておけ」/電話先の相手にも聞えよがしに、大声で部下を叱咤した」(p.95)。

 「・・・風越は自分からは決して主計局に出向かなかったし、もちろん頭を下げることもしない。「予算は国の金だ。主計局の連中の金じゃない。・・・」」(p.97)。

 「風越信吾の名刺に肩書はない。民間企業に・・・天下りして、・・・気はなかったし、これまた頭を下げて代議士に出る気もない。・・・公社公団の類へ天下りするのも、潔しとしない。むしろ、天下の大浪人となることが、本懐であった」(p.278)。

 事実に近いものとして本書を、佐橋さん自身は評価していたらしい。テレビドラマは、原作とはかなり異なる。

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