ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

早田も張本も、中国選手打倒まであと一歩 ~WTT女子ファイナルズ名古屋2023~

2023-12-15 22:25:46 | スポーツ

WTT女子ファイナルズの卓球の試合が日本・名古屋で行われている。

世界ランク上位者16人でトーナメントを戦い、グランドチャンピオンを決める。

日本勢は、世界ランクから早田ひな、張本美和、伊藤美誠の3人が出場している。

 

早田と張本は、抽選運が悪い。

初戦で、世界ランク3位や1位の中国選手と当たってしまったのだ。

でも、下剋上を期待し、BSテレ東の中継を見た。

 

日本勢で最初に登場したのは、日本の№1、早田ひな選手だった。

世界5位だというのに、初戦の相手は世界3位で東京五輪金メダルの陳夢。

試合が始まると、さすが王者陳夢。

ボールが強く、コース取りも巧みだ。

早田は、粘ろうとしたものの、5-11で失った。

第2ゲームになると、接戦になった。

早田が陳夢のボールに慣れてきた、とでもいえばよいのだろうか。

9-7でリードしたが、そこは陳夢、強気で早田を攻め、逆転してゲームポイントを握った。

9-10と窮地に陥った早田だが、ネットインを利して攻め、ジュースに持ち込んだ。ここからの粘りがすばらしかった。

11―11で、早田がタイムアウト。

12-12から13-12となりゲームポイントを握るも、連取され、13-14。

しのぎながら14-15となったところで、陳夢がタイムアウト。

ところが次の1本を取って、15-15早田追いつく。

ここで3球目攻撃が決まり、16-15。

そして、ついに1本取って17-15。ゲームカウント1-1に追いついた。

次の第3ゲームは、6-6からレシーブでチキータ攻撃でリード。

ここから一気に攻めて11-7でこのゲームを奪った。。

だが、ここから陳夢が立て直す。

第4ゲームは、出足からリードし、1-3、2-4、3-6、4-8、5-9と差を広げていく。

早田も粘って、6-10からサーブで2本取り8-10とするも、8-11。

ゲームオールとなる。

第5ゲームも出だしから長いサーブで陳夢が2-0とリード。

早田もサーブを工夫し1-2。ラリーで攻めたが、1-3。

しのいで2-3から3-3。レシーブのコントロールがいい。

だが、ここから早田5失点。

3-8。しのいでエッジボールで6-8と追い上げながらも2本取られ、6-10。

1本取ったものの、7-11でゲームセット。

惜しかった。

だが、早田の対応力はすごいと思った。

第1ゲームを見ただけではかなわないと思ったのに、第2ゲームは粘ってジュースに持ち込み勝ち取った。

そして、先に2ゲームを取って勝利に近づいた。

勝利まであとひと息だったのだ。

これでいて、早田は今プレースタイルを改造中だという。

それが完成したら、もっと強くなるということだろう。

年々強くなる早田ひな。

来年の活躍が楽しみだ。

 

ともすれば、それよりも惜しかったと言えるのが、世界ランク1位孫穎莎と対戦した張本美和。

試合開始から、バックハンドで孫を振り回し、11-6で先取。

第2ゲームは、競りながら9-11で落とす。

第3ゲーム、6-1から8-4と大きくリードした。

ところが、ここで勝ちを意識したのか7本連取され、8-11で落としてしまった。

だが、第4ゲームは、その悔しさからか、6-1、7-3とリード。

途中から孫の攻めが雑になり、11-3で張本が奪い、ゲームオールに追いついた。

勝負の第5ゲーム。出足が勝負だ。

サーブを利して、2-0、強気の攻めで3-0となったところでタイムアウトをとる孫。

ここで流れが変わった。

4本連取し、孫が逆転。

4-4となるも、再び4本連取で4-8。

結局、6-11で撮られ、張本は敗れた。

第3ゲームの逆転負けが、返す返すも残念だ。

だが、まだ15歳。これだけどれだけ強くなるか、非常に楽しみだ。

 

早田も張本も、中国勢にフルゲームの熱戦を展開した。

あと一歩まで来ている。

そう感じる、日本卓球女子の力の向上を見た思いだった。

 

この大会、あとは勝ち残った伊藤美誠にぜひがんばってもらいたいものだ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「おつる」と「イサバ」 | トップ | 長いトンネルの向こう側で「... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

スポーツ」カテゴリの最新記事