ランタナ。
咲くとこんなにカラフルな花が咲く。
なんとも愛らしい花だ。
3年前の勤務先で、室内を華やかにしたいからと買ってきた方がいた。
その方は、翌春異動していなくなってしまった。
その後、私が水やりを続けていた。
あるとき、その枝(?)が1つ折れてしまった。
折れた枝を、かわいそうと思って鉢に刺しておいたら、なんと根付いてしまった。
すごいなあ、と思いながら世話をしていたら、見事に花が咲くようになった。
その1年後、自分も異動することになり、後で根付いた方を家に持って帰った。
勤務先に置いてきた元のランタナは、自分がいなくなってからきちんと水やりをする人がいなくなって、完全に枯れてしまった。
枯れた鉢を見る機会があり、残念に思った。
せめて、わが家に持ち帰ったランタナは大事にしようと思った。
さらに1年がたち、春に外に出したら、外気が冷たかったせいか、枯れてしまった。
ああ、買ってきてくれたあの方に申し訳ないなあ…と思いながら、枯れたのを鉢ごと外に置いたままにしておいた。
ところが、数週間後、枯れたはずのランタナの茎部分をさわると、弾力があることに気付いた。
ひょっとしたら…と思いつつ水をやっていたら、夏が近づいたある日、鉢の違う方向から芽が出てきたのを見つけた。
やがて、再び茎を伸ばし、枝を広げ、花を咲かせるようになった。
すごいなあ、この生命力。
感嘆した。
今度こそは、枯らさないようにしよう。
そう思って冬を迎えた。
ところが、今年の冬は、予想外に厳しい寒さが続いた。
葉の色が悪くなってきた。
このままでは、枯れてしまう。
暖かい所で育てれば、枯れないかもしれない。
そう思って、職場の窓際に持ってきたが、残念なことに手遅れだったのか、葉から水分がなくなり、枝や茎部分もしわしわになってしまい、やはり枯れてしまった。
ああ、やはり手遅れだったか、ついに枯らしてしまったか…と、悔しく残念に思った。
ところが、である。
数日後、しわしわになった茎部分から、小さい緑色のものが出てきた。
信じられなかった。
こんな、しわくちゃの水分もまともに届かないような細いところから、葉を出すなんて!
小さい緑色のものは、どんどん大きさを増してきた。
間違いなく、葉だ。
またしても復活しようとしている!!
驚きだった。
これで3度目の復活。
その生命力に、驚きと勇気をもらっている。
写真のように、また美しく咲いてほしい、と願いながら見つめる今日この頃である。