ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

桜の季節の終わりと異動の挨拶状

2016-04-14 21:04:09 | 生き方

異動の挨拶状が舞い込む季節となった。
今年、特徴的なことがある。
すでに14通の挨拶葉書をいただいたのだが、そのうち7通が、退職の挨拶なのである。
今までは、そのような方の挨拶状は少なかったのだが、半分を占めているとは。
しかも、それらの人々の年齢は、私の年齢±1の範囲内である。
そして、定年退職あり、それ以前の退職あり、である。
非常に感じるものがある。

職場にいて、今年の桜が散るのを見て思った。
来年、自分は、この桜をここで見ることはないのだということを思い、非常にさびしくなった。
「花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき」
とは、林芙美子の言葉であったか。
本人の伝えたかった詳しい意味は知らないが、「花」の指すものを何ととらえるか、によって、この言葉には人生の深みが出るような気がする。
「花」を「若さ」と考えてみたり、女性の人生と考えてみたり、人生の充実期と考えてみたりしてみても、この言葉は当てはまるような気がする。

退職。
職を退くということは、何やら、自分が世の中からいらないと言われているような気がする、ということを言った人がいた。
確かに、自分にもそれが近づくと、そのような気がしてくる。
異動の挨拶状が次々と届き、桜の季節の終わりを見ると、今までにない感情がわいてきている今である。
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