ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

負けたけれど、「強くなれるチャンス」期待できる …日本女子卓球

2019-11-10 22:43:14 | スポーツ
卓球ワールドカップ団体の女子決勝、日本-中国を見た。

団体戦で現行の1ダブルス・4シングルスの試合形式を考えると、シングルスで3勝できる力がないと、勝てないと考える。
絶対的に強いエースがいると、勝利への見通しが立つ。
シングルスに2回出られるエースが2勝して、もう1人が勝つと3勝になるからだ。
あるいは、ダブルスで1勝できるとよい。
しかし、基本的な力がないと、ダブルスだけ強いということはあり得ない。
ダブルスに出た2人は、シングルスでも戦うわけだから、結局シングルスの力が重要だ。
準決勝の韓国戦では、ダブルスを落としたが、伊藤美誠が2勝し、平野美宇が1勝して勝つことができた。
中国戦でも、同様の展開にならないと勝負にならないなと思った。

やはり、ダブルスは世界ランク1位・2位のコンビの中国が、3-0で勝った。

2番手の伊藤と、中国の孫の同い年対決が、勝利を左右すると思われた。
伊藤は日本のエース、孫は中国のエースとして起用されている。
2ゲームを先取した伊藤が勝つかと思ったら、孫も2ゲームを取り返し、最終ゲームへ。
伊藤が先行し、10-7とマッチポイントを握った。
ところが、ここから孫に5連続ポイントを許し、伊藤は逆転負けを食らってしまった。
3本チャンスがあるから勝てるかも、と思ったところで、少し勝ちを急いだ感があった。
もったいなかった。

試合後、彼女はどれだけ自分を責め、
どれだけ落胆したことだろう。
しかし、伊藤は、「これでまた強くなれるチャンスをもらった。」と前向きなコメントを残したという。
その姿は、若者らしく頼もしい。

さて、これで0-2。

第3試合の平野は、今年の世界選手権チャンピオンの劉と対戦。
平野は、前日の韓国戦に比べて、動きが硬い。
韓国選手には通用した強いボールが、ことごとく止められる。
見ていると、平野のボールは強いが、劉は小さく無駄のないフォームでそれを止め、フォームが少し大きい平野を左右に動かし、得点を重ねていた。
フォームが大きいと、どうしても戻りが遅くなる。
戻りが遅いと、速いボールへの対応が遅れてしまう。
しかし、韓国戦ほかで見せた彼女の力強さは、魅力的だ。
敗因を分析して、強化に努めてほしい。

今回は、0-3で敗れたが、伊藤も平野もまだ19歳。
まだまだ伸びる余地があるということだ。
伊藤のコメントのとおり、「また強くなれるチャンス」。
今日の負けで、かえって伸びが期待できるように思う。
今後の、そして来年の活躍に期待したい。
コメント
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