黄昏人生徒然日暮らし

人生黄昏時になり今を大切に、趣味の仏像彫刻・歌声・写真・散策・読書・日記などを徒然なるままに掲載します。

読書感想「生き上手死に上手」より心に残った言葉

2017-05-12 | 日記
遠藤周作 著 文藝春秋
 
心に残った言葉を引用し一言コメントしました。

「秋の午後、丘の上に腰をおろし、やわらかな陽のさす果樹園を見おろす人生のあの静かさ、そういう心になれるだろうと思いました。そして不惑というのはこの境地をさすのだと考えました。」
「しかし現実に年をとってみると、右に書いたような心境は私にはなかなか手の届かぬことがわかりました。」
「年をとるというのは、澄んだ、迷いのない世界ではなかったのです。逆に妄想や不安にみちたものでした。」

(コメント)すべて狐狸庵先生のおっしゃる通りです。心穏やかで自然豊かな中で花鳥風月を友にして静かに暮らすことは長年の夢ですが、現実的には借地住まいの年金生活者では実現不可能なことです。

先行き不安・東日本大震災に見るように明日の生存さえ解らぬ現実・老いに伴う健康不安・介護の問題・頼りにならない政治社会などを抱えながら懸命に生きてもゴールは死であるという諸行無常が頭の中から離れないのが現実であり、仏様を彫っても般若心経を唱えても凡人ですから静かな心には残念ながらなれませんね。

遠藤周作氏は純文学者でキリスト教を扱った深刻な題材が多いのですが、ぐうたらシリーズなどユーモア溢れるエッセイなどの時は雅号を狐狸庵山人(こりあんさんじん)と名乗っており二つの顔を持っており、若い頃はぐうたらシリーズは良く読みました。

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