里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

叔父(中川 志郎)逝く

2012-07-21 05:33:54 | Weblog

叔父(中川志郎)の通夜式、告別式が7月19日、20日の両日、さいたま市の武蔵浦和ホールで執り行なわれた。

叔父は5月20日に軽い脳梗塞を発症し、手術を受けたが成功し、リハビリに取り組み、順調に回復、退院も近いと思っていたが、間質性肺炎を発症し、急速に肺の機能が低下、7月16日午後7時に家族、親族に見守られながら穏やかに永眠した。

 叔父らしい祭壇

 リハビリ中にお見舞いに伺った時、すこぶる元気で、よもやこんなことになるとは予想もしていなかった。

いろいろなことを叔父から学んだ。 肉親ではあるが尊敬する先輩でもあった。

4人兄弟(1女、3男)の末っ子で、長兄の父を立て、姉・兄弟とても仲が良かった。何か身内にことがおきるとすぐに集まり、問題解決に知恵を出し合い助け合った。(とてもうらやましく、頼もしい光景だった)

日中国交記念として来日したパンダの飼育プロジェクトチームのトップとして有名になったが、とても気さくで、やんちゃな一面を持った叔父であった。 実家に帰るといつの間にか茨城弁になり、外を眺めては昔遊んだ風景を懐かしがっていた。

 上野動物園に入りたての頃(式場の映像にて)

通夜式、告別式にはたくさんの方がお見えになり、各方面より生花が届けられた。常陸宮殿下、秋篠宮殿下より賜ったお供物も祭壇に飾られ、厳粛な雰囲気を醸し出していた。

告別式では上野動物園、同期の矢島稔(日本鳥類保護連盟会長)さんの弔辞に続き、長年の友人であるタレントの黒柳徹子さんからの手紙が朗読された。

黒柳さんは中国四川省にて訃報を聞き、心境を手紙に託されたという。

ふるさと茨城からは橋本知事(山口副知事代理御出席)小野寺教育長、菅谷自然博物館館長、山口武平氏(元県連会長)もご多用のところ御出席いただいた。

特に茨城県自然博物館の職員の皆様には準備の段階からご会葬の皆様の案内や、もろもろのお手伝いをしていただき本当にお世話になった。深く、感謝いたします。

叔父は仕事柄いろいろな方と交流があったようだが、改めてその幅の広さを思い知った。

 湯川れい子さん、松島トモ子さん、見城美枝子さん、江戸家猫八さん、林家たい平さん、加藤タキさんなど どんな関係?と思われる方の 生花がズラリと並んでいた。       

                       

叔父は、父に常づね、周りの人に恵まれて運が良かった。ひとつも今の仕事を苦労と感じたことはなかった。果報者だ。と話していたことをふと思い出しました。

叔父の偽らざる心境だったと思います。

「生まれ変わったとしても動物に関係する仕事がしたい」。と何かのインタビューに答えていましたが、これもまた真実だと思います。

4人姉兄弟の中で一人残った渉叔父(84歳)が葬儀の時に初めて流した涙が心に残り、ちょっと心配ですが、みんなの分まで長生きしてもらいたいと思っています。

志郎叔父、お疲れ様でした。ゆっくり休んでください。  

合掌

 

 

                          

            

 

 

 

 

 

 

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご冥福をお祈りいたします (大窪早苗)
2012-07-22 09:07:53
中川志郎氏のご逝去の報を新聞にて知り、
驚き、大変残念な思いでいっぱいです。

以前より、心から尊敬申し上げておりました。

茨城県自然博物館の記念行事の際、
ご講演があったのですが、
所用のため参加できなかったことを思い出し、
悔やまれてなりません。

ところで、祭壇は、
パンダがいて、後方には笹まであって、
悲しみの中に、
どこかほっとする雰囲気を感じます。
お見送りされた方々の心がこもっていますね。
ご本人も喜んでおられることでしょう。

「周りの人に恵まれた、果報者」という言葉が
印象的です。
私もそのような思いで仕事をしていきたいものだと思います。

これからご著書を読み直し、
改めましてその業績とお人柄に触れたいと思っております。

ゆきじい、おじさまのご著書で
お勧めのものがありましたら教えて下さい。

返信する
Unknown (ゆきじい)
2012-07-22 12:14:31
心に留めていただき有難うございます。

叔父と話していると、とめどなく話題があふれ何時間聞いていても飽きることがなかったことを思い出します。

この人の引き出しはいったいいくつあるのだろうと思いました。

「われら動物家族」という本は現場にいた人間しか書けない臨場感あふれる文章だと思います。

動物に関する本でベストセラーになった数少ない本だと言われています。

又、「ランランとカンカンの日記」は当時日本で誰も知らないパンダという動物をめぐる数々のエピソード、事件。そのプロジェクトチームのリーダーとし、その葛藤が余すところなく伝わってきます。

叔父が書いたほとんどの本を読んでいますが特にこの2冊は心に残っています。
返信する
本を買います (大窪早苗)
2012-07-22 21:34:48
ご紹介いただきありがとうございます。
探してみます

今日、
「動物考 彼らは何を語りかけているのか」
という本を注文しました。
出版社に在庫があることを祈ります。

また、今後雑誌等で追悼特集が組まれると思いますので、
チェックを怠らないようにしたいと思います。

ところで、今日、夫の両親と会ったのですが、
長年、聖路加病院の日野原重明氏の秘書をしていたおばがいる、ということを聞き、
びっくりしました。

中川志郎氏も、
日野原Dr.も、
尊敬しつつも以前は雲の上の存在でしたが、
何だか少し、身近に来て頂けたような…

などと勝手に感じてしまいました。
失礼でしたら申し訳ありません。

話は変わりますが、
里山のスタッフブログは、
山崎さんから情報をいただけたので、
水曜日と土曜日に更新するよう、
予約投稿しておきました。
チェックしただければ幸いです。
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