もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

170125 元慰安婦問題 NHKは最後の矩をこえた。

2017年01月25日 18時14分25秒 | 徒然・雑感
1月25日(水)
 昨夜、クローズアップ現代+「韓国 過熱する”少女像”問題~初めて語る元慰安婦たち~」を観た。NHKは、やはり最後の矩をこえてしまったようだ。
 まず、視聴者の中で従軍慰安婦が、どういうものであったかしっかりとイメージできる者が何%いるのか。従軍慰安婦の悲惨さが説明されることなく、2014年の日韓合意違反ばかりが強調される。
 実際には、元慰安婦たちは90歳を超えていて、認知症や寝たきりで自分自身の意志をきちんと語れている人はほとんどいない。家族が代わりに語る形が、「初めて語る」ことになるのか? 問題を長引かせている責任を韓国側の一部の運動家、学生たちに帰してしまって、彼らこそが元慰安婦とその家族を苦しめている、という本末転倒の図式を作って見せていた。しかも、女性の人権問題を誤魔化す番組内容の司会を女性の鎌倉千秋アナウンサーにやらせている。

 この番組内容を韓国側のテレビ局が作ったのであれば何とか理解できるが、日本側のテレビ局が作ったのでは意味は逆転する。問題は解決に向かうどころか全く反省の意志がないことを示し、全く許されない内容のドキュメンタリーと言えるだろう。こういう内容の番組を作りたくなる気持ちはわかるが、安易に作らないで踏みとどまっているのがメディアとしての良識だったはずだ。そういう一線を越えた内容だった、と思う。
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