い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

九十九通

2021-08-13 | 便り
嫌なことに背を向けて
迷い込んだあの頃にいた人

年齢を重ねた顔は知らない
あの頃の面影も曖昧な記憶
どうしているだろうと
考える時間の中にいなかった人

特別な感情も見つからないまま
逃げ込んだはずの思い出の中
なぜか重なった若いままの姿
不思議な感覚が目を覚ます