い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

九十二通

2021-08-06 | 便り
暑すぎる空気の中にゆっくり伝わる

たっぷりと雨を含んだ雲より高く
虹色を操りながら弧を描く
それが想像上の生き物だとしても
羽ばたきの風が地上まで届く

重い空気に押し返されても
風に乗ることを選んだから
目印が飛ばされても
あきらめはしないから