百七十七歩

限りなく　つま先に舞う　羽の風

向かい風に目を閉じる
吹き抜ける風は場所を変える

立ち向かうことも
背中を押されることも

心地よさに身を任せ
飛び立つ風に乗る

百七十六歩

指先を　飛び交う笑顔　陽も跳ねる

太陽が祝福の笑みを放ち
幸せのオーラが包む時

贈るエールが風になり
飛び立つ羽が上を目指す

百七十五歩

笑みを連れ　溢れる感謝　弾み跳ぶ

当たり前に気付いた時
孤独の隙間から射す眩しさに
目を覚ます

ここからが
これまでに
誘われて
動き出す

百七十四歩

踏みしめた　軌跡以外は　未知の夢

たらればに惑わされ
後悔に飲み込まれる

目の前の灯りが見えず
棘の道が手招きをする

迷い込んだ時は
目を閉じ
耳を塞ぎ

生まれたばかりの
自分を信じる

百七十三歩

願い込め　飛び立つ翼　空を抱く

始まりの瞬間から
夢を追いかけ
希望に向かい

大きく大きく育つ

羽の下の安らぎを超え
空を目指して
大きく羽ばたく

百七十二歩

五線譜に　踊る涙の　音が咲く

嘘をつかない物って
裏切らない事って
何だろう

結果が答えてくれるのだろうか
過程が慰めてくれるのだろうか

百七十一歩

繋いでく　夢物語　描きつつ

待ってくれない時間の中で
固く閉じられた現実の中で

それでも放てる想いを胸に
叶わぬ夢を描きながら
また
明日が来る