い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

四十七小節

2018-10-31 | レッスン
限界は無い と言った声が戸を叩く

何処までも上を目指す生き方が

その先へと導く

努力に裏切られ
挫折に覆われて
息が出来ない時は

あの頃よりも強い
これからに続く今を
思い切り吸い込む

四十六小節

2018-10-27 | レッスン
その人を語る時

頭の上の目線
はにかんだエクボ
一生懸命の汗
伸びやかな手足

見た目だけの
深みのない始まり

それでも
目で追う 想像する ほほ笑んでしまう
それはもう
すべてに降参した 満たされた想い

四十五小節

2018-10-25 | レッスン
そこにいるのが当たり前すぎて
自分の感情だけで好きと嫌いを投げつける

見て欲しい時
思って欲しい時
涙を拭いて欲しい時
抱きしめて欲しい時

一方通行の独りよがりの原則は
行きたい方向に放たれて
輝きより痛い鋭さで
刺さる場所さえはじかれる

四十二小節

2018-10-19 | レッスン
手のひらでそっと包むことが出来るなら

迷わず取り出してその痛みにも耐えましょう

誰の目にも止まる事無く
冷たい風に飛ばされて
カラの指紋の跡になっても

心に残る灯信じて
消える事ない揺らめきに
鼓動のリズムを刻みながら

三十九小節

2018-10-11 | レッスン
さよならの真実は
あなただけを軽くする

言葉の重りを渡されて
身動きも取れず立ち尽くす

旅立ちに
涙を残したつもりでも
鮮やかな嘘の影に隠しても

抱きしめる姿は蜃気楼
サラサラこぼれた
まぼろしのメロディー



三十八小節

2018-10-10 | レッスン
灰かぶり姫の運命は
やり直しても同じだと言う

たった一度手を取りあった相手を
生涯のパートナーと見抜く二人

いつの世もおとぎ話の王子様を
夢見る心を持ったまま

現実の心を満たす想いに従う
信じられるのは今の自分

だけど結末は
誰にも 分からない