い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

百五十七小節

2019-07-31 | レッスン
第一印象のマジック

仮面の下の笑みも騙される自覚もないのなら
偶然の奇跡の中
袖すりあった縁を掴んでみる

向かい合う背丈は大きくて
背景に描かれた今までが見えない
心地よい声のトーンが過去を映しても
目の前の眼差しに真実が見える






百五十六小節

2019-07-29 | レッスン
このままの手を引いてこの道を進む
先を行く人々が踏みしめた道は遠い

年月が木々を育て目隠しする
避けられた道は自然に帰ろうとする

これからの目線で上を目指す
蛇行する息苦しさも
下り坂の静けさも
その先の想像が手招きをする


百五十五小節

2019-07-27 | レッスン
鬼が笑うほど離れているその時を思う

確実ではない確率を想像すらできない

空気より軽い吐息は存在しない

なのに

深呼吸から生まれた気体は
どんどんどんどん膨らんで
空を目指す期待に姿を変えた

今は

それだけで生きていける

百五十四小節

2019-07-25 | レッスン
何もかも忘れて夢中になれる

不安や後悔
マイナスの気持ちが膨らんで
容量いっぱいになったとしても

ふわふわのもやもやは
受け止める優しさの弾力がある

ふーと息を吐く
真ん中に開いた輪の向こう
何が見えるか

確かめるために

百五十三小節

2019-07-23 | レッスン
丁寧に仕切られた分別の箱

利き手で選ぶ最初のアイテム

手にしたものは一部となって

明日を創る糧となる

目にする物の高さが変わり

遠くの景色が見えてくる

後押しする言葉と引き留める言葉

背中を押す風と強い向かい風

雲を突き刺す頂上に続く山道上下して





百五十二小節

2019-07-20 | レッスン
急かされて気持ちだけが行き場を失う

無かった事にしてみる

雨の匂いの空間に
取り残された孤独感

一筋の光を探して
涙も乾く理想論

この一歩
踏み出せるだろうか
追い立てる姿は見えず
訓練さながら
歩調を合わせる

百四十九小節

2019-07-16 | レッスン
こんな時はやる気になる
力が湧いてくる 
気持ちが軽くなる

人に言ったら笑われるような理由でも
生きる力となる
達成する喜びが心を満たす

仕方なくの嘆きは要らない
縛られる息苦しさも無い

何かが目の前で遮っても
責任が重く圧し掛かっても

この気持ちは消える事は無い
単純明快な心の形が
一筆書きで翼をつける

百四十八小節

2019-07-14 | レッスン
イコールの向こう側
求めていたものは 何だろう

右へ倣えの規律の中に
規則正しいお手本が並んでいる

プラスにするか
マイナスにするか
足すか引くか
かけて割るのか

誰かが見つけた公式を覚え
躓く痛みを知った時

無限の大きさを受け止めて
向こう側が見えるかも知れない