い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

続く心音へ

2022-04-19 | 心音
居場所が変わっても
自分は自分

見た目は変わっても
ひとりの私

知らないところで
過ぎたところで
出会うかも知れない

その時は
もう一度初めまして
そこからが
よ・ろ・し・く

四十四拍

2022-04-18 | 心音
はじめましての気持ちに戻ったら
今と違う関係に気付いた

すでに進んでいた時の流れを
食い止めようとしても無理なのに
ましてや戻ろうなんてあり得ないのに

不可能の言葉を知りたくなくて
ありとあらゆる手段を講じ
オールクリアの夢を見る

ひとつとして結論に届かぬまま
優しすぎる頑固さに甘えて
先延ばしと中途半端を繰り返す

四十三拍

2022-04-17 | 心音
恋しい気持ちを言葉にしたら
次々あふれ出して止まらない
涸れぬ心にどっぷりはまり
ひとりぐるぐる立ち泳ぎ

目の前の視線を外してみても
くっきり残る残像の笑み
この能力を他で活かせたら
偉人の枠にも入れたのに

ぬるま湯の平凡の中にも
熱い夢と希望があって
冷たい世間の荒波を超え
水平線に太陽を見る


四十二拍

2022-04-16 | 心音
時間にしたら30秒
言葉にしたらふたつみつ
息が止まる時間を除けば
立ってるだけで精いっぱい

繰り返す妄想の中なら
相思相愛のふたりでも
魔法も届かぬ心の中は
どんなトリックも決まらない

思い通りに行かないことが
醍醐味だよと諭されて
どうせなら楽しみたいけど
初心者マークが外せない


四十一拍

2022-04-15 | 心音
あれもこれもと次々に増えて
下になるほど取り出しにくい

順番を守って抜かりないよう
上から責めたら時間切れ

優先順位をつけるため
あれこれ悩んだら決まらない

落ち着け自分
出来るぞ自分

ひとりの空間に慣れたはず
腕時計も付けてない

たとえ冬の寒さに戻っても
逃げずに春はやってくる

四十拍

2022-04-14 | 心音
動かない表情にもその時の顔がある

切り取られた一瞬の前後を知っていても
逆さまの映像を脳内で組み立てたとしても

他人には見せない本当があったとして
飾られた場面が造り物だったとして

受け取った時の心の闇が透き通るなら
悲しみの涙が心の熱さを伝えてくれるなら

思うままに感じるままに
飛び込んできた魂の叫びを聞き逃すな


三十九拍

2022-04-13 | 心音
そのさよならが初めから決まっていても

出会いのない別れはないし
始まりのない終わりもない

そこで待っていた運命が
途中の喜怒哀楽すべてを手にして
すでに到着地点に向かっていたとしても

逆らえない運命とやらを
受け入れながら恨んでも
拒絶しながら喜んでも

ひとつの終わりが見えた時

自分で決めた人生だと
後悔しながら満足し
懺悔しながら感謝する

三十八拍

2022-04-12 | 心音
早起きが嫌でも
夢見が悪くても
数ヵ月後のワクワクに耐える

いつからではなく
いつもハッピーになれる
入手困難なアイテム

欲しいものは違っても
望むものはバラバラでも
誰の心にもある夢の中の現実

一夜の眠りで夢に変わったとしても
まぼろしを繋ぎ合わせて脳裏に留める

三十七拍

2022-04-11 | 心音
思いついた言葉が夢の中で消える

直前の出来事が繰り返し起こった様で
他人事のように冷静に画面を見つめる

確かに降り注ぐ星屑のように
連なりながら輝きを見せた
なぜか忘れるはずは無いと思った

したためる程の余裕も無く
眠りの中で夢を探した
記憶の順番が変わることも知らず

三十六拍

2022-04-10 | 心音
すべてを知るなんて出来ないけど
すべてを知るなんて許されないけど

ひとつひとつは別物で
ひとりひとりは別人で

分かってるけどやめられない
分かってるからどうしようもない

欲望と願望が競り合いながら
不安と躊躇いを追い払いながら

小心者と一歩後ろから
隠れたつもりで影を映し
眩しすぎる人生の糧に
一歩でも近づきたくて

今日も明日も
過去も未来も