い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

九十五通

2021-08-09 | 便り
選んでるつもりでも見え隠れする
定期的な判定を気にする

四季に囲まれた温度の中で
どうにか体温を維持する

愛想笑いも気に入った
しゃべらなければ涙も止められる
怒りで髪が乱れてもまとめる技術がある
聞いていない台詞をドラマにすり替える

拍手喝さいの静けさが沈む
お蔵入りした人生の
演じ続けた深さを測りに
満月の照らす夜を待つ