韓流ラブストーリー完全ガイド夢幻の愛号 (COSMIC MOOK) | |
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主人公を強くするために、過酷な環境を設定した、だから真犯人については何も設定していなかった・・・とソンムは言っていました。
特定の犯人はいないわけです。
なのに、チョルに接触して来たのです。家族を殺したように、今度はヨンジュを狙うと言いました。
非通知の番号は、結局、相手を特定することはできませんでした。
チョルはこれまでのWプロジェクトを廃棄し、新たに仮説を立てました。
“真犯人はいる。だが、彼は神が与えなかったため実体が無い。故に、顔も無い。チョルの家族を殺すために生まれ、殺人に何の罪の意識も無い。人格が無いためだ。チョルに深いトラウマを刻み、事件解決に突き進ませるのがヤツの役割だ。物語に必要なら現れ、不要なら消えた。”
チョルは、ヨンジュにドレスを選ばせました。
青瓦台での晩さん会に招待されているから・・・と言いました。
ヨンジュがピンクのドレスを着てチョルに見せに来ました。
チョルはヨンジュを抱きしめました。真犯人がヨンジュを殺すと言った言葉、それは嘘じゃないと思いました。
だから、ヨンジュはこの世界に居ない方が良い・・・と思ったのです。でも・・・愛し始めてしまいましたからね。
結局、危険だからと晩さん会をキャンセルしたようです。
ヨンジュは言いました。私はこちらの世界では不死身だ・・・と。絶対に死なないから、真犯人は怖くない・・・とね。
でも、チョルは不安でした。
実体のない真犯人が現れたのだから、ヨンジュが不死身だと言っても何が起るか分からないからです。
外に出られない事が不満なヨンジュ。
本に書いてあった恋人たちの姿を、一つ一つ二人でやって行こうとチョルは言っていたのに、何もできないからね。
で、家でできる事・・・とチョルが料理を作ってあげることに。
でも、チョルが出来るのはラーメンだけ。
それすら出来そうにないのを見て、ヨンジュがラーメンを作る事にしました。
ところが、葱を切ってる時、ヨンジュは指を切ってしまったのです。指から血が流れるのを見たチョルは愕然としました。
ヨンジュは、この世界で血を流すようになってしまった・・・。
つまり、真犯人に襲われたら死んでしまうと言う事です。
それに気付いた時、二人は大きく動揺しました。視野の隅に“つづく”の文字が現れました。
その瞬間、チョルの目の前でヨンジュが消えてしまったのです。現実世界に戻ってしまいました。
ヨンジュはPCで「W」をチェックしました。
チョルに真犯人から電話が入ったこと、自分を殺すと言った事を知りました。
何故、自分は漫画の世界で血を出す事になってしまったのか・・・。何が変わったのかとヨンジュは悩みました。
チョルは、一人、ヨンジュが戻るのを待っていました。
そこに、ソヒから電話が。
ソヒは酔っ払っていました。ヨンジュとの結婚を信じたくないのです。
チョルへの想いを、勢いで訴えたソヒ。
チョルは何と言ってあげればよいのか分からず、ただ聞くしかできませんでした。
その時、ソヒの悲鳴が。
手が、身体が透明になって消えてしまいそうだと言うのです。
チョルは、ドユンの言葉を思い出しました。
ソヒの家に急ぐチョルでした。
そしてチョルは気付いたのです。
登場人物にはそれぞれ役割がある。それが彼らの存在理由で、その理由がなくなると、消滅してしまうのでは?・・・と。
反対にヨンジュのように、役割が出来ると強制的にレギュラーの登場人物となってしまうのではないだろうかとね。
ヨンジュも気づいていました。
自分が正式に漫画の登場人物となってしまったから、血も流すし、死ぬ事もある・・・と。
でも、真犯人は役割が消えた後でも生きているわけで・・・。
真犯人もチョルと同じように自分が漫画の登場人物に過ぎない事を自覚したのではないか・・・とチョルは考えました。
そうなんです。
チョルが現実の世界に出て来たあの光る入口。あれが消える前に、真犯人もそれを通って現実世界に出て来てしまったのです。
そこで自分が実体のない存在だと知り、怒りをたぎらせました。
元の世界に戻る方法が見つからず、まだ現実世界でいるのです。
どこにでも現れる事のできる真犯人は、自分を作ったソンムを捜しました。
で、出版社の女性を殺して電話番号を得、ソンムの事務所に電話をかけて来ました。
出たのはヨンジュ。
ヨンジュが漫画の世界から現実に戻って来ているのを知った真犯人。即、ヨンジュを殺そうとしましたよ。
スボンと共に車で逃げ出したヨンジュ。
ところが、路地を曲がった途端、車の前に真犯人が
ヨンジュ目がけて銃を撃ったーっ
弾がヨンジュの額を撃ち抜く寸前、ヨンジュの姿が消えた
現れたのはチョルの車の助手席。
チョルがソヒの元に急いでいる時でした。
消えたヨンジュがいつ現れるか分からないので、警護員に捜させていました。
で、見つからないと言う報告を受けた時、隣にヨンジュが現れたのです。
恐怖でパニックになってるヨンジュを、チョルは抱きしめました。
残されたスボンは?母は?・・・と不安がるヨンジュ。
でも、漫画の登場人物じゃない存在を真犯人が狙う事は無いとチョルは説明しました。
真犯人はヨンジュが消えたのを知り、ソンムの家に戻りました。
そこで、ソンムの行き先を知ったのです。旅程を書いたモノを見て、乗った飛行機の便を知っちゃった。
飛行機の中にも出現できるのね
ソンムの前に現れちゃったよ
チョルとヨンジュはソヒの家に行きました。
ソヒの身体は殆ど消滅しかかっていました。
「偽装結婚だと言っただろ。お前は俺にとって大切な人だ。一番身近で一生必要な人だ。」
チョルは必死に言いました。
それを聞いて、ソヒの身体は元に戻りました。
そっとソヒを抱きしめるチョルでした。ソヒにとってチョルの傍で居る事が唯一の存在理由なんです。
そんな二人を見つめるヨンジュは複雑でした。
ソヒが消えてしまう事を望んではいません。でも、チョルを愛してしまいました。
チョルだって同じです。
漫画の世界では、存在理由はただ一つなんです。そう言うキャラクター設定だから、仕方が無いのです。残酷ですが・・・。
チョルはヨンジュの靴ひもを結んであげました。これも、本に書いてあった、してあげたい事の一つでした。
チョルは決心していました。
全てをヨンジュが現れる前の状態に戻そうと。
「一つ約束して。」
と、ヨンジュに言いました。
向こうに戻ったら絵を描いて・・・と。2か月前の出会いから今この瞬間までの全てを夢だったことにして・・・と。
チョルが屋上で襲われた後意識が戻った時、この全ては夢だったと思わせてほしいと言う事です。
「君を人生の鍵だと考える以前に戻る。」
君が死ぬのをこの目で見たくない・・・。出会う前の時間に戻れば解決する。知らなければ君を捜さないし、君の事を考えないから君も引きずり込まれない。ここが漫画の世界だと言う真実も知らずに済む。君のお父さんを撃たないし、真犯人も出て行かない。
「やっと生き方が分かったよ。宿命に従って生きる。真犯人を探すのが俺の存在理由ならそうする。」
俺の気持ち、理解できる?・・・とチョルはヨンジュに優しく問いました。
ヨンジュはうなだれて話を聞いていましたが、ゆっくりと頷きました。
チョルはUSBをヨンジュに渡しました。
真犯人が現れる前にためらわずに描いて・・・。チョルが言いました。
ヨンジュは必死の思いで頷き約束しました。
チョルは一歩一歩ヨンジュから後ずさりました。
「甘いロマンス4つしか出来なくて残念だ。一度抱きしめたいけど出来ない。決心が鈍るから・・・。」
「オ・ヨンジュさん。俺を忘れて。漫画のキャラだ。会いたくなったら、漫画を見て。お元気で。」
チョルは微笑みながら屋上の塀の上に立ち、後ろ向きに落ちて行きました。
ヨンジュはただ立ち尽くすしかありませんでした。
そして、チョルは病院のベッドで意識が戻ったのです。
夢を見ていました。内容は忘れていましたが、自分が涙を流している事に気が付きました。
ヨンジュが約束通り、すぐに漫画を描いたのです。泣きながら・・・。
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