575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

カウンセリングは映像化と再定義①     遅足

2014年12月13日 | Weblog
『カウンセラーは何を見ているか』を読みました。
著者の信田さよ子さんのは、NHK短歌のゲストとして出演。
ここで本が紹介されていました。
なぜ、カウンセリングと短歌なのか?
興味があって読んでみました。

カウンセリングには映像化と再定義という2つの仕事があるとのこと。
訪れるクライアントの心には、様々な感情が渦巻いています。
押しつぶされそうになってカウンセリングに。
カウンセラーが最初にすることは、その感情に焦点を当てることではないそうです。
問題に焦点をあてる。その方法が・・・映像化。

話を聞きながら、クライアントを主人公にした映画をつくる。
どんな所に住んでいるのか?駅まで何分?緑は多いのか?
たとえば、母との葛藤に困っている人には。
居間の様子、台所の散らかり具合、部屋の広さ、
母の身長まで・・・詳細に聴く。

頭の中で場面を再現、言葉で物語として表現できるように。
いわば映画監督のように。問題を言葉によって映像化する。

ここは、短歌や俳句が具体的なモノや景が目に浮かぶように、
という言葉による写生の教えとよく似ています。

これが出来ると第二段階の再定義へ。これについては明日。

             

応答の一日一句

  旧道の旧家ひっそり年の暮れ   孝

  訃の知らせ束ねて祈る年の暮れ  亜子

そろそろ年賀状を書かないと・・・・


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