575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

春灯や戦火逃れし蓄音機   亜子

2016年05月04日 | Weblog
春の灯は、ちょっと潤んでいます。
全体が淡い空気のなかに存在するようです。
そこに空襲をまぬがれた古い蓄音機が・・・

作者のお父様は、音楽がお好きだったとのこと。
本格的な空襲が始まる前に、家財道具を疎開させました。
その後、B29の空襲で家は焼けてしまいました。
疎開させてあった蓄音機は無事でした。

戦後、この蓄音機で、お父様は好きなベートーベンを
お聴きになっていたそうです。
この春灯は、空襲のなくなった静かな夜の文字通り明るい灯ですね。

戦争中、「新世界」はアメリカの音楽ということで、
戸を閉めた切った部屋で秘かに聴きました、と静荷さん。

          

戦争を身近なものにしようという安倍さん。
まあ、その気持ちは分からなくはないですが、
しかし、平和が一番大切ですね。
平和を基礎においた政治こそ国民が求めているもの。

                遅足


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