575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

片蔭や人待ちに揺る日傘居り   結宇

2015年08月30日 | Weblog
片蔭。日傘。ふたつの季語のある句です。
この場合は片蔭に重点があります。

日傘をさした人が、片蔭のなかで人を待っています。
とっくに約束の時間はすぎているのでしょうか?
時に炎天のなかに出たりして・・・
日傘の揺れは心の揺れを表しているようです。

日傘居りは、日傘の人が居り、の略ですが、
日傘あり、の方が良いのでは、との指摘。
その通りだと思いました。

句全体に言葉があふれて、少し窮屈です。

  片蔭や揺れて日傘は人を待つ

こうするとスムースにはなりますが、
イライラ感は消えてしまいますね。
片陰のどこを待ち合わせの目印にするのか?

  片蔭の丸石と決め待合はす  東野昭子

         

応答の一日一句

  膨れたる布団取り込む秋の暮   孝

  子の遊ぶ声遠ざかる秋の暮    亜子

先日干した布団。秋雨で・・・湿っぽい。(遅足)

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