575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

髪洗う森のニンフに月明かり   郁子

2015年06月24日 | Weblog
メルヘンです、と智恵さん。

髪洗う、で思いだすイメージは浮世絵、そしておとぎ話の妖精。
ニンフの句にしました、と作者。
髪を洗うニンフを見ているのは誰でしょう?おとぎ話なら主人公。
この句の場合はお月様でしょうか・・・

髪を洗っているところは、ほかの人には見せたくないのか?
あるいは気にしないのか?句会では意見が分かれました。

ニンフが髪を洗っている場所は安心できる場所。
お月様しか見ているものがいないだからでしょうね。
この句、どこか秘密を覘くようなニュアンスも感じられます。

  髪洗ふ月下のいまは雫の木  小檜山繁子

            時々    

応答の一日一句

  友逝くの風の便りや遠花火    孝

  忍び逢ふいつものベンチ遠花火  亜子
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