575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

開花待つ庭に背伸びの椿かな    立雄

2015年03月15日 | Weblog
句会では「背伸び」という言い方がよい、との声。

開花待つ、で一旦切れます。
庭に背伸びの椿かな、と「椿」に「かな」という切れ字。
作者の感動は背伸びをするような椿の姿に。

読みは、私は椿の開花を待っている。
庭には背伸びをするように春をまっている椿。その椿よ。
と、いう感じになるのでしょうか。
「背伸び」が椿と作者の両方にかかっているようです。
さりげない技巧が光っています。(遅足)

         

応答の一日一句

  春光や巨船と競ふポンポン船    孝

  春光や傷癒えし鳥放たれて     亜子

コメント
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