575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ウインナーワルツに乗って椿飛ぶ  狗子

2015年03月13日 | Weblog
平和な江戸時代、日本は園芸大国に、様々な花がヨーロッパ紹介されました。
椿の美しさに魅せられたのがイエズス会のゲオルク・ヨーゼフ・カメル。
その種を入手してヨーロッパに紹介した人物です。
やがて東洋から来た美しい花として珍重されるようになります。
今の感覚で言うと、蘭の花のような扱いだった、とか。
そして小説やオペラの『椿姫』が誕生することに。

小説の舞台はパリの夜の世界。主人公は高級娼婦・マルグリット・ゴーティエ。
月の25日間は白い椿を、残り5日は赤い椿を身に付けたため『椿姫』の名が。
やがて出会った青年との悲恋の物語・・・

ウインナー・ワルツといえば、ウイーン・フィルのニューイヤーコンサートの定番。
あの軽やかな音楽にのって椿が空を飛んでゆく・・・
もちろん血のような真紅の椿。たのしい一句です。(遅足)

           

応答の一日一句

  公園に紙の飛行機風光る   孝

  観覧車動き始めて風光る   亜子


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする