575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

秋刀魚句会の一言       遅足

2014年09月18日 | Weblog
ちょっと雲の多い日でした。7人の出席でした。
会の始まる前の話題はお墓をどうするのか?
亜子さんが「0葬」という本を読んでの感想から。
狗子さんも今あるお墓をなくそうとすると50万円必要とか。
終活も難問が・・・・
さて、句会の一言コメントです。

題詠「秋刀魚」
①新秋刀魚にらみ合うたり空一点(結宇)青空を睨む秋刀魚の眼。最後に見たものは?
②火の中の青美しき秋刀魚かな(能登)一瞬の残酷美を見逃さないカメラアイ。
③秋刀魚焼くひねもす事もなく暮らし(晴代)平凡こそ大切と分かる齢。
④秋刀魚焼く匂ひや路地を曲がるとき(亜子)なつかしい下町の思い出。時代も曲がり角?
⑤口の先黄色い秋刀魚新鮮よ(佐保子)口語俳句にのせた生活の知恵。
⑥母の背や七輪あおぐ秋刀魚の香(立雄)思いだす母の姿の一つです。
⑦凍りたる秋刀魚のなみだ指に解く(遅足)秋刀魚にも涙。
⑧わた抜かれ切られて秋刀魚売られをり(静荷)秋刀魚は新鮮さが勝負なのに。
⑨秋刀魚はね100円切るまで買わないの(麗子)お財布を預かるものの心意気。          
⑩初サンマ値踏みする目に細き光(郁子)主婦の眼が鋭く光ります。
⑪さんま食う骨美しく残しけり(すみ)しつけの良さが偲ばれます。
⑫火だるまの秋刀魚に猫のあとずさり(狗子)思わず笑って・・・しかしその直後に。
       
自由題  
①へくそかずら垣根覆いて花は実に(静荷)美しい花に可哀想な名前。
②無花果の大口おちょぼ口並び(晴代)イチジクの口も人の口も。
③晩年の老母に似たり吾亦紅(能登)老いても女の色気は忘れずに。
④大島の背丸くなり秋彼岸(結宇)大島は島ではありません(笑)。
⑤名月や戦禍の消えぬこの地球(立雄) 祈りが届きますように。
⑥渇きたる網膜に浮く秋の雲(遅足)白内障か?
⑦朗報を受話器に聴きし良夜かな(亜子)嬉しい夜。きっと・・・
⑧浴槽に体伸ばせば鉦叩(佐保子)身も心もナチュラルになって・・・
⑨朝顔が迎えてくれた退院日(麗子) 生命力の強い花・朝顔の美しさ。
⑩水底に青き鼓動か月しづか(郁子)月光写真家展をみて・・・
⑪秋扇もて遊ぶ友うわの空(すみ)私の話を上の空で聞く友・・・秋なのかしら。
⑫この道の行きつくところ曼珠沙華(狗子)みんなの行く道か?

次回の題詠は「冷え」です。「冷まじ」もOKです。




コメント (1)
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