百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

中秋の名月

2024年09月18日 | 空木宝剣

名月や  星なき空の 裸んぼ

近頃  大空を半分以上染める夕焼けや、星降る満天の夜空を、目にする機会がなくなった。

そのかわり、9月半ばでも続く真夏日、熱帯夜。

赤道直下のような気候が4ヶ月ともなれば、過ごし易い春秋時期を失い、やがて冬まで削られ、年がら年中、裸ん坊で暮らせる常夏の日本に変貌。

人体に順応機能があるにしても、急激な変化には、間に合わない。

100メートル登る毎に、約摂氏1度下がる気温。

今年の夏、皆南無(3776米)富士山🗻に群がった風景。

天上は天国、地上は地獄の思想は、古くから人に、天上界をめざすバベルの塔を築かせた。

今や、大都会は競うように高層ビルが林立する。

太陽神の怒りをかっての、地球熱帯化なのか?

果たして、🎵ビルの谷間の小さな空にも~  名月は、かぐやかしく、お渡り賜はすか。

 

名月を  取ってくれろと  せがむ孫
           (小林一茶より)


月に吠える。

2024年09月17日 | 百伝。

昨日は、敬老の日でした。

日本の百寿者は、まもなく10万人となるとの事。

日本経済が停滞した「この失われた30年」、その反面、日本人の寿命は世界一驚異的な伸びを成し遂げたようです。

65歳以上の高齢者が日本の人口の3割を突破しそうな勢いです。

どこの業界も人手不足の日本社会、まだまだ高齢者が働き手として担う必要があるのでしょう。

ただ、政界とエンターテイメントの世界は、人員余剰、人員過剰なのでしょう。

自民党総裁選、立憲民主党代表選、トップに選ばれる人物には、経済第一優先よりも、エッセンシャル層の国民階級の隅々までが日本国で暮らせる事に誇り、幸福に思える理想国家を論じて欲しいものです。

昨日、アメリカハリウッドから前代未聞の驚くようなニュースが入りました。

「Shogun 将軍」というドラマ、エミー賞18冠受賞という、とんでもない快挙です。

作品のプロデューサー、主演は、真田広之さん、凄いの一言です。

三船敏郎さん、役所広司さん、渡辺謙さんを越える日本を代表する世界的な役者としての存在価値を自ら証明したのです。

20年以上昔、ラストサムライと映画で本来はトムクルーズと共に主演だったはずなのに、白血病で借金を抱えていた渡辺謙さんに主演を譲り、自らは助演に徹して支えたとの事。

英語学習も然り、以来、真田広之さんのハリウッドへの挑戦が始まりました。

日本からアメリカに進出した頃は、エージェントもマネージャーもいなくて、生きてゆけるのか心配だったとの事。

真田広之さん、若い頃、百島で映画撮影した事がありました。

父が撮した若い真田広之さんの写真が実家にありました。

当時は全く興味がなく、ただ真田広之さんは船の操縦が上手かった、度胸がある、と父が言っていたのを思い出しました。

たそがれ清兵衛、こんなに大物になるとは❗

やはり、人生は挑戦、素晴らしき哉です。

昨日は、北陸新幹線が福井、敦賀まで延伸開業して、丁度半年。

福井で一番高いビルにオープンしたコートヤード・マリオットに宿泊しました。

トイレまで快適な涼しさでした。

帰宅後、家の中の蒸し暑さ、それでも我が家の心地好さが一番です。

よく帰ってきた、と家の声。

自らの挑戦に年齢は関係ありません。

人生の失敗が不成功でもないし、人生の成功が幸福でもありません。

月に吠えたくなりました。


百年先の百倍先。

2024年09月15日 | 百伝。

昨今、流行り歌の中に♪百年先~という歌詞がよく組み込まれています。

思春期の若い頃、行き詰まる、あるいは息詰まった時には「あと百年後には誰もいなくなるのに」と思うと、心が軽くなったものです。

65歳過ぎて70歳に近づいて、最近「人生百年」というフレーズが頻繁に出てきます。

確かに、スポーツジムに行けば高齢者がウヨウヨ、百寿目指しての高齢者の健康オタクもウヨウヨと目立ちします。

ところが現代社会では、65歳以上の6人~7人に1人がウツ状態だとの事。

ウツとウツ病は異なるとの事。

都市生活者の高齢者に多いとの事。

ボツンと一軒家、ナゼそこ?という秘境暮らしの番組が人気ですが、ああいう場所での暮らしは、心身が強く健康的でないと生活維持が出来ないかも知れません。

百寿者の作家佐藤愛子先生曰く、「長生きすれば誰もいなくなる」と孤独感が募ると言います。

生き方には正解が無いのです。

♪お金稼ぐ 私はスター~♪ この日本語歌詞が、世界中で大バズリ。

アメリカ、ハリウッドに進出した真田広之さんがプロデューサー、主演作品「Shogun将軍」が大ヒット。

真田広之さんが若い頃、百島の泊港の中で映画撮影のロケがあった時、見学していた船乗りだった父が言ってたのは、「あんな小さなポンポン機関船のUターン操縦、驚くほど上手かった。普通は大事故になるが、度胸がある」と感心していた事を思い出しました。

日本代表のサッカーチームの勝利、代表に選抜されたもののベンチ外となった推しの旗手怜央選手、残念です。

されど日本代表成らずとも、奮起してスコットランドのセルティックで大活躍して欲しいものです。

世界最高峰リーグと言われるイングランドのプレミアリーグへの移籍を望んでいるとも言われますが、セルティックから三苫が所属するブライトン、鎌田が所属するクリスタルパレスぐらいのプレミアリーグ球団への移籍になると、明らかにステップダウンになる事をほとんどの日本人は理解出来ていません。

スコットランドの名門セルティックを、英国、欧米、世界中でどれほど圧倒的熱狂的な多数のファンが推しているのか❗

あのロッド・スチュワートも然り、親から子へと、幼い頃からの熱狂的なファンなのです。

歌詞の中にもセルティックファンである事を証しているほどです。

因みに、日本代表クラスのサッカー選手は、皆さんほとんど年収1億円以上稼ぐプレイヤーです。

スポーツ、芸能、音楽、演劇、政治、経済、文学、哲学、科学等々。

プレイヤーである以上、役者根性で我々視聴者を楽しませて欲しいものです。

視聴者側も、人手不足とならないように。

千年昔から名を残した源氏物語。

千年先まで名を残すのは何だろう?

ただ、百年先の百倍先の一万年先は?

一万年昔がそうだったように、一万年先は、人類の歴史は続いているのかな?

人間が争う限り、無理な話です。

心が重ければ、一日一日、百倍先まで重いです。

心を軽くしましょう。

心の底の一万年先まで覗き込めるような気分になります。


ソース味のカツ丼。

2024年09月05日 | 百伝。

今日の午前中は、大きな病院での定期受診日でした。

健康保険証の代わりにマイナンバーカードを提示。

患者の1人として思うに、患者は死ぬまでこの病院に寄り添い生きる、寄生せざるを得ないという事になるのかな。

生まれた時点で、ファミリー家族、ナショナリティ国家に戸籍登録、寄生配属されるのが原点となるアイデンティティーという身分証明書。

その後、生きている間は、寄生する場所、組織を選択可能という自己証明、命を運ぶ運命という船に乗船。

日本丸に乗船出来て、ヨカッタ❗

あの時、フィンランド号に乗り換えていたら、どうなっていたかな?

今朝、テレビで日本人の若者が、イスラエルとパレスチナの各々の若者に問いかけていました。

「皆さん、平和を望んでいる筈なのに、どうして戦争、争い事が終わらないのか?」

この問いかけに対して、彼らの答えは、成る程と頷いてしまいました。

「平和よりも勝利を望んでいるからです」

人間は、勝ち負けに拘るのです。

金メダル取って、歓喜極まる人間。

金メダル取れなくて、絶望に陥る人間。

オリンピックの表彰式での国旗掲揚と国歌演奏、せめて個人の好むデザイン旗とリクエスト曲を流せばよいのにね❗

雨にも負けず、風にも負けず。

されど人間は、小雨に喜び、微風に微笑みます。

そして人間は、大雨には勝てない、負けてしまい、強風にも勝てない、負けてしまいます。

嗚呼。

人間は、何処に寄生するのか、運命に振り回されないようにね。

午後、福井名物ソースカツ丼を食べようと思い、安くて美味しいお店を訪ねると「閉店のお知らせ」の貼り紙がありました。

生き残り競争が激しく撤退したのでしょう、残念です。

諦めきれないので、お値段が2倍ほど高くて美味しいという評判のお店を選択、ソースカツ丼を頂きました。

通常の卵で綴じた日本独自のトンカツ丼とは、かなり異なるのです。

高いか? 安いか?

若い頃、スターバックスの珈琲店が日本に上陸した当時は、コーヒー一杯の為に、わざわざ福井から大阪まで日帰りで出掛けた事がありました。

今は、福井にも、スターバックスの店舗数がかなりオープンしていますが、めったに入店する事はありません。

コンビニの珈琲で満足です。

珈琲もソースカツ丼も然りです。

健康上の食事として、そんなによくないかもしれませんが、頭がよくなる食かも知れません。

余談ですが、バーコードではなくQRコードを発明したのは日本人の方、福井のソースカツ丼が大好物らしいです。

御両親二人共、福井県出身だとの事。

ソースカツ丼に寄生してしまう独特な風味です。

今日の食事代、スマホでのQRコード支払いが対応してなくて、現金で支払いました。


二百十日。

2024年08月31日 | 空木宝剣

立春から数えて、今日は二百十日。

台風が来襲するという厄日。

今年の台風10号、前代未聞の進路を取り、ノロノロと一週間かけて、やっと瀬戸内海へ入り、百島手前で南下、8月と共に広島からやっと去りにけり。

先週末は、930ヘクトパスカルで、すわ1959年の伊勢湾台風並みの大型台風襲来かと戦々恐々の8月下旬を過ごした。

ところが、この10号台風、九州にながく停滞しながら、遥か遠距離の関東 東海地方まで大水害を与えて交通災害まで引き起こした。

蒲郡の土砂崩れ 小田原 平塚 秦野 伊勢原も水浸し。

伊勢原の大山阿夫利神社は、雨乞いの神様。

古くから大山講でお馴染みだが、今はAIの時代、自然と人工建造物とのアンバランスによる地球温暖化、オアシスの中の砂漠化。

昨日までのデータを如何に研究して予想したところで、明日のことは、神のみぞ知るところ。

台風一過の黄金山の眺めは、360度の値
千金。

金1グラム1万2788円だから、パリ五輪やパラリンピックの選手に、黄金山詣でを推奨したい。 

おそらく、黄金山(おうごんざん)と呼ぶの山は、知る限りでは、唯一無二。

広島湾、坂、絵下山方面。

宇品から宮島方面。

比治山、広島駅方面。

現在は、見渡す限り人工建造物の景色に囲まれているが、江戸時代は、麦秋と黄金色の稲穂で、満ち道ていたそうな。

8月 葉月29日に、市川 崑監督(1915~2008)のように、前歯を硬いものを食べて失う。

明日から長月SEPTEMBER
根も歯もない口が修繕されるまで、マスクとすべえか。

府中、温品、戸坂方面。


さとう先生。

2024年08月28日 | 百伝。

百島小学校の歴史は古く、明治5年1872年、学制が発布された間近に百島尋常小学校が設立、あの木造校舎を憶えている人も少なくなりつつあります。

小学校5年生と6年生の時の担任は、百島小学校に赴任したばかりの佐藤先生でした。

ハーフのような顔立ち、孤高とした振る舞い、一風変わった先生でした。

初めて接する島の子供たちに、自らの少年時代を覆い被せて、何を思ったのかな?

記憶違いかも知れないけど、先生が「広島のシャープ工場が完全週休2日制になる」と言ったのかな?

「みんな、学校も土日休みだといいよなぁ❗」と笑わせてくれました。

当時は土曜日は半ドン、小学校が週休2日制になる30年昔の話です。

1ヶ月で休日が他の職場よりも1日少ない場合、10年経てば何日の休日数の差になるかな?

答え、120日の休日差。さらに完全週休2日制の職場と比べた場合、1ヵ月の休日差が4日ならば、10年過ぎると480日の休日差となります。

佐藤先生に教えられた社会矛盾。

社会に出る時に秘かに考えた第一条件は給与よりも週休二日制の職場を選ぶ事でした。

休憩時間にヤクルトの飲み物が無料支給されていました。

先生は教えてくれました。

ヤクルトが何故無料で飲ませくれるのか?それは、君たちが大人になってもヤクルトを覚えてくれるからだ。

そう、だから今もクロレラよりもヤクルトの方が親しみ馴染みがあります。

先生は、言いました。

暑い時は、海やら川で泳ぐのがよい、プールで泳ぐのは邪道だ。

勿論、教室にエアコンなんかありません。

暑ければ、泳ぐのはプールでなく、海の中です。

だからプールでの水泳大会は、水が重く感じられて波もなく、島の子には不利でした。

当時は、百島の人口は2000人以上、イノシシ、狸はいなくても、野良犬、野良猫はウヨウヨ歩いていました。

ペットという言葉も馴染んでいない時代、飼い犬の餌は飼い主人間の残飯が当たり前、ペット用の餌なんて売っていませんでした。

それでも、あの頃から飼い犬は、三食、寝床付きの安全環境で暮らせる選ばれた幸運な飼い犬でした。

現代のように動物愛護という概念はなく、野良犬、野良猫を棒を持って追い払っていました。

今思えば、可哀想な事をしたものです。

そういう環境で育っていた野趣溢れる純朴な少年時代、佐藤先生の登場によって一変しました。

来る日、来る日も放課後、遊べないぐらいの宿題を課すのです。

国語の時間に読んだページに載っている全部の漢字を5回ノートに書かせて提出させるのです。

宿題地獄で泣きそうになるような辛い二年間でした。

強制的な宿題、その後の結果、僕は根本的に勉強嫌いになりました。

メリットは、一般社会での基本情報、常識的な読み書き、算数は出来るようになった事、この事は本当に感謝です

佐藤先生の掃除方法。

箒を斜めにして右から左に掃くのではなく、身体の真正面、真ん前に置いて引くようにゴミを集めていました。

給食時間は一緒に食べていました。

パンは残っているスープに擦りつけて、プレートを綺麗にして食べ終えていました。

今思えば、先生の掃除方法、食事マナー、全て欧米型でした。

やっぱり、佐藤先生はダブル、ハーフもしくはクォーターだったような想いを強くします。

受験生ブルースの歌詞ではないけど、サイン、コサイン、タンジェント、古文、下二段活用、何に役立つのか? 分からなくても、生きて行けます。

世界は広い、例えばオリンピックの種目同様、一つだけでも興味あるモノに好奇心を持たせて深く大きく成長させる。

佐藤先生の教えは、そんな事を伝えたかったのかな?

先生は、どこで生まれ育ち、どんな生い立ちだったのか、聞いた事もありません。

どこで余生を過ごしたのか・・。

振り返れば、ソルト、シュガー&ビネガーな甘酸っぱい有意義な少年時代でした。

さとう先生、ありがとうございました。


走りながら歌いながら生きた人。

2024年08月27日 | 百伝。

走るフォークシンガー、メッセージ・フォークの旗手と呼ばれた高石ともやさん(82歳)が亡くなられました。合掌

高石ともやさんが一躍有名になったのは「受験生ブルース」。

中学1年生の頃だったかな?ラジオから流れる♪受験生ブルース・・・受験生の悲哀なんか全く理解できませんでした。

当時の大学受験なんて、僕には、縁の無い、関係の無い人生でした。

高校1年生の頃かな、兄の親友で版画家になった良ちゃんが、高石ともやさんに会うために福井県の田舎まで行って来たという話をしてくれました。

福井県?

当時はピンと来なかった福井県です。

高石ともやさん、17年間暮らした福井県名田庄村から名前を付けたナターシャセブンというフォークグループを率いて活動もしていました。

走るのが好きで、福井県各地のマラソン大会にも参加して何度かお見かけもしました。

有名なエピソードは、日本初のトライアスロン大会での優勝、その時、ゴール前で2着の選手を待って同時ゴールして二人優勝したとの事。

福井のマラソン大会では、ゴールした後、ゼッケン番号を外して、再び逆走して奥さんと同時ゴール。

バルセロナ、アトランタ五輪のマラソン大会メダリスト有森裕子さんが、「自分を褒めて上げたい」と言った言葉。

有森さんが若い頃、駅伝大会の補欠参加した時、高石ともやさんが、挨拶で「参加できる自分を褒めて上げてください」と言った言葉を、ずっとメモして残した大事な言葉だったとの事。

ナターシャセブン、高石ともやさんのご冥福をお祈ります。

自分を誉めましょう。

他人を褒めましょう。

褒め称えたい高石ともやさんの生涯でした。


百年昔も百年先も。

2024年08月24日 | 百伝。

一昨日は処暑、昨日の福井地方、最高気温38度超えていました。

エアコンの効いた部屋に閉じ籠り、熱闘甲子園、高校野球決勝戦をテレビ観戦していました。

昭和31年(1956年)以来の68年ぶりの京都府勢の優勝となりました。

民族ルーツの校歌はハングル語の京都国際高校(在校生の90%が日本人)が、関東第一高校を降しての初優勝、実に見事でした。

四番主将の藤本選手の落ち着き、サード8番の清水選手は福井市明倫中学校出身の野球留学生。

たまたま昨夜は、福井市は明倫中の近くの足羽川でフェニクッス花火大会でした。

おめでとう。

はて、夏は、やっぱり部屋を出て汗をかかないとね❗

子供の頃、気温36度はそれほどの酷暑とは感じなかったものです。

子供の頃に比べて、体力も容姿も脳力も劣化の一途です。

今年は生まれて68度目の夏、23年前の2001年の朝ドラ「ちゅらさん」、お昼12時半から再放送しています。

同い歳の余喜美子さん、同じく同い歳で今は亡き田中好子さん、画面を通して若くて元気です。

そして、12時45分からの今の朝ドラ「虎に翼」。

堺正章さんの娘さん、声優の田中まゆみさんも出演、一番驚くのは、タイムトンネルから抜け出たような余喜美子さんの演技力です。

23年という時空をあっという間に飛び越えて、チャキチャキした若いOLから、老婦への代わり映え驚きです❗

昨日の朝ドラ「虎に翼」、今は昭和31年が設定進行中。

夫婦別姓、同性結婚、原爆の国際法違反、民族ルーツの差別問題、、既に68年昔の夏も、今年の夏も、人間の心は打ち上げ花火のように繰り返す「百年昔も百年先も」。


ジャポニズムとオリンポスの果実

2024年08月12日 | 空木宝剣

パリ五輪(オリンピック)も7月27日~8月11日でフィナーレ。

ジャポニズムとオリンポスの果実 

(田中英光1913~1949)

その間、山形は最上川の氾濫や日向沖地震あり、異常な熱波ありの2週間。

コロナ禍の無観客東京五輪から3年。

花の都パリオリンピックは、観客、声援の中、求不得苦、五蘊盛苦と戦いながら、オリンピアたちは、世界の頂点を目指した。

金銀銅 夢をつかんだ人あれば破れた人あり、何れにしても、世界を相手に挑む事態、賞賛に値するのを忘れてはならない。

鍛え上げ、研ぎすまされた技術は、凡夫からすれば、超人的である。

平和の祭典の超人。

一般社会に於ても、地球環境や平和な国際関係に、真摯に挑む超人的な若者が育って欲しい。

スポーツだけでなく、あらゆる分野にも、金銀銅を普及させる事が、所謂 ニーチェ(1844~1900)のいう「人間的な余りに人間的な」の「超人」社会に近く事かも知れない。


がんばれの日。

2024年08月11日 | 百伝。

今日は、ガンバレの日。

お盆の時季、働いています。

高齢者施設は、お盆とお正月の期間は、家庭の諸事情で非常に人手不足となります。

その反面、施設側は、帰省に伴うお孫さん、ひ孫さんを連れての面会、面会、また面会となります。

コロナで面会禁止の時期が、懐かしい❗

昨日は、東京やら福岡から帰省した大人数の家族連れでの面会が続きました。

・・最近、マスクしていない方が多い。

家族愛というものは、単純化になりつつあります。

施設に入居しているお爺さん、お婆さん、自分の孫、ひ孫の顔を見れば、「元気になるだろう」と思う親孝行。

我々も笑顔で「またお出でくださいね」と応対します。

楽しい騒ぎから、面会後の潮が引いたような居室内の静けさ、独り淋しく残されたような表情をする利用者さん・・切ない時間です。

この介護業界に入ったのは、17年前の50歳の時、要介護施設の病院でした。

当時は、お盆、お正月の時期だけでも、患者さんを一時帰宅して家で一緒に過ごす家族が少なからずいました。

今は、どんどん減って、施設の利用者さんですら、一時帰宅する家族は殆ど皆無です。

一時帰宅すると、食事、入浴、寝場所の用意、排便排尿の問題、いろいろとありますが、「がんばらない介護、介護はプロに任せよう」、という世間の風潮はあります。

一時帰宅とは言えませんが、面会だけではなく、ちょっとだけ一緒に外出する自由時間を設けるだけでも、高齢者さんの余生は、笑顔が増えるのになぁ。

人生は、まわってまわって、自分に矢が刺さるのかも知れません。

毎日毎日、毎夜毎夜、世界中でどれだけの高齢者が帰宅願望で泣いているのやら?

社会貢献というもっともらしい言葉には馴染めませんが、今年のお盆も、がんばって働いています。

因みに、「ガンバレの日」の由来は、1936年の今日、ベルリン五輪で日本人女性初の金メダリストとなった200M 平泳ぎの前畑さんへのラジオでの声援「前畑ガンバレ、前畑ガンバレ!」だとの事。

付け加えると、日本人初の金メダリストは、1928年アムステルダム五輪の三段跳びの織田幹夫さん(広島県海田町出身、広島一中「国泰寺高校」出身)、日本陸上界の父です。

今日、2024年バリ夏季五輪がやっと閉幕となります。

世界各国から参加した選手への期待、声援、応援、世界中が頑張りました。


百助さんの子。

2024年08月09日 | 百伝。

今朝は、早朝5時から墓地でお墓掃除を行いました。

明日からの三連休、お盆の間は、仕事です。

お墓掃除の後は、境内のパワースポットに座り込み、青空を仰ぎながら休憩。

九州の大分県に行きたいなぁ。

神仏に参拝すると、気になるのが「水」と「石」。

今朝、お墓掃除中に何処から転がって来たのか不思議? パワーストーンと言えるレベルの丸まった小石を見つけました。

そのまま、お墓の門に置いて帰りました。

最近は、石ころを集めてはいませんが、若い頃は行き着いた場所の日本各地、世界各地の砂やら石ころを集めたものです。

四国八十八ケ所、西国三十三ケ所の砂踏みが大事であるかのように、上賀茂神社、京都の伏見稲荷なんか、「砂」を御利益として御守り同様に売っていますから、驚きです❗

仏国のノートルダム寺院、英国ノーカンタベリー大聖堂の石ころ、売れるかな?

もう40年前の20代の頃、福澤諭吉さんの新一万円札が発行。

当時、福澤諭吉さんの墓所、麻布の善福寺へ仕事取材にも行きました。

百島中学校の修学旅行で大分県中津の諭吉さんの生家を訪問した思い出があります。

百島は、豊後(大分県)と深い繋がりがあるのです。

福澤諭吉さんの父の名は、百助さん。

当時、個人的にとても親しみのある新一万円札でした。

余談ですが、あの時の修学旅行の行き先。

山口県秋芳洞から一気に九州大分県中津市にある諭吉さんの生家、宇佐八幡宮、別府、湯布院、やまなみ街道を抜けて阿蘇、熊本城、水前寺公園、福岡、大濠公園、大宰府まで中身の濃い修学旅行でした❗

新一万円札が話題になっていた頃のある日、北鎌倉のどこかの葬儀を取材して、鳩を飛ばすシーンを写真に撮って仕事終了。

それから、北鎌倉からブラブラとあてもなく歩いて鎌倉駅までの途中に、道の右側に突然、洞穴の入り口が現れました。

それが、銭洗弁財天の宇賀福神社。

今はつとに全国的にも有名なパワースポットになりましたが、当時はまだまだ無名に近い弁財天でした。

興味津々で洞窟のような洞穴に入り、ここで銭を洗うと「福銭」になるとの説明がありました。

持ち合わせの福澤諭吉さんの新一万円札を笊の中で洗いました。

福、福、福と続き、それから3年後、福銭としての御利益の効果があったのでしょう。

英国へ渡航する準備金ぐらいの貯蓄は用意できました。

百助さんの子、諭吉さんは言いました。

「天は、人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」

諭吉さんが、旧一万円札になる今日この頃、寂しい限りです。

福銭を望むのであれば、神奈川県江ノ島、滋賀県琵琶湖の竹生島、広島県宮島にある日本三大弁財天を巡り参拝するのもよいかも知れません。

神仏に祈る、神仏に頼りたくなるのが、目に見えない良心なのでしょう。

ぼくが言えるのは、此れぐらいです。


八月八日。

2024年08月08日 | 百伝。

ハハ、パパ、という事で、今日は「親孝行の日」だとの事です。

親孝行・・・したい時は、親無しです。

昔からの諺に、こんな教えがあります。

「いつまでも有ると思うな、親と金。いつまでも無いと思うな、運と災難」

今日の夕方、宮崎県を中心にした九州地方に震度6弱の地震があり、津波注意報が出ていました。

テレビ番組もオリンピック中継どころではなく、地震関連のニュースに代わりました。

百島へ帰省中の友人は、それほどの揺れはなかったとの事。

それでも、南海トラフの巨大地震が来るのか不安になります。

子供の頃、祖母から聞いた話に記憶が残っているものがあります。

祖母が子供の頃、明治時代の話ですが、父親が頭のちょん髷を切るのを嫌がっていた事。

泊地区で何度か大火事があった事。

戦時中に砂浜を歩いていたら、アメリカの戦闘機グラマン?から機銃掃射があり、ババっと空から撃たれて命からがら岩場に隠れて命拾いした事。

等々、百島が大地震、大津波に被害を被ったという話は聞いた事がありません。

瀬戸内海のほぼ中央に位置する百島は、東西から押し寄せて来る津波も多くの島々が防波堤となって守られているような気がします。

今日は、運が有りました。

福井県随一のパワースポットと呼ばれる黒龍神社の前を通りすぎていると、妙な気分になり、「お参りに行こう」と、トンネルを抜けてUターン。

お正月以来の参詣です。

駐車場は、県外ナンバーの車もいっぱい、北九州ナンバーの車と大阪ナンバーの車が接触したのかな?

しかし、ああいう神様がおられる場所では争い事はなく何事もなかったように許しあい譲りあったのでしょう。

神道、神主さんになりたい場合、國學院大学と皇學館大学の通信教育で資格が取れるようです。

資格が無くても、信じる者は、神に救われる証を創作したいものです。

地獄の沙汰も金次第の世の中です。

親殺し、子殺しのニュースが流れても、驚きが消える現代の世相。

天国の沙汰も欲望次第の世の中です。

今日は、八月八日、親孝行の日。

いつまでも有ると思うな親と金。

いつまでも無いと思うな運と災難。


金に恋して、泉は祈る。

2024年08月06日 | 百伝。

79年前の今日は、ヒロシマに原爆が投下された日。

いつの頃からか、8月6日は物静かに過ごすようになりました。

今日は、そのせいか、リニューアルオープンしたばかりの福井市立図書館へ出掛けました。

県立図書館と比べると小じんまりとした規模ですが、センスあるフロア構成でした。

ただ、夏休みの中学生高校生と年金生活者の高齢者ばかりで席が占領されていました。

そそくさに市立図書館をあとにしました。

涼しくなってまた一度伺いましょう。

次は、全国的に注目を集めている隣県の石川県立図書館と岐阜県立図書館に出掛ける予定。

図書館をあとにして、とあるホテル内にある入浴施設で過ごしました。

休憩室でテレビを観ているとオリンピック報道ばかりです。

人生賭けて金メダルを目指しているのだから、負けて号泣するのは理解出来るという解説者のコメント。

人生賭けて負けたとしても、死ぬ想いで戦ったとしても、命を奪われる事もありません。

金メダルに大恋愛して、大失恋したような光景に映りました。

これこそスポーツの美学です。

人生に失恋、失敗は必要です。

失恋の全てが初恋、いつか最高のメダルと出会えると思います。

派手さは全く無いですが、福井県内では絶大な人気のあるオリンピアがいます。

福井県民の老若男女、全世代から茜ちゃんと親しみを込めて呼ばれるバドミントン女子シングル日本代表の山口茜選手です。

ヒラヒラしたフリルのスカートは履かず、短パン姿の少年のような出で立ちでコートに立ちます。

ポイントを重ねても他の選手の様に、決して雄叫びを上げません。

常に黙々とした試合運びです。

試合に勝ってもガッツポーズとは無縁です。

ただ敗戦は悔しいはず。

今回のパリオリンピック、準々決勝で敗退しました。

そのコメントが素晴らしかった。

「力は出し切りました。相手が強いので仕方がない。結果は出せなかったけど成長させてくれたオリンピックでした。試合中に聞こえてくるたくさんの声援の中でプレーが出来た幸せな空間でした。」

鼻水を硯ながら涙声で感謝のコメントでした。

それにくらべて、お国の為、死ね気で戦い、勝てば国旗を背中に纏い歓喜して雄叫び、負ければ期待を裏切り申し訳ありません、という泣き声のコメントがナント多い事か❗

勝利よりも参加する事に意義がある国家よりも個人を尊重するオリンピック精神なのでは?

帰宅すると、被団協(日本原水爆被爆者団体協議会)から毎月届くタブロイド新聞がポストに入っていました。

今日は、ヒロシマ原爆忌。

戦争と平和を繰り返す、いつの時代にも人間は勝利至上主義というステタース、経済至上主義の階段を上がろうとします。

昨日の株価大暴落、そして今日の株価大暴騰。

オリンピックと同様、あげあげで、金メダル期待が外れた時の喪失感と、青空天井相場の強気筋が、高値覚えで、損失を増長さすのは似ています。

投資 投機 博打は、諦めが肝心です。

お金にも使用期限、賞味期限という寿命を❗

今年も酷暑、40度になると人間の身体は危険な状態となります。

百度となると、暑いよりも熱い大火傷です。

79年前のヒロシマ、原爆投下直後には放射線、爆風、そして3000度から6000度の熱線が吹いたとの事。

人間は一瞬にして、炭か、溶けてしまい、ヒロシマには人影だけが残った場所があります。

戦争で儲ける武器商人、核兵器、軍事力で権力保身維持を図る為政者、彼らは、人間本来の希望と絶望をもてあそんでいます。

人間は、魔物の金に恋している。


令和6年(2024年)8月6日

2024年08月05日 | 空木宝剣

あれから79回目の夏。

平和を祈るだけでは、平和は来ない。

一瞬にして、14万人にも及ぶ人命を奪った原子爆弾。

第二次大戦(1936年~1940年)の経験者が80歳代90歳代という現状。

戦後生まれの所謂「戦争を知らない子供たち」は、平和のバトンタッチを真面目に引き継ぐのが、役目である。

このところ、マンハッタン計画に因んだ映画、「オッペンハイマー」や、大戦中、核燃料生産拠点となったワシントン州の「リッチランド」が話題となっている。

戦争になると、「敵は悪」という公式で破壊が正当化される。

昭和45年の頃、映画館貸与のサングラスを付けると、スクリーンが立体的に見えるのが流行った。

令和はAIの時代。

あのキノコ雲の下の地獄絵や焼け爛れた惨状を知れば、「キノコ雲は我が町の誇り」副題も方向性を失うかも知れない。

いろんな角度と言っても360度しかないが、三角四角八画と多角的な視野思考で、外(敵)と内(味方)を判断すれば円、すなわち丸く治まるに相違ない。

その意味では、近江の守護大名六角氏を忘れてはならない。

「飲み鉄の六角」同様、ノミニケーションや角力、あの手この手で、足利幕府を支えた事だろう。

人類何人も明日の事は分からない。

解らない乍も、先見の明と平和を手にするには、先人の知恵に頼る以外はない。

パリでは平和の祭典オリンピック。

中東では、ハマスの最高指導者が暗殺された事によるイランを巻き込んだ戦争が懸念されている。

昭和30年代は、アラビアンナイトの中近東は、日本人にとって新婚旅行憧れのメッカだった。

関口宏さんの千夜一夜物語という番組があったほどである。

色いろあるのが世界だが、8月6日は平和一色で世界の空を染めて欲しい。

平和を願うだけでは、平和は来ない。


金 銀 銅

2024年07月29日 | 空木宝剣

パリ五輪2024

ポンヌフや ナポレオン橋 セーヌ川。

ゆく川は 時代を写す  鏡川

気球を好んだマリーアントワネット(1755~1793)の顔が、川岸に映る。

ロンシャン競馬の如くセーヌの川面を走る金属の馬。

やがて、ギリシャからの聖火は、気球に点火されパリ上空を舞う。

スケボーの吉沢 恋(ココ)さんは、まだ14歳にもかかわらず金メダル🥇

なにやらココ・シャネルに因む名前に、時の香りを感じる。

柔道は、巴投げの角田夏実さんが🥇金メダル。
男子60キロ級 永山龍樹選手が銅メダル🥉

阿部兄妹、五輪2連覇を狙うも、兄一二三選手が金メダル🥇。

妹の詩(うた)選手は、まさかの逆転負けに我が身を疑う号泣😭😭😭💦

勝つ人がいれば負ける人がいる。

勝敗は時の運 、努力をするしないも人の運。

サーフィン会場となるタヒチ島の海に比べると、チリ芥のセーヌ川であるが、諸々の運命を乗せて、禊祓えと、わくらばを今日も流れる。

ジャンジャンと蝉の鳴くまの  パリ五輪。