東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

重心の求め方

2014-04-26 13:09:52 | 学習塾塾長の日記
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

暖かい日が続きます。来週の半ばに少し崩れるようですが、GW中は概ね良い天気になりそうです。今日も中3生の英語の補習授業です。

昨晩ファインマン物理学を読んでいたら巻末の演習問題に重心を求める問題がありました。図1のように、直径20cmの円板に直径10cmの円形の穴を作ったとき、その重心の位置を求める問題です。


▲図1.重心の問題

図2のようにxy座標を定めて、x軸上のGを通りy軸に平行な直線で左右の重さのバランスが取れるとすればGが重心になるのですが、これを計算で求めるのは大変です。


▲図2.重心の問題2

そこで、2質点の重心公式
Xg=(m1X1+m2X2)/(m1+m2)
を使うのですが、このとき、穴の部分の質量を負とするのがポイントです。

円板の面密度をρとして計算すると、
m1=100πρ
m2=25πρ
X1=0cm
X2=-5cm
より、
Xg=-(25πρ×(-5))/((100-25)πρ)
  =125/75=1.67cm
となります。

次に、この問題を一般化して、図3のように半径aの円板から半径b(2b<a)の円形の穴を開けた場合を考えます。このとき穴の中心の座標を(x2,0)とします。


▲図3.重心の問題の一般化

そこで、
m1=πρa^2   (A^2は、Aの2乗を表します)
m2=πρb^2
X1=0
を2質点の重心公式に代入し、
Xg=-(πρb^2X2)/(πρ(a^2-b^2))
  =-b^2X2/(a^2-b^2)
となります。

この式から判ることは、XgがO(円板の重心)と一致するのは、b=0またはX2=0のときで、b=0は穴がないとき、X2=0は穴の中心がOに一致するときで、つまり、ドーナツ型の図形になるときです。(当たり前ですね)

また、bがaに近づくと分母が0に近づき、Xgが発散してしまいますが、これは、b=aでは円板自体がなくなり問題の意味がなくなってしまうことに対応します。

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