東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

カード並び替え問題[麻布中](つづき)

2017-10-03 11:57:07 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、先日取り上げた2007年の麻布中入試のカードの並び替え問題の(2)を取り上げます。

問題は、
「18枚のカードが積み重ねられていて、上から順に1から18の整数が記入してあります。このカードの束に対して次の2つの操作を組み合わせて何回か行います。


[操作①]カードの束を2等分して、上下の位置を入れかえる。


[操作②]カードの束を3等分して、上中下の位置を入れかえる。


例では、上中下を中上下のように入れかえていますが、どのように入れかえてもよいものとします。次の各問に答えなさい。

(1)略

(2)360枚のカードが積み重ねられていて、上から順に1から360の整数が記入してあります。今度は、このカードの束に対して、操作①、操作②および次の操作③を組み合わせて何回か行いました。

[操作③]カードの束を5等分して、5つの束の位置を入れ替える。

すると、上から40番目と80番目のカードはともに13の倍数で、40番目のカードの方が80番目のカードより大きい数になりました。このとき、それぞれのカードの数字を求めなさい。」
です。

360枚のカードに対して、操作①、操作②および操作③によるカードの数が連続する枚数は、
操作①:360÷2=180(枚)
操作②:360÷3=120(枚)
操作③:360÷5=72(枚)
です。

つまり、これらの180、120と72の最大公約数が12であることから、操作①、操作②および操作⑤を何回か行った後に、カードの数が必ず連続する枚数は、12枚になります。

さらに、12枚のカードの数を12で割ったときの余りは、カードの束の上から順に、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、0 になります。

一方、40番目と80番目のカードの数は、13の倍数であり、かつ、
40÷12=3・・・4
80÷12=6・・・8
から、
40番目:12で割ったときの余りが4
80番目:12で割ったときの余りが8
です。

下表にこれらの条件をまとめると、


▲表.1から360までの13の倍数について、12で割った余りをまとめました

になります。

この表と、40番目のカードの方が80番目のカードより大きい数になることから、
40番目のカードの数字は 208、80番目のカードの数字は 104 で、これが答えです。


各操作を組み合わせて何回か繰り返した後、カードの数が連続する枚数が12枚になることに気が付けば簡単な問題です。

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