京都へは1時間もあれば行けるのに、なかなか足が向かいません。
娘に言わせれば、コロナで外国から人が来なかったときが最高だったと。
一昨年、人っ子一人いない清水の舞台での娘の自撮り写真を見せて貰ったものです。
そんな中、祇園祭の山鉾巡行が今日行われました。
買い物に出る前にちょっとのつもりでタブレットでYouTubeを開いたら
この山鉾巡行のLIVE中継が目の前に表示されたのです。
何の気なしに開いたら、ちょうどこの長刀鉾が高島屋と四条河原町駅の交差点で
向かって右へ方向転換するところが映っていました。
大勢の男衆が細長い青竹を前輪のところに敷き詰めて、水を撒き入念に準備をしていました。
山鉾の正面下方に乗っている4人の男性が扇を開いて
右側の人が「ほな行くで~!」と声を掛けてから一斉にかけ声と
舞うような扇の動きの合図で右方向に引っ張って大きな山鉾が方向転換をします。
観客からは「おーーっ!」と歓声があがり
またもう一度その作業が繰り返され、3回で直角に曲がりました。
その間もずっと鉦と太鼓と笛が鳴り続けます。
上の正面には3人のお稚児さんが乗っていて、この暑さの中、微動だにせず本当に偉い!!と感心しました。
進む方向が定まったら、全面下の男性は2名になり
左手で縄に捕まって、まるでマイケルジャクソンの「スムーズ・クリミナル」の時のように
足下からみれば45度くらいに前に傾いたまま
「えんやらやぁー!」とかけ声を掛け、扇が前方に差し出されると
山鉾は前へと進み始めます。
この一連の様子を時間を忘れて見入ってしまいました。
その後も沢山の山が曲がって行きました。
その次はカメラの場所が変わって、御池の交差点での山鉾の転換を中継しました。
気がついたら45分も見てしまっていて
お名残惜しかったのですが、買い物にでかけました。
京都の人達はこのお祭りの間は外にも出られず
その人の多さに辟易して困っているとか聞きました。
地元の人達は実際に見には行かずに、家で冷たいビールでも飲みながら
テレビで見るのが一番だ、とTwitterでもつぶやかれていましたが
私もこうやって涼しい家の中で寝転がってこんな素晴らしい場面を
リアルタイムで見ることができるなんて
ありがたい時代になったなぁ~と思いました。
長い歴史を持つ日本のお祭りの凄さを改めて感じました。
「えんやらやー!」って本当に言うんだ!と思い
その時に何だか鳥肌が立ちましたから、やっぱり私は日本人なんですね。