『みんなの塾』

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時は金なり。金は時買えぬ。「一寸光陰一寸金、寸金難買寸光陰。」

『弟子規』日本語解説(4)

2018年06月01日 | 『弟子規』日本語解説
父母呼 應勿緩 父母命 行勿懶
fù mǔ hū yìng wù huǎn fù mǔ mìng xíng wù lǎn
【解説】父母親叫你的時候,要立刻答應,不能遲緩;父母親讓你做事的時候,要馬上去做,不能拖延偷懶。
親に呼ばれた時は、すぐに返事をし、親が望んでいることをすぐに行い、怠けたり後回しをしたり遅らせてはならない。

●簡単解説:
★これは簡単なことのように見えますが、実は深い意味があります。ここの「両親」は一例としているだけであって、狭義的な意味です。広義的に解釈するとどうなるでしょうか。両親に呼ばれたら、私はすぐ返答しますが、他人に呼ばれたら、どうしますか。他人は私の父母ではないだから、聞こえないふりにしますか。それは間違いでしょう。言わば、「父母呼」すなわちすべての人が私たちを呼べば、私たちは父母に対する態度のようにすぐに返事するべきです。父母を尊敬するように、すべての人を尊敬します。
多かれ少なかれ、人間誰しも傲慢の習気を持っています。それは生まれつきです。それだから、『礼記・曲礼』には「傲不可長(傲おごりは長ちょうずべからず)」と説かれています。つまり、傲慢の心は誰でも持っていますが、これ以上増やさないようにしなければいけません。儒教はこのように、傲慢の心を抑え、軽減すべきだと教えています。仏法の修行では、傲慢を軽減することを要求するだけではなく、さらに、その傲慢という煩悩を絶たなければならないと求めています。。。ちょっと話が遠くなりましたね。(笑)

★では、私たちみたいな「凡人」はどうすれば、どのように子供に教えれば、よいでしょう。
「今の子供は呼ばれても返事をしない、反応さえもない、学校ではちゃんと返事したのに。。。」などなど、たくさんの親たちがこのような悩みが抱いて怒鳴り声の日々を送られています。
ここで、自分も冷静にして下記の質問を考えて見てください、答えが見つかるのでしょう。
・人に呼ばれた時の正しい対応方法をこどもに教えていますか?
・親として、呼ばれた時に、すぐに返事しましたか?良い見本を子供に見せていますか?
・子供が返事しない時、その場で改めるようにすぐ正しましたか?
 家庭のいい雰囲気を作るのは、「返事」から始まったら、どうでしょう。
親子は本当に長いおつきあいですね、一緒にもっと楽しく過ごしましょう。



簡単解説訳文の一部は念仏人さんのブログによります、心から感謝いたします。
ブログをご覧になっている皆さんとご一緒に学ぶことができて、本当にうれしいです。
ありがとうございました。