サムライ左近法務事務所の事件帳

本業の法律事件の他、考古学、歴史学、戦国山城等を、その実証から紹介します。

事件は時と場所を選ばない

2008-11-25 22:15:47 | Weblog



ついこの頃の事件。隣近所での積年のトラブルが
死を伴う大きな事件に発展してしまった。
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事件に至る真相が全て明らかになった
訳ではないが、記事を読む限り
「容疑者Aさんが公道に出るため、被害者Bさん
所有の土地の一部に車が踏み込む」。
これが長い間続き、両人の間に深い溝ができた。

そして、取り返しのつかない
痛ましい事件になってしまった。

隣り合った土地・建物・通路。
日常生活の中での身近な問題だ。

・境界を越えた木の枝
・境界を越えた木の根
・境界の塀
・袋地から他人の土地を通る場合
・隣地に水道管を引く場合
・隣家の失火による被害の場合
・日照権
・道路位置指定と通行権
・騒音
・ペットの鳴き声

数え上げたら枚挙にいとまがない。

人間、生きている以上
悩み事の一つや二つ必ずある。

悩んだ末、よい解決策が得られれば
それに越したことはないが、現実はなかなか難しい。

今回の事件も
「ある日突然起こった」ものではない。
積もり積もった不平・不満に火がついた訳である。

市民法務・予防法務の観点から言えば
然るべき立場の人に早く相談していたら
最悪の事態は防げた筈である。

毎日起きている様々な事件・事故。
予兆の段階で消し止められれば
もう少し世の中、明るくなるし、被害も少なくて済む。

多くの行政書士は、たとえ
少しでも困られている方のお役に立てばと
日々、考えています。

青木法務事務所
http://www.aoki-houmu.com/