サムライ左近法務事務所の事件帳

本業の法律事件の他、考古学、歴史学、戦国山城等を、その実証から紹介します。

経験談で話します「悪質リフォーム商法」

2008-11-16 22:55:40 | Weblog
恥ずかしながら、我が家も被害を受けたようです。
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サムライ業になる以前の話です。

ある日、飛び込みの営業マンが
「床下を無料で点検します」と訪問して来た。

以前から、妻に「家の中にアリがいる」と
云われていたので、無料であるならばと
診てもらった。

早速、営業マンが床下に入り
中から、2本の端材を持ち上げてきた。
見ると白アリの被害で腐り始めている。

一大事である。

契約を取り交わし、後日
「白アリ駆除」の工事をしてもらった。

これに要した費用○十万円。

あとで振り返ると
あの時見た「端材」は本当に
我が家の床下にあったものかどうか
今でも疑問を抱いている。

まさに後悔先に立たずだ。

そんな苦い経験の中で
「悪質リフォーム商法」の撃退法を
述べてみます。

(悪質リフォーム商法の手口)

・床下の白アリ駆除(無料点検から始まる)
・屋根瓦工事
・外壁工事
・浴室の防水工事
・耐震用工事(建築士でもないのに何故わかる?)
・ソーラーの取り付け・交換

(悪質リフォーム商法にあったら)

① クーリングオフ

悪質リフォーム商法を行う業者は
「飛び込み」で訪問販売を行うのが
一般的です。
従って、この契約には特定商取引に関する
法律(特定商取引法)が適用され
書面でクーリングオフができることを知らされた
日から「8日以内」であれば
無条件で解約することができます。

② 消費者契約法による救済

悪質な業者が、重要事項について
不実の告知を行う等の事情があれば
消費者契約法により、契約を取り消す
ことができます。
また、悪質な業者が契約締結を求めて
強引に居座って、退去を求めても退去せず
そのため困惑した結果、契約を締結した
場合も同様に、取り消すことができます。

③ その他の救済

悪質リフォーム商法において、クレジット契約
が結ばれた場合は割賦販売法による保護
(クーリングオフ契約条件の明記、書面の交付、
損害賠償の制限)も設けられます。

また、悪質業者のセールストークが詐欺などに
あたる場合は民法による救済
(詐欺取消、錯誤無効、不法行為)も設けられます。

おわりに
悪質業者の手口は巧妙です。
こうした場合
先ずは、行政書士にご相談されることを
お勧めします。

青木法務事務所
http://www.aoki-houmu.com/