つぶやき、或は三文小説のやうな。

自由律俳句になりそうな、ならなそうな何かを綴ってみる。物置のような実験室。

ひとり占い:結果編(海香子の場合)

2017-02-12 08:48:25 | 妄想百貨店
みだれそめにしわれならなくに

下の句【み】➡︎

陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにし我ならなくに

【結果】あなたのせいで、私の心は揺れているの。
➡︎意中の彼や彼女のことで、今のあなたの頭の中はいっぱいでは? ちょっとした仕草や言葉が気になって、でもはっきり聞けない、なんてモヤモヤしているところ。
交際中のあなたは、恋人のことでちょっとした不安や不満がありそう。気になることは、言葉にしてちゃんと伝えて◎。

【解説・詠み人】
現在の福島県信夫地方で織られた摺り衣『しのぶもぢずり』は忍草を用いて染める乱れ模様が特徴。この織り模様のごとく、私の心が千々に乱れているのは私に理由があってのことではありません(=あなたのせあですよ)、と恋い慕う人に心をかき乱す様を詠った。

河原左大臣(かわらのさだいじん。AD822~895)。
嵯峨天皇の皇子・源融が後に源氏の姓を受け、左大臣従一位となる。京都・賀茂川沿いに居を構え、歌の舞台としても登場する。