つぶやき、或は三文小説のやうな。

自由律俳句になりそうな、ならなそうな何かを綴ってみる。物置のような実験室。

習作

2017-02-05 21:25:49 | 文もどき
満たされない欲望、埋められない隙間。
そんなものが存在することなど、知りたくなかった。
もがいても足掻いても、汚泥のようにとらえて離さない。
隣の女のミニスカートから豊満な腿が穢らわしく覗く。
ラーメン屋の脂の匂いと西欧人のフレグランス、倦み疲れた顔。
21時。
この街の夜はまだこれから。